平和島駅から徒歩2分、駅前商店街から一本外れた住宅地に構えるパフェ専門「Safi(サフィ)」。器いっぱいに盛られたフルーツパフェが目を引き、蟠桃(ばんとう)の時期にはわずか数分で整理券の配布が終了することもあるそう。店内には、店主がかつて過ごしてきた居住空間と質屋の蔵をリノベーションした、個性的な空間が広がっています。
旬のフルーツを
ぜいたくに盛り込んだパフェ
Safiのパフェは、大田市場から仕入れる新鮮なフルーツが特徴で、器からあふれそうなほど、ぜいたくに盛られています。
今回いただいたのは「ブドウ2種のパフェ」。一粒一粒がつややかで大きく、口いっぱいに果実の甘みが広がります。下の層はプラムと赤ワイン、シナモンが効いたグラニテになっており、食べ進めるにつれて、スパイシーな香りが鼻にぬけてオトナな味わいに。
「フルーツをおいしく食べてもらうことを一番に考え、カットの仕方や味の組み合わせを考えています」と店主の鈴木さん。


フルーツと組み合わせる自家製ジェラートやソルベも、パフェを構成する大切な要素。ぶどうのパフェには「カシスとノンアル赤ワインのソルベ」、モモとマスカットのパフェには「ラベンダーミルクのジェラート」など、珍しいテイストがフルーツの味をさらに引き立たせてくれます。
そして余力があれば、「おかわりスイーツ」も試したいところ。このメニューは常にあるわけではなく、そのまま食べてほしい繊細な味のフルーツや、パフェと違うスタイルでも食べてほしいフルーツがあるときにのみ、不定期で登場します。パフェを食べ終えたあとも、フルーツの余韻に浸れる一品です。
※「おかわりスイーツ」はパフェを注文した方のみ注文可。
築60年余の居住空間をいかした
アートギャラリー
Safiはパフェだけでなく、2階でさまざまなアーティストの展示も不定期で開催しています。ここはかつて、店主の鈴木さんが生まれ育った実家でもあり、あえて当時の面影を残しながら、現代アートを展示する空間へと生まれ変わりました。
「家族と長く過ごしてきた場所だからこそ、いろんな感情があります。その大切な場所に、カフェや現代アートといった新しい風が入ってくるのは不思議な感覚ですが、そういった変化も面白いですね」と鈴木さん。
2 階のギャラリースペース「Heimlichkeit Nikai(ハイムリッヒカイトニカイ)」は、2022 年のオープン時に大田区在住アーティスト・東恩納裕一さんが立ち上げ、現在は鈴木さんとおふたりで展示を企画、ゲストアーティストを招待しています。2階の展示を観ようとSafiを訪れた人が、帰りに1階へ立ち寄ってパフェを食べることもあるのだとか。


1階の飲食スペースは、旧宅エリアと、蔵エリアの2つがあり、同じ店内とは思えないほどテイストが異なります。木のぬくもりを感じられる旧宅エリアと、美術館の中にいるような静けさを感じる蔵エリア。同じパフェでも空間によって印象が変わる、Safiならではの楽しみ方があります。




蔵内は一見、無機質な感じもしますが、東恩納裕一さんが手掛けたサークル蛍光灯の数々や、白いレースが幾重にも重なった壁からはどこか木漏れ日のようなやわらかさを感じられます。
一番おいしい瞬間を
たくさんの人に届けたい
フルーツの旬に合わせて、メニューは短い期間で入れ替わっていきます。
「フルーツはおいしく食べられる旬の期間が本当に短いので、どうしてもサイクルが早くなってしまうんです。その都度パフェの組み合わせを考えるのも大変ですが、お客様にはフルーツが一番おいしい瞬間を食べてもらいたいので。」と鈴木さん。その言葉からも、フルーツに対する愛情と熱意が伝わってきます。
家のぬくもりと現代アートが調和するSafi。フレッシュなフルーツが主役のパフェを味わうことで、フルーツの魅力を再発見できるお店でした。
スポット情報
Safi
■住所:〒143-0016 東京都大田区大森北6-13-3
■営業日:11:00-17:00(L.O.16:00)
■定休日:火水木
※2026年は11/2まで営業、冬は休業。再開時期はInstagramで随時ご確認ください。
■アクセス:京急本線「平和島駅」徒歩2分
■Instagram:https://www.instagram.com/safi_fruits/
取材日 2026/09/02
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。