【京急久里浜】手仕事が光る冷凍ケーキ「ファミール製菓・工場直売店」
2026.10.28
三浦

【京急久里浜】手仕事が光る冷凍ケーキ「ファミール製菓・工場直売店」

松井 美智子

ライター

松井 美智子

  • #お土産
  • #グルメ

「ファミール製菓株式会社(以下、ファミール製菓)」は、1976年創業。工場がある久里浜をはじめ、北海道から沖縄まで日本全国のレストランやホテルに冷凍ケーキを卸し、2026年12月で50周年を迎える会社です。

バイキング形式の食事処で、真四角の小さなケーキを見たことのある人もいるのではないでしょうか。会社名を目にすることはあまりないけれど、きっとどこかで食べている。冷凍ケーキを長く作り続けてきたファミール製菓と工場直売店を訪ねました。

工場直売店「ケーキマニア」から見える
東京湾フェリー

マニアになるほど通いたい
ケーキマニア

京急久里浜線「京急久里浜駅」からバスに乗って10分ほどのところに、東京湾フェリー乗り場がある久里浜港があります。

その久里浜港から目と鼻の先にあるのが、ファミール製菓の工場です。2017年に新しくできた工場敷地内には、創業以来はじめて直売店が作られました。

タイヤがついているユニークなお店

直売店「ケーキマニア」は赤い幌(ほろ)が目印のトレーラーハウスです。

正規品もありますが、試作品やB級品、切り落としなど、直売店ならではの商品を中心に10〜15種類ほど販売しています。その日のケーキは、来てからのお楽しみ。日替わりのラインナップが、訪れるたびに新しい出会いをくれます。

ケーキマニア店内
(写真提供:ファミール製菓株式会社)

ファミール製菓で作っているのは冷凍ケーキです。できたてを新鮮な状態で冷凍して箱に詰め、乾燥を防ぐためにフィルムで包まれています。通常のケーキ店とは違い、陳列棚には箱に入った冷凍ケーキが並びます。

その中で目を引くのが、カラフルな商品写真とスタッフ手書きの説明です。商品の特徴やおすすめの食べ方がひとつひとつ添えられ、直売所ならではの距離の近さを感じます。

店内の冷凍ケース

冷凍されているので、生のデコレーションケーキとは少し違う感覚で持ち帰ることができます。

ケーキを持ち帰るときはいつも「デコレーションが壊れないかな」「果物が落ちないかな」と気にしていましたが、この日は保冷しながら袋に入れ、形を気にしすぎることなく家まで持ち帰ることができました。

スタッフが手作りした店内装飾

作る楽しみ 食べる幸せ

ケーキマニアでは「ホイップクリームとスポンジ切り落としセット(税込500円/スポンジ4枚入)」とB級品の「津軽りんごのアップルパイ(税込918円/6個)」を購入しました。

家に帰ってから「スポンジ切り落とし」を使って、子どもと一緒にグラスケーキを作ってみることにしました。スポンジ切り落としは、焼き色がついた上下の部分を切り落としたものです。焼き色がついていない中心部分は正規商品としてデコレーションケーキに使われています。焼き色がついた部分を切り落としたもので、正規商品のスポンジから生まれたものです。

スポンジケーキの底面を切り落としたもの
(7号サイズ/直径21cm)

切り落としたスポンジは、大きなどら焼きのようにも見え、作る前から興奮気味の子どもたち。

サイコロ状にカットして、グラスに詰めていきます。ホイップクリームもセットになっているので、トッピングの果物やチョコレートなどを用意するだけですぐに作り始められます。クリームとスポンジを順番に詰めて、最後に果物を乗せたらあっという間に完成しました。

おうちでグラスケーキ作り

ファミール製菓は2〜3か月に一度、地域の子ども食堂にこの切り落としを届けているそうです。「工場で作った綺麗なケーキを届けるのもいいけれど、親子で楽しみながら作る時間も提供したかった」と話す社長。

