【北品川】日本茶の魅力に浸るティーハウス「瀧爪」
2026.04.28
品川

【北品川】日本茶の魅力に浸るティーハウス「瀧爪」

なつの かおり

ライター

なつの かおり

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  • #カフェ

北品川の住宅地にひっそりと佇む「瀧爪(たきづめ)」は、日本茶を体験できるティーハウス。本格的なお茶体験だけでなく、気軽なコース「お茶と季節のスイーツ(予約不要)」も選べます。今回は後者のコースで訪れましたが、短い時間でもお茶の魅力をたっぷりと感じることができました。

都会の喧騒を忘れてしまいそうな
隠れ家スポット

「本当にここであってる?」と何度もマップを確認しながら、住宅地の細い道をおそるおそる歩いていくと、 道路脇に「瀧爪」の暖簾を発見。外からは一軒家に見えますが、一歩中に入ると、すてきな和の空間が広がっています。

趣のある表札

暖簾をくぐり、縁側から茶室に通してもらいました。

茶室に入ると、香木の心地よい香りに包まれます

四畳半の茶室でくつろぎ時間

「当店では“これが正解”といった型はないので、各々の過ごしやすいスタイルで最後までくつろいでいただけたら」

お茶体験と聞いて、きちんとお作法通りにやらないと叱られるのでは…と身構えていましたが、亭主の声掛けで肩の力がふっと抜けました。

ころんとした座布団は、この上で正座を組むもよし、椅子のように膝を立てて座るもよし
室内の一角に飾られている掛け軸。「止まり木」に鷹の爪が描かれており、“休息”を意味するのだそう

全国から厳選。自分好みのお茶を選ぶ

今回の「お茶と季節のスイーツ」コースでは、まずお茶の飲み方を選びます。

メニュー表

チャドリップ(急須で淹れたお茶)、チャチーノ(お茶のラテ)、チャワリ(焼酎で割ったお茶)、チャザケ(日本酒で抽出したお茶)、自家製リキュール(梅・柚子のどちらか)、自家製シロップのソーダ(梅・柚子のどちらか)と、アルコールまでそろえたバリエーション豊かなラインアップ。

今回は一番人気のチャドリップを選択しました。

次は、全国各地の厳選したお茶から1種を選びます。手元に用意されたガラス管で香りを試したり、フレーバー/アロマ、リラックス/リフレッシュの軸で区切られたマップを参考にしたり。

ガラス管のコルクを開けると、お茶の香りがふわっと香ってきます

私はフレーバーとアロマのバランスがよい「ほうじ茶(鹿児島県)」を選びました。煎じる前の茶葉を亭主が運んできてくださり、まずは茶葉をそのまま味わうことに。

茶葉をかじることは初体験だったので、少々戸惑いながら口に入れると、お茶本来の味に加え、カカオのような香りも感じられて 不思議な感覚でした。

お茶のおいしさを極め、
黄金の一滴までいただく

茶葉を味見したあとは、実際にお茶をいただきます。亭主がさまざまなお茶を研究し、一番おいしく感じられる温度・時間を計算した、最高の状態のお茶を注いでくれます。

炉で沸騰させたお湯を急須へ注いでいきます
急須から注がれる最後の一滴を「黄金の一滴(ゴールデンドロップ)」と呼び、一番旨味が凝縮されているのだそう

茶葉の味を知ってから飲むことで、お茶の味や香りの深さをより一層感じる ことができました。二煎目は、お盆に置かれた時計で60秒計り、自分で注いでいきます。

お茶とペアリングした
季節のスイーツ

どのコースでもお茶と一緒に提供される季節のスイーツ。亭主の手作りで、食感や味にこだわったお菓子はどれもお茶と相性が良く人気なのだとか。

本日のお菓子は「もちチップクッキー」。ダークチョコレートとくるみ、柑橘系のピールを練り込んだ上品な甘さで、もちっ、ほろっとした食感が口の中で楽しく感じられました。

