【屏風浦】お客さんと一緒につくるおやつの時間「パティスリーアングーテ」
2026.09.23
上大岡

【屏風浦】お客さんと一緒につくるおやつの時間「パティスリーアングーテ」

松井 美智子

ライター

松井 美智子

  • #お土産
  • #グルメ

屏風浦駅から10分ほど歩いたところにある「パティスリーアングーテ」。

「アングーテ」とは、フランス語で「おやつ」という意味です。店内には、ショートケーキやロールケーキ、焼き菓子など、家族や友人と囲みたくなるお菓子が並びます。

2026年4月で15周年を迎えたこの店には、日々のおやつの時間に寄り添う、坂口さん夫妻の思いがありました。

オレンジ色の照明があたたかい

子どもから大人まで楽しめる
スイーツを

道路に面した大きなガラス扉から光が差し込み、オレンジ色の照明とも相まって優しい雰囲気の店内です。取材時には、焼き菓子約10種とケーキ約20種がずらりと並んでいました。

お菓子に使うバターは数種類。香り高いものやさっぱりしたもの、時には混ぜ合わせたものを素材の味を活かす脇役として、使い分けているそうです。

また、「子どもから大人まで誰でも楽しめるお菓子でありたい」という想いから、アルコールを控えめにしているのも、このお店の特徴のひとつです。
※商品ごとのアルコール使用量については、スタッフにお問い合わせください。

イチゴショート(税込464円)

子どもたちに人気なのは、なんといっても「イチゴショート」。来店した子どもをがっかりさせないようにと、通年で販売できるように努めているとのことです。とはいえ、「素材選びに妥協をしたくない」と考えた店主は、さまざまなイチゴを試食し、それぞれの時季に「美味しい」と思えるものを選んでいると話します。

しっとりと、ふわふわのスポンジに甘いイチゴ。ショートケーキを口いっぱいに頬張る子どもの笑顔が浮かびました。

マンゴーのロールケーキ(税込550円)。季節によって具材が変わる

アングーテで大切にしているのは、旬と素材の味。果物の味をダイレクトに感じられるように、砂糖の量をできる限り控えめにしているそうです。

例えば、季節によって具材を変えているというロールケーキ。8月の取材時にはマンゴーが使われていました。口に入れると、ごろっとした果物からジュワーっと果汁があふれ出しました。

たった1人の「食べたい」から

「磯子の逸品」に認定されているグーテシュー(税込378円)はアングーテの看板商品のひとつです。

サクサクのクッキー生地に、たくさんのゴマがあしらわれた皮を使っています。自慢のクッキー生地の食感を存分に味わってほしいと、中に入れるクリームは注文を受けてから詰めています。

「食べるタイミングはお客様の自由なんですけどね」と前置きした店主ですが、クリームを入れてから1〜2時間以内で、できるだけ早いタイミングで食べてほしいと話します。

カスタードクリームと生クリームを混ぜているので、口当たり軽やか

サクサクのクッキー生地に、とろりとした甘さ控えめのクリームが絶妙に絡み合います。

口の中に残るゴマの香りがさっぱり感を増していて「このシュークリームはお茶がいらないね」とつぶやく息子。親子そろって、ぺろりと食べてしまいました。

グーテシューにクリームを入れているところ

グーテシューが誕生したきっかけは、店主の妻の「ゴマのシュークリームが食べたい」という一言でした。

それならばと、試行錯誤を繰り返してグーテシューを生み出した店主。今では「磯子の逸品」のひとつになっているグーテシューは、たった1人の声をも大事にする店主の心の結晶だったのです。

お店を切り盛りする坂口さん夫妻

小さな声に応える おやつの時間

オーナーパティシエの坂口さんは、製菓学校を卒業した後、スイーツ卸売業(注文が入ってから作るスタイル)の会社で働いていたそうです。しかし、自分の店をもつという夢を諦めきれずに退職。杉田や金沢文庫などいくつかの個人店で修業をして、現在のお店を開く決心をしました。

お店の工事を進めていた2011年には、東日本大震災の影響で頼んでいた資材が届かなかったり、できかけていた壁にひびが入ったりすることもあったそうです。

それでもこの場所で店を開き、2026年4月で15周年を迎えました。

店内の片隅に、お客さんからもらったお手紙コーナー

個人店にこだわったのは「できる限りお客さんの要望を聞きたいから」。カットケーキの取り置きを受けたり、カットケーキとして売っているものをホールで作ったり、アレルギーなどで食べられない食材がある場合も、可能な範囲で相談に応じているそうです。

お客さんの希望を丁寧に聞き取る背景には、みんな一緒に楽しいおやつタイムを過ごしてほしい、そのおやつタイムにアングーテも関わりたいという店主の願いがあります。

ガラス越しに作っているところが見える(写真左)

ショーケースに並ぶケーキも、注文を受けてからクリームを詰めるグーテシューも、誰かの「食べたい」から生まれるおやつの時間に、そっと寄り添っていました。 

スポット情報

パティスリーアングーテ

■住所:〒235-0023 神奈川県横浜市磯子区森3丁目3-17 横浜森町分譲共同ビル
■電話番号:045-752-4173
■営業時間:11:00~19:30
■定休日:火曜日・水曜日
■アクセス:京急本線 「屏風浦駅」 徒歩10分
■WEBサイトURL:パティスリー アングーテ|横浜市磯子区にある ケーキ屋さん 
■Instagram:Instagram 

取材日 2026/08/06

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

この記事を書いた人

松井 美智子

ライター

松井 美智子

モノの裏には想いがある。想いがあるからモノが生まれる。人間関係が希薄になりがちな今、人間らしさをお届けします。

私が大好きな場所や人を通して「京急沿線っていいな」「行ってみたいな」そんな思いが広がりますように…。

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