実は本社は京急沿線~大鳥居駅にあるワタミ株式会社~

会長室を模した部屋。会長のイスに座って記念撮影ができます

京浜急行電鉄「大鳥居駅」直結のワタミ株式会社の本社。その1階に「ワタミ夢ストリート」というミュージアムがあると聞いて、さっそく行ってきました。

夢にふれ、夢を抱ける「ワタミ夢ストリート」

京急空港線「大鳥居駅」東口改札を出てすぐ右に「WATAMI」の看板が見えてきます。こんなに改札のすぐ近くにあるのに、なぜ今まで気づかなかったんだろうと思いながら、本社入口まで歩いていきました。

出迎えてくれたのは、ワタミ株式会社の梅野さん。

大鳥居駅東口改札
写真右が改札内ホーム

2012年にオープンしたという「ワタミ夢ストリート」は、本社1階にある企業系ミュージアムです。ワタミがどんな会社なのかを楽しく、分かりやすく紹介している場所なのだとか。子どもの頃の社会科見学を思い出してウキウキしてきました。

取材日に案内をしてくださった
ワタミ株式会社の梅野(うめの)さん

「ワタミ夢ストリート」の入口は、佐川急便のトラック。会社を立ち上げるための資本金300万円を貯めるために、佐川急便でアルバイトをしていたのだそうです。「お金には色がある。汗と引き換えに自分で稼いだお金で起業したい」という言葉は、私の胸にも刺さりました。

助手席に座れば、一緒にドライブをしている気分が味わえます。車内には乗った人にしか分からない見どころもあるので、ぜひご乗車ください。

代表取締役会長の渡邉美樹さんの
そっくり人形が乗っているトラック

1992年に誕生した居食屋「和民(わたみ)」の代名詞と言えば、フレッシュな果物を使った生絞りサワー。自分で絞った果汁をグラスに入れるのが、なんだか楽しかった思い出です。

お客様が手で絞る果物に農薬が使われているのが気になると、この時から自社の有機農場を作る事業が始まったそうです。現在は主に有機野菜の栽培や酪農などですが「ゆくゆくは米も自社のものを使うことが安心安全につながる」と話す梅野さんの目はキラキラしていました。

自社の有機農場を作るきっかけになった生絞りサワー

ミュージアム内は6畳ほどの小部屋の連続になっています。引き戸を開けて次の部屋に進むと新たな展示があるスタイル。少し落ち着いた照明だったこともあり、秘密基地の中を探検しているようなワクワク感がありました。

カンボジアの学校で使われていた机や教科書

最後には、現在のワタミの取り組みが紹介されています。

中でも力を入れているのは、海外での学校建設。全ての子どもに夢と希望を与えたいという思いから、カンボジアやバングラディッシュなどに380校以上(2025年9月末時点)の学校を建設しました。

ミュージアム内には実際に使われた机や教科書が置いてあったり、映像が流れていたり、現地の様子を肌で感じることができます。

海外だけでなく、国内でも毎年「夢アワード」という大会を開催して、夢を募集しています。最優秀賞をとると、ワタミが夢をかなえる手伝いをしてくれるとのこと。ミュージアムでは、今までの夢アワード受賞者の夢の軌跡を見ることができます。

「ワタミ夢ストリート」は名前の通り、社長や社員、そして、夢を持った私たちひとりひとりが前向きになれる場所でした。

ワタミ夢ストリート

■住所:東京都大田区羽田1-1-3
■電話:03-5737-2814
■開場時間:平日10:00~12:00/14:00~16:00
■アクセス:京急空港線「大鳥居駅」東口改札出てすぐ

「ワタミ夢ストリート」ご来館予約 | ワタミ株式会社

※基本的には、予約をした上で、案内付きでの30分ほどのツアー形式になります。
 付き添いを希望しない場合は、申し出ることで自分で見学することもできます。

■スポット情報:https://newcal.jp/spot/OTA000027

ワタミが息づいた新生SUBWAY

2024年10月にワタミ株式会社はSUBWAY(サブウェイ)を買収しました。大鳥居店はワタミ直営1号店。ミュージアムを見て、すっかりおなかもすいたので、どんなところに「ワタミ」が溶け込んでいるのかを探しに行ってきました。

SUBWAY大鳥居店の入口

注文はタッチパネルで行います。梅野さんからコーヒーがイチオシだと聞いたので、セットドリンクはホットコーヒーにしました。

ワタミ直営になってから、コーヒー豆をアラビカ種に変えたそうです。なんと原価は以前の4倍!渡邉会長が1000杯以上のコーヒーを試飲して、パンに合う味の豆を探したとのこと。

飲んでみると苦みが少なく、普段はブラックコーヒーを飲まない私でもブラックで飲めるほどでした。

BLTサンド・ポテトドリンクセット(税込940円)

野菜が好きな私は、サラダドリンクセットにしようかと悩みましたが、元々BLTサンドに入っているレタス、トマト、オニオン、ピーマンは増量無料だと聞いてビックリ。野菜たっぷりのサンドイッチでサラダ代わりに十分です。

また、オリーブ、ピクルス、ホットペッパーのアクセント野菜も無料で入れてもらえます。

その他に、選べるドレッシングも9種類。

初めての人や迷う人も、おススメが表示されるので安心です。

「今日の野菜」を紹介している看板

その日の野菜は、誰が作ったものなのか、どこの野菜なのかを説明した看板がカウンター下に。ここにも「ワタミ」の安心安全が根付いていました。

大鳥居店は、テイクアウト専門店なので、購入したサンドイッチは会社や自宅、近くの公園などで楽しみたいところです。

SUBWAY大鳥居店

■住所 東京都大田区羽田1-1-3 大鳥居駅構内
■電話 03-5737-9777
■営業時間 平日7:00~21:00 土日祝9:00~21:00
    ※年末年始などは変更の可能性あり
■アクセス:京急空港線「大鳥居駅」東口改札出てすぐ

サブウェイ公式サイト

■スポット情報:https://newcal.jp/spot/OTA000028

ワタミもSUBWAYも以前から飲食で利用したことはありましたが、作り手の思いや苦労を知ると、より親近感が沸きました。

みなさんもワタミのあたたかさにふれ、寒い時期を乗り越えてみてはいかがでしょうか。

Weavee地域ライター/松井 美智子