【横須賀】両面パリパリ、中はしっとり。創業50年「上海亭」の五目焼きそば
2026.04.05
三浦

【横須賀】両面パリパリ、中はしっとり。創業50年「上海亭」の五目焼きそば

奥野大児

ライター

奥野大児

  • #グルメ

横須賀・県立大学駅前にある「上海亭 安浦本店」。

1975年創業、地元で愛され続ける老舗中華の看板メニューが「五目焼きそば」です。

二段階熟成の自家製麺を両面パリッと焼き、野菜たっぷりのあんをかけた一皿。

外は香ばしく、中はしっとり。創業者の味を受け継ぐ陳さん親子のこだわりが詰まっています。

ボリュームたっぷりの
五目焼きそば(900円)に舌鼓

五目焼きそばは、一見すると平皿のようですが深さがあるお皿に盛られています。

食べてみると、あんかけのとろみ、大きくカットされた野菜の食感、焼かれた麺のパリパリ感から、内側の麺のしっとりとした食感と、多層的な食感を楽しめました。

麺は、独自の二段階熟成を施した自家製麺。麺そのもののコシや味わいを堪能するなら、同じく具だくさんなラーメン「サンマーメン」(900円)もおすすめです。

加水率の少ない麺は茹でる際に伸びやすくなるものですが、

「二段階に熟成させることでコシが強くなり、その分伸びにくくなるんですよ」と、店主の陳 寛明(ちん かんみん)さん。

長く美味しさを味わえるのもポイントです。

古き良き町中華の
雰囲気を堪能できる店内

陳さんのお父さんは横浜・中華街育ち。

陳さんが生まれる少し前に、横須賀中央でお店を始めました。当初は住居や倉庫、製麺などの機能がメインであった安浦本店を、しばらくして本店とするようになりました。

創業期から使われているテーブルや椅子からは、古き良き中華料理店の風情を感じられます。

明るく清潔でありながら落ち着いた雰囲気は、「町中華」が好きな人にもたまらない空気感があります。

上海亭では製麺に加え、ラーメンや回鍋肉(ホイコーロー)などの料理に使う味噌も自家製。本店で作っています。

中華チェーンで
修業の後、凱旋

陳さんは大学を卒業後、中華チェーン店で経験を積みました。

入社して数年で多数の店舗の管理を任されたり、新店の立ち上げ時のマネージャーを任されたりするスピード出世を果たしたのも、少しでも早く家族の店の役に立ちたいという思いを持ち続けたから。

「チェーン店の営業って、全ての店舗で高品質で同じサービスを提供できるようにオペレーションを工夫するんです。それを学んで、あらためて上海亭の調理工程を見てみたら、そうした工夫を当たり前にしていたんですよ。すごいなって思いました」

一度外に出たからこそ、プロの料理人である父の偉大さを陳さんは痛感したそうです。昔からの作り方やオペレーションには独自の工夫が施されており、それが最新のチェーン店で用いられるシステムに匹敵するものだったからです。

実家の凄さに驚くだけではありません。チェーン店で若くして出世したことで、ビジネス面や年上の調理人との付き合い方も短期間で学べました。お店の売りである自家製麺も、陳さんの代になって創意工夫した自慢の1つです。

「2代目・3代目って、創業者に比べて低く見られてしまうことって少なからずあると思うんです。修行に出て外から見ることができた強みを、これからも活かして行きたいですね」

老舗なのに斬新。家族店とチェーン店の良さを融合させたハイブリッド店という実態が、上海亭の隠れた魅力かもしれません。

取材日 2025/10/1

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

「湘南しらす水餃子」(650円・5個入)は、上海亭の水餃子専用の皮を使った一品。※写真は撮影用。
「焼餃子」(650円)。上海亭の餃子はキャベツでなく白菜が使われており、甘味も感じられます。タレを付けずにどうぞ。
メニューの多さとその安さにビックリ。メニュー制覇にどれだけかかることか。
「マーボ豆腐」(1,000円)は、ラー油の香りが際立つ一品。ご飯が進みます。
スポット情報

上海亭 安浦本店
▪️住所:神奈川県横須賀市安浦町2-13
▪️電話番号:046-822-0205
▪️営業時間などの情報:11:00〜20:00 
▪️定休日:火曜日
▪️アクセス:京浜急行「県立大学駅」から5分
▪️URL:https://www.shanghai-tei.com/

この記事を書いた人

奥野大児

ライター

奥野大児

1971年生まれ。大学卒業後20年ほどシステムエンジニアで会社勤めをした後にフリーライターとして独立。グルメ・IT・旅などのジャンルで、お出かけレポートからインタビュー、調査記事までいろいろ書きます。

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