あまりの手軽さと出来上がったケーキのおいしさに思わず笑みがこぼれます。商品にならなかったスポンジが思い出になっているのです。

解凍の先にベストな味を

「津軽りんごのアップルパイ」は、ファミール製菓で長く作られている商品のひとつです。

青森県津軽地方から仕入れたリンゴを工場内でシナモンや洋酒などに漬け込んでいるのだとか。カスタードクリームもその日の気温や湿度に合わせて炊き加減を変えているというこだわりっぷりです。

アップルパイにリンゴを乗せている
(写真提供:ファミール製菓株式会社)

ファミール製菓では、会社の規模が大きくなった今でも手仕事を大事にしています。社長によると、生地を薄くしたり、同じ大きさにカットしたり、正確な作業が要求される部分は一部機械を導入しているものの、手作業で行う工行程も多いそうです。

クリームを絞ったり、フルーツをトッピングしたりする作業は、職人の腕の見せ所なのだとか。見た目を美しく仕上げていく工程は、職人とお客さんをつなぐ時間として大事にされています。

リンゴに隙間や欠けが見られるB級品

B級品とはどのようなものなのかとドキドキしながら箱を開けましたが、一見しただけでは違いが分からないほどでした。よく見ると、詰まっているリンゴに少し隙間があったり、ピースの大きさに多少の大小があったり。

「これでいいや」ではなく「これを選びたい」という気持ちが、食品ロスを減らす小さな貢献につながる。そう思ったら、選ぶ度にちょっとした誇らしさが湧いてきます。

シャキシャキとしたリンゴの食感となめらかなクリームに、サクッと歯切れの良いパイ生地。食べるタイミングを自分で選べるのも、冷凍ケーキならではです。

笑顔をつくり 守る

ファミール製菓が目指しているのは「笑顔になる会社」。

ケーキを食べて笑顔になってもらうには、まずは安心安全であることが大事であると考え、独自の基準を設け、衛生管理などにも細心の注意を払って製造しています。

また、社員の笑顔のために、社長が一言添えて誕生日ケーキをプレゼントする取り組みを行っているのだそう。話を聞きながら、小学校の時にクラスで誕生日会をしてもらった淡い思い出が蘇りました。

ファミール製菓株式会社社長の山村さん

今後は、横須賀や三浦の農産物や食材を使ったケーキに挑戦したいと話す社長。

創業50年を迎える今も「志半ば」だという、その探求心と活力は、これから先もケーキを通して笑顔を届ける力になっていきそうです。

★クリスマスケーキ販売のお知らせ★
(2026年)

・予約開始日:11月2日(月)11:00~

・早得特典:11月20日(金)までに予約した方には、
対象のケーキをおひとつプレゼント
※在庫数に限りがあります

・予約期間:在庫がなくなり次第順次終了

・受け取り日:12月14日(月)~24日(木)

・支払い:前払い※引換券をお受け取りください。

・お申し込みはお電話では受け付けておりません。直接来店ください。

スポット情報

ケーキマニア工場直売店

■住所:〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜8-17-21
■電話番号:070-4132-6245
■営業時間:月~金11:00~17:00、土日11:00~16:00
      (月、水、金、土、日の13:00~14:00は休憩時間)
■定休日:年末年始、その他臨時休業日あり
■アクセス:京急久里浜線 「京急久里浜駅」から京急バス「久7」「久8」で10分「東京湾フェリー」 下車徒歩2分
■WEBサイトURL:冷凍ケーキの製造・販売 ファミール製菓 
■Instagram:Instagram 
■X:ケーキマニア(@famiel_yokohama)さん / X 
■LINE:ケーキマニア | LINE 公式アカウント 
※臨時休業日は、LINEの公式アカウントでご確認ください。

取材日 2026/09/16

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

この記事を書いた人

松井 美智子

ライター

松井 美智子

モノの裏には想いがある。想いがあるからモノが生まれる。人間関係が希薄になりがちな今、人間らしさをお届けします。

私が大好きな場所や人を通して「京急沿線っていいな」「行ってみたいな」そんな思いが広がりますように…。

この記事をシェアする!