京急電鉄と横浜市営地下鉄、2つの「弘明寺駅」をつなぐ「弘明寺かんのん通り商店街」。その商店街の南側、通りを一歩外れた閑静な住宅街にあるのは、しょうが焼き専門店「花緑青(はなろくしょう)」です。
家庭料理の定番であるしょうが焼きをご褒美メニューに変身させる「花緑青」の技と想いを取材してきました。
全ては最高のしょうが焼きを
味わうために
お店の前には、しょうがと醤油のまろやかな香りが広がります。引き戸を開けて中に入ると、限りなく無駄を取り除いたシンプルな空間。
席は全部で12席で、少人数で静かにしょうが焼きを味わえる準備が整っていました。

天井ではファンが回ります
しょうが焼き専門店とあってメニューもシンプル。通常の「しょうが焼き」と、青森県産にんにくをプラスしてパンチを効かせた「スタミナしょうが焼き」の2種類です。
取材日はバラ、ランプ、希少部位シンタマを使用したものでしたが、使う部位は週ごとに変わるのだそう。部位が変われば味も変わります。
フラッと来店してその時々の味を楽しんだり、好みの味を見つけてタイミングを狙ってリピートしたり。どちらも楽しめそうです。 ※使われる部位はX(エックス)でお知らせしています。

私が注文したのは、ランプのしょうが焼き。
モモとロースの中間に位置するランプ肉は、モモの柔らかさとロースの繊細さを併せ持つ部位なのだとか。
花緑青では、しょうが焼きと一緒に提供されるもの全てにこだわりがあります。
例えば、お米は「つや姫」の雪室米(ゆきむろまい)を使っています。雪室米とは、雪室と言われる0〜2℃の場所で保管をすることで、年中新米のような味わいを保っているお米のこと。
取材に行ったのは5月でしたが、まるで新米のような香りに驚きました。
花緑青の雪室米は、山形県飯豊町産の特別栽培米「つや姫」です。※雪室米は4~8月頃までの提供

ほかにも、おろしたての生しょうがのピリリとした辛みを和らげるマヨネーズや、継ぎ足しで作っている豚汁など、全てがこだわり抜いて選ばれたものばかり。
これらは最高の状態でしょうが焼きを味わうために集められた精鋭たちなのです。

その精鋭たちに支えられて御膳の主役となる豚肉へのこだわりには、格別のものがあります。
花緑青では、なんと豚を1頭丸ごと仕入れているのだとか! 1頭買いしているのは、豚1頭を隅々まで大事に無駄なく使いたいという店主の信念です。重さは1頭あたり70〜80kg。基本的には、どの部位もしょうが焼きとして使いますが、ウインナーやハンバーグとしても提供しています。
仕入れている豚は「林SPF(はやしエスピーエフ)」という千葉県の銘柄豚です。
林SPFとの出合いは、店主が趣味の食べ歩きをしていた時のこと。入店したとんかつ店で林SPFを使っていて、あまりのおいしさに感動したそうです。

千葉県内で林SPFを育てている養豚場は9つありますが、仕入れはそのうちの1つである「ツナシマ養豚場」から。
店主は林SPFの味に惚れたのはもちろん、ツナシマ養豚場を営む夫婦の想いにも惚れ込んだのだと教えてくれました。
「自分の子供に食べさせたい豚肉作り」を心がけているというツナシマ養豚場では、飼育頭数や温湿度の管理、その他いろいろな手間を惜しまず、豚にとってストレスのない環境を整えています。そんな生産者の想いも料理と一緒に提供したいと思ったそうです

手間暇かけて育てられた林SPFを使ったしょうが焼きは、豚肉の赤身と脂身が一体となって、口の中でとろける柔らかさ。ご褒美感のある極上のしょうが焼き御膳でした。
花緑青色の落ち着きを感じて
しょうが焼きを食べるためだけのシンプルな空間。
味覚と嗅覚を研ぎ澄ませながら食べていると、自然と背筋が伸びるのを感じました。
家で食べるしょうが焼きもいいですが、たまの贅沢に最高のしょうが焼きを味わってみるのはいかがでしょうか。
スポット情報
しょうが焼き 花緑青
■住所:〒232-0061 神奈川県横浜市南区大岡2-14-7
■電話番号:090-2906-6157
■営業時間:火~日・祝11:00~18:00(L.O17:30)、土11:00~21:00(L.O20:30)
■定休日:月曜日
■アクセス:京急本線 「弘明寺駅」 徒歩12分
■X: しょうが焼き花緑青(@9mj6se91jotPUud)さん / X
■Instagram:Instagram
■食べログ:しょうが焼き 花緑青のご予約 - 弘明寺(横浜市営)/豚料理 | 食べログ