日本酒をこころゆくまで楽しめる、酒蔵直営ホテル「SAKE Kura Hotel 川崎宿」

 話が弾んでお酒もすすむけれど、帰路を考えたらすこし控えめにしておかなきゃ…という方必見!老舗酒蔵が運営する、バーと宿を一体化させた「SAKE Kura Hotel 川崎宿」が京急川崎駅近くに誕生しました。終電を気にすることなく、日本酒を存分に楽しめる特別な空間をご紹介します。

呑むだけじゃない、酒蔵直営のホテル

 かつて旅人の宿場町としてにぎわっていた川崎宿が400周年を迎えるタイミングで、神奈川の老舗酒蔵「吉川(きっかわ)醸造」が日本酒のためのホテルを創りました。「日本酒をこころゆくまで楽しんでほしい」という思いがカタチになり、米俵や菰樽(こもだる)、調度品に囲まれた酒蔵らしい雰囲気に包まれながらお酒を楽しむことができます。

入り口には木細工のインテリアが並び、落ち着きのある大人の空間

酒蔵だからこそかなう、日本酒のフリーフロー

 酒蔵バーには、吉川酒蔵の代表ブランド「雨降///あふり」「菊勇(きくゆう)」のシリーズ、11月より他の日本酒も取り寄せて10種ほど並んでいます。日本酒度(甘口~辛口の度合いを示す数値)の幅も広く、すっきりとした辛口やフルーティーで華やかな甘口など、多彩なラインアップ。
『これまでは上記ブランドのみでしたが、さまざまな味を飲み比べることで、「雨降」「菊勇」の特徴や良さ、日本酒そのものの面白さを感じてもらえたら』とのこと。

酒蔵バーで飲み放題の日本酒

時間制限がないため、自分のペースで好きな味、気になる味を少しずつ試せるのはうれしいですね。どれから飲めばいいかわからない、という方はスタッフに聞いてみるもよし。バーのような落ち着いた店内で吞み比べているうちに、日本酒の魅力にどんどんはまってしまいそうです。

また、川崎宿でしか味わえない季節のカクテルも提供しています。現在は「菊勇ひやおろし」を使ったスノーカクテルですが、春は“さくら”をイメージした味を考案中。

「飲みやすい味になっているので、日本酒が苦手な方もぜひチャレンジしてみてほしい」とのこと。
※カクテルのみ、最初の1杯は無料、2杯目以降は800円でおかわりできます。

おでんの鍋からお好みの具材を選べます

おでんや乾物のスナック菓子も食べ放題ですが、持ち込みもOK。好きなおつまみを片手に、さらに日本酒がすすみます。じつはこちらのバー、宿泊者以外も利用可。2時間フリーフローで、日~木3,000円、金3,500円、土4,000円。時期にあわせて日本酒のラインアップも随時変えていくそうで、何度来ても新しい発見がありそうです。
※宿泊者は、日本酒をはじめとしたドリンクはすべて宿泊費に含まれています。

※ビールサーバー、ソフトドリンクも用意されています。

秋の空間で、ゆっくりうたた寝

Kura Suiteタイプのベッドルーム

 日本酒を楽しんだあとは、館内の宿へ。客室内も和の空間が広がり、ベッドはダブル~キングサイズまで部屋タイプを選ぶことができます。

Kura Suiteタイプはゆりかごチェアも置かれています。ベッドへ直行せず、リビングでまったりするのもおすすめ
朝食のおにぎりとみそ汁

翌朝は、おにぎりとみそ汁を提供。川崎宿の名物「奈良茶飯(少量の米に炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟などを入れ、お茶で炊いた炊き込みご飯)」など、やさしい味つけで胃も心もほっとしますね。

思う存分に日本酒を堪能できる、心地よい空間


 お酒の飲み放題と聞くとにぎやかなイメージを想像していましたが、いざ来訪してみると、落ち着いた空間でゆったりと過ごすことができました。お気に入りの味を見つけたり、いつもと違うタイプに挑戦してみたり、自分のペースで気持ちよく呑むことができます。カップルや女性同士でも気軽に利用できる印象を受けました。
時間を気にすることなく、友人や恋人と日本酒をたしなみ、そのまま夢見心地なひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

SAKE Kura Hotel 川崎宿

■住所:210-0001 神奈川県川崎区本町2-8-2
■営業日:無休
■アクセス:京急本線「京急川崎駅」中央口から徒歩8分、JR「川崎駅」北口東から徒歩15分
■公式サイト:https://sake-kurahotel.com/jp/
■Instagram:https://www.instagram.com/p/DM9R0lEzoT9/

■スポット情報:https://newcal.jp/spot/KWA000016

Weavee地域ライター/多和田夏織