もうただのかき氷では物足りない!
京急沿線で見つけた個性派かき氷店

まるで溶けてしまいそうな暑さが続く今日この頃。
こんな日は冷たいスイーツが恋しくなりますよね。
中でも外せないのが、夏の風物詩「かき氷」。
今回は京急沿線でアクセスも良く、素材・空間・ビジュアルにこだわった2軒のかき氷店をご紹介します。
SNS映えはもちろん、夏のご褒美にぴったりな一杯を探しに出かけてみませんか?
和菓子だけじゃない。果肉、手作りシロップの優しいかき氷
――「一福桃(いっぷくとう)」(新馬場)
京急線・新馬場駅から徒歩5分。
東海道・品川宿の面影が残る街角に、小さな和菓子カフェ「一福桃(いっぷくとう)」があります。
どこか懐かしいほっこりとする店構え
まるで実家に帰ってきたような、ほっとする佇まい。
自宅兼店舗のこのお店は、2025年9月で10周年を迎えるそうです。
お店を一人で切り盛りしている店主さんは、普段はどら焼きや大福などの和菓子を中心に販売。
週末限定でソフトクリームなど、お客様の声をもとに、その時々のメニューを展開しています。
自宅1階を改装して始めた店舗店内
はじまりはお客様からのリクエストから
かき氷を始めたきっかけも、お客さんからのリクエスト。
「子どもに安心して食べさせられるものを出したい」という想いから、あんこやシロップもすべて手作り。
添加物を使わないので日持ちはしませんが、素材の良さが活きたやさしい味わいです。
かき氷だけでもメニューが豊富なので飽きません
店主のご実家は八百屋さんということもあり、新鮮な果物を使ったシロップは果肉たっぷり。
ぜひ味わってほしい一品は「彩かき氷(税込800円)」。
1〜3種類のシロップを選んで自分でかけるスタイルで、味の変化も楽しめます。
彩かき氷は1〜3種類のシロップを選んで、自分でかけるスタイルも楽しく、味の変化も楽しめます
彩かき氷は、ふわふわの氷に果肉入りシロップがよく絡み、まるで果物そのものを食べているよう。
シロップを混ぜても味が喧嘩せず、最後までおいしくいただけます。
さらに人気なのが宇治金時(税込900円)。
注文を受けてから抹茶を点ててシロップを作るというこだわりぶり。
市販の抹茶シロップでは味や色が変わってしまう、のどが渇いてしまう ————そんな“かき氷あるある”を覆す一杯です。
宇治金時はあんこが乗っていて、あとから抹茶シロップをかけて頂きます
宇治金時は、つぶの大きいあんこと、風味豊かな抹茶のバランスが絶妙。
大きめのつぶあんと、香り高い抹茶のバランスが絶妙。
「こんなに食べられるかな?」と思うサイズですが、小さめサイズ(100円引き)にも対応。さっぱりとした後味で、夏バテ気味の体にもスッと馴染む、やさしいかき氷です。
のど越し爽やかな“涼”を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。
一福桃(いっぷくとう)
TEL:03-3471-8352
住所:東京都品川区北品川2-4-18
営業時間:10:00~17:00
Facebook:https://www.facebook.com/ippukutou
※不定休のため、営業日はFacebookまたは店頭の張り紙をご確認ください。
大正時代から続く人形屋さんでいただく、美しい“けずり氷”
続いては川崎にある「人形工房 はやしや」。
大正時代から続く日本人形の制作・販売を行う老舗で、店内にはひな人形や五月人形がずらりと並び、まるでギャラリーのような雰囲気です。
ふらっと入りやすい雰囲気。
そんな人形屋さんで、かき氷…?
最初は意外に感じるかもしれませんが、実はこの“けずり氷”には、人形づくりとの共通点が詰まっています。
かき氷の提供を始めたのは2020年。「夏の時期に人形屋へ気軽に足を運んでもらいたい」という思いからスタートしたそう。
実は人形業界では、夏は比較的時間に余裕のある時期。
そこで、同業者の間でも“かき氷”を出すお店が増えているそうです。
人形たちに見守られている店内はベビーカーでも入店しやすく広々とした空間
こちらでは「かき氷」ではなく「けずり氷(けずりひ)」と呼び、シロップもすべて手作り。
シロップのレシピは、磊楽人形彫刻美術館が監修したもので、芸術的な名前がつけられています。
スーパーフードを使ったけずり氷のメニュー。メニュー名が芸術的で素敵です
今回いただいたのは酔芙蓉(すいふよう)(税込み1600円)という一杯。
スーパーフード・アサイーが入ったこの氷は、朝に白く、夕方には紅色へと変化する花「酔芙蓉」をイメージしています。
あえてトッピングなどの固形物は使わず、シロップと氷の繊細なハーモニーを楽しむ設計。
口に入れた瞬間ふわっととけて、アサイーの酸味とやさしい甘さが広がります。
店主いわく、「すべてを主張しないバランス感」が人形づくりと共通しているとのこと。
引くところと出すところ 、その引き算の美学が、氷にも活きていました。
サイズは通常と小さめが選べますが、通常サイズでもペロリと食べられる軽やかさ。
奥の座敷では、和文化に触れるワークショップも開催されているそうです。
美しい人形たちに囲まれながら、芸術的な氷をいただく時間は、まさに“涼と癒し”の極み。
心地よい空間で、ぜひ五感で味わってみてください。
人形工房はやしや
住所:〒210-0013 神奈川県川崎市川崎区新川通3-10 小林マンション
電話番号:044-222-4835
営業時間:11:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:水曜日
ホームページ:https://www.ningyo-hayashiya.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ningyou_kobo.hayashiya/
素材にこだわり、背景に物語があるかき氷。
ただの「涼をとる」以上の体験がここにはあります。
この夏、とびきりの一杯を探しに、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
Weaveeライター/間橋ともこ