
鎌倉駅から徒歩20分。急坂をあがり、鳥居をくぐり、トンネルを抜けると、銭洗弁財天宇賀福神社(通称:銭洗弁天)にたどり着きます。
金運やご縁を願い、多くの人が訪れるこの場所。
参拝を終えたら、境内の一角にある「弁天茶屋」でひと休みしましょう。深蒸し煎茶は、ここでしか味わえない別格の一杯です。
驚くほど甘い「深蒸し煎茶」(600円)

「弁天茶屋」がオープンしたのは、2024年9月。75年続く売店の閉店を機に、同店オーナーの岡田森夫さんがお店を引き継ぎました。
名物の「三福だんご」と一緒にいただきたいのが、いれ方にこだわった深蒸し煎茶(600円)です。

一煎目はスタッフがていねいに淹れてくれます。とろりとなめらかな口ざわりで、渋みはなく、甘み・旨みを感じます。おウチでいれるお茶とは、まったく別ものです。
茶葉は、逗子のお茶屋さん・川根園がつくった「銭煎茶」という名前のオリジナルのお茶。静岡県産でとれた茶葉を使った、深蒸し煎茶です。

おいしく淹れる秘訣は、70〜80℃のぬるめのお湯を使うことです、とスタッフの石渡晶子さんが教えてくれました。川根園でおいしくお茶をいれるレクチャーを受けたそう。
「熱いと渋みが、ぬるいとうまみが出てきます。一煎目はスタッフがいれますので、いつもの煎茶とは違う、おいしさを感じていただければ」
二煎目からは、器に入っている白湯で自分でいれます。一煎目とは違い、さわやかな味わい。付け合わせのかりんとうをつまみつつ、合計3杯、楽しめました。
銭洗弁財天へのお参りと
合わせて立ち寄りたい

銭洗弁天では、奥宮に湧く霊水、鎌倉五名水のひとつ「銭洗水(ぜにあらいみず)」でお金を洗うとお金が増えて戻ってくる、とされています。
オーナーの岡田森夫さんは、「鎌倉といえば抹茶を思い浮かべると思います。ですが、特別感のある抹茶ではなく、馴染みのある煎茶をおいしく飲んでいただくことで、より特別な体験になるのではないか、と考えました」と、煎茶を選んだ理由を教えてくれました。
囲炉裏(いろり)のある昔ながらの茶店でいただくお茶は格別でした。暑い時期は冷たい「弁天冷茶」(600円)も用意されています。

「霊水で洗ったお金は、使うことでご利益があるそうです。濡れたままでも大丈夫ですので、ぜひ当店でお使いくださいね」と、石渡さん。
銭洗弁天の静寂の中でお茶を楽しんで

石渡さんは、もともと同店オーナーの岡田森夫さんが運営している逗子のソフトクリーム店「モーモーズ」の常連さん。弁天茶屋がオープンする際、ここで働きませんか、とスカウトされたそう。
「ここ、銭洗弁天の静寂さが好きなんです。BGMは、鳥のさえずり、風の音。時折、拝殿のカランカランという鈴の音が響いて……。ゆっくりとお茶を楽しんでいただきたいですね」

モットーは、お客さまと楽しくコミュニケーションをとること。ていねいでありながらも、カジュアルな接客を心がけています。
静寂の中、霊水でいれたお茶をすすれば、心も身体も清められそうです。
取材日 2025/12/2
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。




スポット情報
弁天茶屋
■住所:神奈川県鎌倉市佐助2-25-16
■営業時間などの情報:9:00〜17:00
■定休日:ナシ
■アクセス:JR「鎌倉駅」から21分
■URL:https://shop.kamakura-zeniaraibenten-chaya.jp/