2026年4月、糀谷駅から徒歩5分の住宅街に私設図書館「ひらけごま文庫」がオープンしました。気に入った本をレンタルしたり、購入したりすることも可能で、図書館と書店の中間のような“憩いの場所”です。今回は店主の鍛治(かじ)さんにお話を伺いました。
返却期限を気にせず、
本を手に取れる
約40年にわたって、図書に関わる仕事に携わってきたという鍛治さん。「子どもから大人まで、本に触れる機会を作りたい」という思いから、このお店をオープンしました。

ここでは気になる本を借りることができますが、公立図書館のような返却期限は設けられていません。そのため、自分のペースで読み進めることができます。気に入った本は、購入することも可能とのこと。
また、小さな子ども連れの人や、本にあまりなじみがない人にも気軽に立ち寄ってもらえるよう、店内はゆったりとくつろげる空間が広がっています。

店主のお気に入りを厳選
児童書から大人が読む本までそろう
店内には絵本だけでなく、小説や社会派の本も多くそろえています。そのほとんどは、実際に鍛治さんが読んで、良いと思ったものをセレクトしているそう。また、かるたやすごろくなどのボードゲームもあり、借りることはもちろん、店内で遊ぶこともできます。

「自分も絵本が大好きなので、ここには置ききれないほど、家にもたくさんあります。絵本は大人が読んでも面白いですよ」と鍛治さん。
本棚からおすすめの絵本を取り出し、その場で読み聞かせてくれました。昔から長く読み継がれている絵本や、海外作家のカラフルな絵本、めずらしい仕掛け絵本も並んでおり、見ているだけでも楽しめます。




店内ではコーヒーもしくは紅茶を一杯200円で注文できます。飲み物を片手に、気になる本を手に取ってみたり、鍛治さんとお話したり。思い思いの時間を過ごせるぜいたくな空間です。

40年以上、
本と向き合ってきた店主
これまで本の問屋や公立図書館、学校図書館の司書など、図書に関わる仕事に約40年携わってきた鍛治さん。本に気軽に出合えるという私設図書館ならではの魅力にひかれ、日本各地のいわゆる“街の本屋さん”を見つけては訪れていたそう。
また、東日本大震災のときには、地震や津波で被災した図書館を訪問し、数カ月にわたって図書整理などを手伝っていたそうで、現地で使っていたチラシやポスターを手に取りながら当時の様子を語ってくれました。


そうしてたくさんの人や本と触れ合い、ついに憧れていた私設図書館を開くことに。2016年から羽田・萩中エリア内でスタートし、拠点を変えながら開いていました。その後、一時休業を経て、本業の学校司書をリタイアされた2026年に、心機一転して今の場所で再スタートしたのだといいます。
「子どもたちとわいわいする時間があったり、たまたま立ち寄ったお客様と世間話をしたり。だれにとっても居心地の良い空間でありたいと思っています。ふらっと立ち寄って、気軽に本を手に取ってもらえたらうれしいですね」と鍛治さん。

気軽に立ち寄れる
居心地の良い“街の図書館”
鍛治さんが作りあげた「ひらけごま文庫」は、まるで実家のようなあたたかみのある場所でした。気になる本を店内で読むもよし、借りてみるもよし。本を読まなきゃと気負わずに、身近な本の扉をそっと開けてみては。
スポット情報
ひらけごま文庫
■住所:144-0044 東京都西糀谷4-23-9
■営業時間:水曜14:30-17:00
第1・4土曜10:00-11:30 14:30-17:00
日曜14:30-17:00
■電話番号:080-6560-2423
■アクセス:京急空港線「糀谷駅」徒歩5分
■公式サイト:https://hirakegomabunko.jimdofree.com/
■Instagram:https://www.instagram.com/hirakegomabunko/
取材日 2026/07/08
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。