日曜限定!町工場エリアにひっそり佇む焼き菓子専門店「Kuccui」

 2023年、蒲田・羽田地区に再オープンした焼き菓子専門店「Baked Sweets Kuccui(クッキュイ)」。

糀谷駅から徒歩約13分の町工場エリアで、毎週日曜の午後になるとかわいらしい黄色の壁がちょこんと顔をのぞかせます。

定番菓子のスコーンやプリン、シーズンのケーキやタルトなど、週末のプチご褒美にいかがでしょうか。

体にイイ、素材へのこだわり

「体にイイを楽しむ焼き菓子」をコンセプトに、Kuccuiのお菓子は素材にこだわっています。

「より多くの方が食べられるよう、食材の選定や加工を工夫しています。果物はセミドライにすることで香りが立つので、人工香料を使わずに素材本来の香りや味を楽しんでもらえると思います」と店主の野崎貴子さん。

 バターの代わりに米油や太白胡麻油、小麦の代わりには米粉や玄米粉を積極的に使用しています。

そのため、甘いものを食べたいけれど健康が気になる人、アレルギーのお子さんなどにもおすすめ。

気兼ねなくお菓子を食べられるのは嬉しいですね。

母の日には食用バラを一輪添えたカップケーキ

ヘルシーとかわいさの両立、季節を感じる一品

 ヘルシー系というとシンプルな見た目のものが多いですが、服飾学校を卒業した貴子さんが考案した焼き菓子はどれも彩り豊かで、店頭でもついつい目移りしてしまうほどのかわいさ。

「昔からお菓子作りやアクセサリー作りが大好きなので、日々楽しみながら新商品を考えています。ありがたいことに毎週来てくださるお客様もいらっしゃるので、異なるラインナップで喜んでもらえたら嬉しいです」とのこと。

新しいお菓子を次々と考案され、それをひとりで切り盛りしているというのだから驚きです。

 春には「ピスタチオとフレッシュ苺のタルト」

秋シーズンは芋・栗・南瓜を使ったお菓子をご用意。昨年好評だった「丸ごと葡萄のタルト」、「メープルチーズスイートポテト」は今年も店頭に並んでいます。

Kuccuiのお菓子は小ぶりながら満足感のある食感と甘みで、お家でのおやつ時間を満たしてくれます。

一時休業、再開に向けて

 Kuccuiは、もともと2020年に野崎さんの夫である康仁さんが店主となり、夫婦ふたりでオープンしたお店です。ところが、翌々年に旦那さんが病気で亡くなってしまい、一度お休みされることに。

そのままお店を畳むこともよぎりましたが、旦那さんの想いを引き継ぎ、「ここで終わってはいけない」と一念発起した貴子さんはお店の再開を決意。

そこからは、残された紙のレシピを頼りに試行錯誤の日々だったそうです。

「お菓子づくりって本当に繊細で。食材や配合の違いだけでなく、作る順番が前後するだけでも味が変わってくるんです。レシピ通りに再現できるものもあれば、どう頑張っても難しいものもあって。そこは割り切って、自分オリジナルの味を作ることにしました」と当時の苦労を語ってくれました。

定番のスコーンはどれもザクッとした食感で、ナッツや麦の香りが鼻に抜けてクセになる一品。

地元に愛されるワケ

 貴子さんは子どもや犬が大好きで、店頭では家族連れや犬を散歩中のお客様と和気あいあいとお話される場面も。

人気商品の犬専用「ワンちゃん🦴クッキー」はお客様の声から商品化に至るなど、開発背景にもお客様への愛を感じられました。

味だけでなく、目の前のお客様ひとりひとりを大事にされる店主の人柄が1年余りの休業を経てもお客様が途絶えない理由ではないでしょうか。

 「黄色は元気をくれるから」と旦那さんが選んだお店の色。来店されるお客様をいつでも明るく迎えてくれます。

 電車やバスで行くもよし、多摩川の河川敷が近いのでサイクリングのひと休みや、ワンちゃんのお散歩中にさくっと立ち寄ってみるもよし、日曜に近くを通ったらのぞいてみてはいかがでしょう。

気になる新メニューなどはお店のInstagramを随時チェック!

Baked Sweets Kuccui

住所 144-0044 東京都大田区本羽田1-26-6

電話番号 03-6317-5737

営業時間 毎週日曜 12:00~18:00

アクセス 京浜急行空港線「糀谷駅」徒歩13分

公式サイト https://kuccui.jp/

Instagram  https://www.instagram.com/kuccui/

■スポット情報:https://newcal.jp/spot/OTA000020