お茶を通じて、
心地よい休息時間を提供したい

冒頭でも案内されたように、お茶体験では珍しく、ここではカタいお作法がありません。そこには亭主のある想いがありました。

「お茶の世界は、有名なお師匠や流派があって、それぞれに細かいお作法が存在します。それを一つひとつ覚えて身に付けるのは大変で、敬遠してしまう方も。そこでわたしは『お茶を楽しんでもらう』という原点に立ち返り、あえてどの流派にも入らない という選択をしました」

急須を温める様子

実は、店頭で使用される茶器や茶具の多くは特注であったり、カスタムされたもの。なぜこの道具が使われているのか、この工程は本当に必要なのかと本質を捉え直し、茶器・茶具の造形も再構築したといいます。

お茶の文化を世界に広げたい

今回のコース以外にも、「4種のお茶」「3種のお茶」を楽しめるペアリングがご用意されています。全コース英語対応しており、外国のお客様にも人気なのだそう。それぞれのお茶に合わせた器が用意され、日本の文化にたっぷり浸ることができます。

日本茶は酸素や気温、湿気の影響を受けやすく、保存管理が難しいことから、輸出先の海外では苦味が強くなってしまうこともあるそうで。

「最初に飲んだイメージから、日本茶は苦いものだと苦手意識を持っている方もいます。ここでは日本茶本来のおいしさを感じつつ、言語からその国の文化に触れるように、お茶を通じて日本文化にも興味を持ってもらえたらうれしい」と話してくれました。

家でも気軽にお茶体験を

お店での体験を自宅でも楽しめるよう、お茶のキットや道具を店頭で 一部販売しています。家のくつろぎ時間にぴったりのアイテムで、自分用はもちろん、家族や友人へのお土産にもおすすめです。オリジナルの茶器も人気で、入荷してすぐ売り切れてしまうこともしばしば。

「スターターキット」自宅で瀧爪の茶体験を再現できるキット 。ティーバッグのお茶と、パロサント(香木)、オリジナルBGMを収録したQRコード付き。淹れ方のガイドも同梱されています

「コーヒー」ではなく
「お茶」を選ぶ日があってもいい

「お茶は繊細かつ複雑ですが、だからこそ突き詰めると面白い。さまざまな個性のおいしさに出合えます。日本茶のカフェが少ないこともあり、外ではコーヒーを飲む方が多いと思いますが、『今日はお茶が飲みたいな』という気分のときはぜひふらっと立ち寄ってもらえたら」

私も今回瀧爪を訪れて、お茶のおいしさに改めて気づきました。和の空間でゆっくり過ごしたいときや、お茶の気分になったときは、ぜひ瀧爪へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材日 2026/03/14

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

スポット情報

瀧爪

■住所:〒140-0002 東京都品川区東品川1-28-7
■営業日:
・ティーサロン(予約不要)
お茶と季節のスイーツ
[土] 15:00 - 21:00
[日] 11:00 - 16:30

・ティーペアリング(完全予約制)
調ふ茶(3種のお茶と菓子)/迎え茶(4種のお茶と菓子/お土産付)
[水・木] 11:00 / 15:00 / 18:00
[土] 10:00 / 14:00
※4名以上でのご予約は事前にご相談ください。
■定休日:月火金
■アクセス:京急本線「北品川駅」より徒歩9分
■公式サイト:https://takizme.jp/
■Instagram:https://www.instagram.com/takizme/

この記事を書いた人

なつの かおり

ライター

なつの かおり

子育てをする中で、地域の方々のつながり・やさしさを日々感じます。食や文化を通じ、そこに関わる“人”に光をあてながら「地元の魅力」を届けていきたいです。

趣味は、カフェめぐりとミステリー小説を読むこと。カフェでは、コーヒーと一緒についつい甘いお菓子も注文してしまいます。

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