【横須賀】創業70年「パン生地がおいしい」と評判 「中井パン店」のアンパン
2026.04.01
三浦

【横須賀】創業70年「パン生地がおいしい」と評判 「中井パン店」のアンパン

田窪 綾

ライター

田窪 綾

  • #お土産
  • #グルメ

「甘いパンほど売れたんです」
今も時代に合わせて味を調整

現在2代目の中井克行さんが店主をつとめる「中井パン店」は創業70年を超える地元のパン屋さんです。

中井パン店では、横須賀のソウルフードであるポテチパン以外にも多彩なパンを作っています。

 店頭のショーケースには40種類以上のパンがずらり。なかでも人気が高いのが「アンパン(183.6円)」です。消費税の端数を小数点以下第1位まで示し、まとめて購入したときには端数を切り捨てているとのことでした。

「アンパン」は、やさしい甘みにほのかな塩味も感じられスッキリとした後味。あんは粉末状のものを仕入れてお店で炊き、パンに合わせて塩加減などを調整しています。

「昭和30年頃まで甘いパンは甘いほど売れたんですよ。時代が進むに連れてだんだん甘いばかりじゃ売れなくなってきて、味も控えめにするようになったんです」と中井さん。

お客さんとの何気ない会話から気づきを得て、味や食感を少しずつ調整しているといいます。

「パンがおいしい」SNSの声を
励みにする過酷なパン作り

「中井パンはパン生地がおいしい」。SNSでそんな書き込みがよく見られます。

中井さんにそう話すと「店頭でもよく言われますよ」と笑顔を見せます。毎朝5時前から仕込みを始め、パン生地は4種類を作り分けているそう。

生地をこねるミキサーのボウルは50㎏近くあります。中井さんは60歳頃まで、このボウルを自分で持ち上げ、作業台にのせる作業を1日に何度も繰り返してきました。

長年の無理がたたり、背骨の中にある神経が圧迫されて腰痛や足のしびれなどを引き起こす病気「脊柱管狭窄症」になってしまったのだといいます。

手術をし、今はだいぶ良くなったそう。天井のクレーンは心配した近所の電気店店主が自作してくれたもの。

ボウルにフックをかけ、ボタン操作でゆっくりとテーブルにのせます。

「これがあるからなんとか続けていられるんですよ」と中井さん。

夏は一ヶ月の休暇をとるスタイルに

手術以降は無理しないことを決め、夏には1か月の長期休業を設けました。

「どこに出かけるわけでもないけれど暑いから家でのんびりしていますよ」。

大好きな釣りを続けながら、家業のパン店を丁寧に守っています。


取材日:2025/01/18

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

ロングセラーの「ネジリパン」はひとつ86.4円!
ショーケースには看板商品のポテチパンを中心に、惣菜系、菓子パン、食パン、揚げパンなど昔ながらのパンが並びます。
10〜20年と長く勤める職人やスタッフが多い中井パン店。阿吽の呼吸で作業を進めています。
スポット情報

中井パン店

■住所:神奈川県横須賀市三春町1丁目20-4
■電話番号:046-822-3567
■営業時間:7:00~19:00(売り切れ次第終了)
■定休日:日曜(毎年8月は1か月休業)
■アクセス:京急本線「堀ノ内」駅から徒歩13分

この記事を書いた人

田窪 綾

ライター

田窪 綾

調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成、レシピ提案などを行っています。

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