【横須賀】茶葉を丸ごと味わう「とけるお茶」。江戸創業の老舗「はしもと茶舗」の挑戦
2026.04.01
三浦

【横須賀】茶葉を丸ごと味わう「とけるお茶」。江戸創業の老舗「はしもと茶舗」の挑戦

うみのとなり

ライター

うみのとなり

久里浜・黒船仲通り商店街にある、老舗「はしもと茶舗」。150年以上の歴史を守りながらも、時代の変化に合わせてお茶文化を伝える店主・橋本さんの姿があります。

お茶の成分を丸ごと味わえる とけるお茶・玄米茶(70g 1,080円)

「とけるお茶」とは、茶葉をそのまま粉砕した粉末茶で、手軽でお茶の風味や栄養まで丸ごと楽しめるのが魅力です。お湯や水にサッと溶かすだけで、すぐに本格的なお茶が完成します。

緑茶に玄米粉末をブレンドした一杯は、お湯を注ぐと、甘く香ばしい玄米の香りと、緑茶ならではの深いコクが立ち上がります。旨味とほどよい渋み、後味には自然な甘みが残り、一杯で癒される満足感があります。粉末茶というと今では一般的ですが、実はこの商品は、約30年も前に発売したもの。
「厳選した茶葉の栄養や旨みをそのまま味わってほしい」という思いから誕生しました。

「とけるお茶」は煎茶も人気。アルミチャック袋入りで、70g(約140杯分・1,080円)、140g(1,620円)と、日常使いにも贈り物にも選びやすいラインナップです。そのままお湯で味わうのはもちろん、ミルクを加えてラテ風にしたり、料理やデザートに使ったりと、楽しみ方はさまざま。

気軽な一杯ですが、その奥には、長年、お茶と向き合ってきた専門店ならではのと、お茶の美味しさを次の世代へつなぎたいという思いが込められています。

江戸から受け継がれる十五代の歩み

京急久里浜駅から徒歩3分、黒船仲通り商店街に長い年月を重ねてきた茶舗があります。江戸時代・安政年間、初代・橋本市兵衛氏が酒やタバコを扱う商いを始めました。大正から昭和へと時代が移る中、関東大震災により店は一度失われますが、店を閉じることなく、タバコ屋として商いを続けてきました。

現在、店を切り盛りしているのは「十五代目 市兵衛」の橋本篤一郎さんです。高校卒業後、横浜で経営を学びました。20歳のとき、タバコ屋として続いてきた店を改め、お茶の専門店として再出発する決意をしました。母や姉と力を合わせ、新しい「はしもと茶舗」の歴史が始まりました。

静岡へ通い続けた日々と、「本物」を知るための努力

お茶の商売を始めた当初は、まったくの未経験者でした。流通の仕組みは複雑で、必要な知識を簡単に得られる時代でもありません。「それなら、自分で確かめるしかない」と考え、産地である静岡へ足を運ぶようになります。深夜1時に久里浜を出発し、午前3時から4時には静岡の農協へ到着し、その日に集まった茶葉をいち早く検茶していきました。

香りや味、茶葉の状態を一つひとつ丁寧に見極め、納得できたものだけを仕入れ、昼過ぎには再び久里浜へ戻り、店頭へ並べる。そうした積み重ねの中で、橋本さんは50年以上もの歳月をお茶とともに歩んできました。

伝統を守りながら、時代に合わせた商品を

長年の経験は、自社工場の設立と独自の商品づくりへとつなげています。静岡に自社工場を構え、周辺の茶園で育った肉厚で香り高い茶葉を厳選。丁寧にブレンドし、丹念な火入れによって仕上げています。

看板商品『黒船』は、久里浜にゆかりのあるペリー来航にちなんで名付けられました。濃く力強い味わいに、品質への自信と久里浜への誇りが込められています。また、急須を使わない時代の変化にも対応し、茶葉の質にこだわったティーバッグの商品も販売しています。毎日を頑張る自分へのご褒美や大切な方への日常の幸せを願う贈り物に、日常を豊かに彩る「最高の一杯」をぜひ見つけてみてください。

取材日 2025/12/10
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

ギャラリー 

明治時代に発行された歴史的に貴重な「煙草小売営業免許証」と鑑札。艦札には安政5年(1858年)3月生まれと書かれています。
商店で実際に使われていた「通い徳利」。これにお酒を入れて量り売りしていました。
久里浜はペリー来航の地。看板商品の『黒船』(1,080円)は、手軽に味わえるティーバッグも販売。
店頭に設置された焙煎機と、袋詰めされた「茎ほうじ茶(100g 税込432円)」。煎りたてならではの香ばしさが自慢の一品です。
地元・走水産の海苔やひじきなどの乾物を豊富に取り扱っています。自宅用はもちろん、贈答用にも人気です。
スポット情報

◾️店舗名:はしもと茶舗
◾️住所:神奈川県横須賀市久里浜4-7-9
◾️電話番号:046-835-1705
◾️営業時間:9:00~18:00
◾️定休日:水曜日
◾️アクセス:京急久里浜駅西口より徒歩約3分
◾️URL https://hashimoto.chashinan.com


この記事を書いた人

うみのとなり

ライター

うみのとなり

横須賀在住取材ライター。マーケティング視点を強みに、「読まれる記事」「届く発信」で、地域の魅力と価値を発信中。Yahoo!ニュースでは月間MVAを4度受賞、実績に裏付けられた発信力あり。日本テレビ、大手・地域メディアで多数執筆し、約1000件以上の実績あり。農業・グルメ・観光・イベントまで幅広い分野を網羅、行政や企業とのタイアップ実績も多数。

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