【横須賀】世界が認めた和洋折衷の棹菓子「一(HAJIME)」和菓子司 いづみや
2026.04.10
三浦

【横須賀】世界が認めた和洋折衷の棹菓子「一(HAJIME)」和菓子司 いづみや

うみのとなり

ライター

うみのとなり

創業70年の老舗、「和菓子司 いづみや」では、伝統的な和菓子ベースに、現代的なエッセンスを加えて誕生した和洋折衷の棹菓子が人気です。

「一(HAJIME)ハーフ&ハーフ」
(1,998円)

箱を開けた瞬間、まず目を引くのは、端正で美しい佇まい。抹茶味とチョコ味、2つの味を一度に楽しめるハーフ&ハーフです。ひと口いただくと、思わず驚かされます。
和菓子でありながら、まるで上質なテリーヌのよう。舌の上でほどける、なめらかでやわらかな食感です。抹茶味には、京都・山政小山園の抹茶「菓福」を使用。白あんの生地の中には、自家製あんと栗を合わせた中餡が忍ばせてあり、抹茶のほろ苦さと上品な甘みが、静かに重なります。

世界が認めた
チョコレートの一棹

チョコ味は、「サロン・デュ・ショコラ パリ」にも出展された、いづみやの代表作。
こし餡をベースにしたチョコ生地に、ミックスベリーを練り込み、中心には濃厚なガナッシュを閉じ込めています。生チョコのようななめらかさで、リッチな味わいです。あんこをあえて“レア状”に焼き上げることで生まれた、しっとりと濃密な口どけ。和菓子に馴染みのない人にも、自然と手が伸びる理由がここにあります。

1本ずつ(1890円)の販売もありますが、両方を味わいたい方にはハーフ&ハーフがおすすめ。「接待の手土産」セレクションに3年連続入選した実績も、このお菓子の確かな評価を物語っています。商品は、衣笠本店、横須賀さいか屋店、横須賀モアーズシティ店、オンラインショップのほか、各土産物店で販売しています。

創業70年以上
和菓子司「いづみや」

JR衣笠駅から徒歩5分。衣笠仲通り商店街に佇む「和菓子司 いづみや」は、70年以上この街とともに歩んできました。
創業当初は、「甘太郎」と名付けた大判焼きの専門店。時代とともに形を変えながらも、和菓子への誠実な姿勢は変わることなく、現在は三代目・菓道家 三堀純一さんが店を守り続けています。その味わいは、いまや横須賀を越え、世界へと広がっています。

伝統と革新をつなぐ
工場長という存在

工場長を務める山崎加奈さんは、製菓学校を卒業後、いづみやに入社して13年。日々、腕を磨き、今では店を支える大きな存在です。技術を深めるだけでなく、和菓子の新しい可能性を広げようと、意欲的に商品づくりに取り組んでいます。

和菓子の可能性をもっと広げたい。そんな想いから生まれたのが、「一(HAJIME)」でした。原点は、和菓子の定番「桃山」。社長の助言を受けながら試行錯誤を重ね、和と洋が自然に溶け合う、まったく新しい表現へと昇華させました。

師匠の一言がすべてを変えた

「竿菓子にしてみないか?」
社長のこの一言が、開発の大きな転機となります。羊羹のように切り分けて食べる竿菓子という形。その発想により、「桃山」という枠を超え、まったく新しいお菓子へと進化していきました。

最大の課題は、あのしっとりとした食感。特に冬場は、生地が締まりやすく、水分量の調整が非常に難しいといいます。水が多すぎれば崩れ、少なすぎれば硬くなる。気温や湿度、生地の状態と向き合いながら、微調整を重ねる日々。味わうなめらかさは、職人の感覚と手仕事によって支えられています。

和菓子の扉をひらく
チョコレートという選択

あえて洋の素材であるチョコレートを選んだのは、和菓子に馴染みのない人にも届けたいという想いから。
「あんこが入っていると気づかない」ほどの仕上がりは、和菓子への新しい入口となり、多くのファンを生み出しました。

一人の職人の「好き」から始まり、師の導きと日々の手仕事によって磨かれた一棹。その一口には、伝統を守りながら更新し続ける、いづみやの姿勢が詰まっています。自分へのご褒美に。大切な人への贈り物に。そっと想いを添えたいときに、選びたくなる和菓子です。

取材日 2025/12/2
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

ギャラリー 

季節ごとに表情を変える、山崎さんの練り切り。特別注文にも対応しています。
看板商品「よこすか焼き」(小倉あん・求肥入/白手亡あん 各243円)は、かつて親しまれていた「衣笠焼き」を、創業者が独自に復元したもの。
かりんとうまんじゅう 黒かりん(6個入 945円、10個入 1,512円)は、浦賀に来航した黒船をイメージして。横須賀市ふるさと納税返礼品としても選ばれています。
スポット情報

店舗名:和菓子司 いづみや衣笠本店
住所:神奈川県横須賀市衣笠栄町1-70 衣笠仲通り商店街
電話番号:046-853-9620
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし
アクセス:JR衣笠駅より徒歩5分
URL:https://wagashi-izumiya.co.jp


この記事を書いた人

うみのとなり

ライター

うみのとなり

横須賀在住取材ライター。マーケティング視点を強みに、「読まれる記事」「届く発信」で、地域の魅力と価値を発信中。Yahoo!ニュースでは月間MVAを4度受賞、実績に裏付けられた発信力あり。日本テレビ、大手・地域メディアで多数執筆し、約1000件以上の実績あり。農業・グルメ・観光・イベントまで幅広い分野を網羅、行政や企業とのタイアップ実績も多数。

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