【日ノ出町】花の強さを届ける「Strength|強さをうる花屋」
2026.09.14
横浜

【日ノ出町】花の強さを届ける「Strength|強さをうる花屋」

小笠原晴菜

ライター

小笠原晴菜

  • #アート
  • #お土産

京急本線「日ノ出町駅」より徒歩7分。野毛の大通りにもほど近い花咲町の住宅街にある花屋「Strength|強さをうる花屋」。印象的な店名と、花がもつ力を大切にする独自の世界観が広がる生花店です。 

住宅街の一角にあるお店。見つける時間も楽しみのひとつ。

今回は店主のushikoさんに、「強さをうる」にこめられた想いと背景を伺いました。

花好きの少女が花屋になるまで

まるでフォトスタジオのような店内

小さいころから花が好きだったというushikoさん。図鑑を片手に駐車場の草花を調べるような子どもだったといいます。小学生になると、家族へのプレゼントには自然と花を選ぶことも多かったそうです。

大学卒業後は大手生花店に就職し、約13年にわたり会社員として花に携わってきました。そしてそこで出会った1人の生産者とのご縁が、後に独立の後押しをすることになります。

「ガーベラ記念日に店を開いては?」
と背中を押されて

オープンして今年で丸3年が経ちました(写真提供:Strength)

独立を決心したのは2023年3月。ガーベラ生産者から「店を開くならガーベラ記念日にしてはどうか」と背中を押されたのをきっかけに、ushikoさんは開店準備を急ピッチで進めました。その結果、 同年4月18日のガーベラ記念日に念願の店をオープン。開店のお祝いにと生産者から贈られたたくさんのガーベラは、来場者プレゼントとしてお客さんに配りました。 現在もその生産者との交流は続いており、毎年の周年記念には「ガーベラフェア」を開催しています。

「自分の人生を楽しもう」

時にはお花を眺めながらお客様と他愛もない会話を楽しんでいます

「自分のやりたいことをやって、人生を楽しみたい」。そんな想いを胸に、幼い頃から好きだった花を仕事にし、これまでの人との縁を大切にしながら、ushikoさんならではの花屋をつくっています。

節目に寄り添う、花の贈り物

うれしい日にも、悲しい日にも、花は人のそばにあります。(写真提供:Strength)

取材中、出産を終えたばかりのお客さんが来店。退院したその足で、ご主人は、この日のためにあらかじめオーダーしていた花束を受け取りに来ました。奥様と生まれたばかりの赤ちゃんへ贈る花束です。ushikoさんは、アンスリウムやひまわりを入れたブーケに、お祝いの気持ちを込めました。ご夫婦から喜びの笑顔がこぼれます。以前は結婚式のウエディングブーケも手掛けたそうで、「人生の節目に、何度も花を託してもらえることが嬉しい」と笑顔を見せていました。

様々な記憶と共に

嬉しい出会いがある一方で、長く通ってくれたお客様を見送ることもあります。あるときは、亡くなった奥様が店を好きだったことから、ご主人から棺に入れる花を依頼されました。ushikoさんが選んだのは、葬儀の定番ではなく、奥様が好きだったスズラン。入手が難しい時期でしたが、探し歩くうちに、不思議と見つけることができたそうです。「前職では、ここまでお客様と近くなれることはなかった」と涙ぐむushikoさん。ご主人は今も毎週、奥様に供える花を買いに訪れています。

「強さをうる」その意味

花の魅力を引き出すアイテムもたくさん

独立を考えた当時、ushikoさんには「自分に店を続けていけるのだろうか」という不安もありました。一方で、花に触れることで気持ちがリセットされ、長年その力に支えられてきたといいます。

「花があるだけで、強くなれる」。そんな想いから生まれたのが「強さをうる花」という言葉です。「うる」は「得る」と掛け、あえてひらがなに。花を飾ったことのない人にも、花の力を届けたいという想いが込められています。

その人らしい花の楽しみ方を大切に

1つ1つ丁寧に

「強さをうる花」という印象的な言葉とは対照的に、実際にushikoさんが大切にしているのは、“お客様が花をどう楽しみたいか”。前職での経験を生かし、冠婚葬祭から日常の贈り物まで幅広く応えます。「なんでもやります。選んでもらえることが嬉しい」と話します。 

色や形の個性を生かして、元気溢れる花をブーケに(写真提供:Strength)

ブーケでは、色や花の形、一輪一輪の見え方を大切にしています。植物ならではの色や個性的な花を組み合わせ、どの花も主役になれるよう仕立てます。「枯れ姿にも、生きているものならではの美しさがある」と話すushikoさん。時間とともに移ろいゆく姿もまた、花の魅力のひとつです。

花と向き合い、これからも

花から元気をもらえている、そんな気持ちになりました

「これといって、挑戦したいことはそんなにない」と笑う店主。自分が前に出るのではなく、主役の花を輝かせたい。そして、お客様が期待以上の花を喜んでくれることが何より嬉しいそうです。無理に店を大きくするのではなく、目の前の花とお客様に丁寧に向き合い、「これからもコツコツ続けていきたい」と話します。今日も店では、花たちがそれぞれの美しさを力強く咲かせています。

スポット情報

Strength|強さをうる花屋

■住所:〒231-0063 神奈川県横浜市中区花咲町2丁目71
■電話:045-231-0976
■アクセス:京急本線「日ノ出町駅」徒歩7分
■営業時間:水-土(11:00-21:00)/日(9:30-19:00)
■定休日:月・火(祝は営業)
■Instagram:https://www.instagram.com/strength_flowers/
(Instagram DMにてご予約可能)
■オンラインショップ:ALL ITEMS | Strength|強さをうる花屋 桜木町/横浜

取材日 2026年7月30日

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

この記事を書いた人

小笠原晴菜

ライター

小笠原晴菜

北海道出身、横浜市在住のフリーライター。Google検索TOP獲得経験あり。人・街・歴史を訪ねる取材と、グルメ取材が好きです。湘南・横浜のママ向けフリーマガジンやWebマガジンを中心に執筆。3児のママ&サッカーママ。

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