【糀谷】本と触れ合える“憩いの場”私設図書館「ひらけごま文庫」
2026.10.02
おおた

【糀谷】本と触れ合える“憩いの場”私設図書館「ひらけごま文庫」

なつの かおり

ライター

なつの かおり

  • #カフェ
  • #地域コミュニティ

2026年4月、糀谷駅から徒歩5分の住宅街に私設図書館「ひらけごま文庫」がオープンしました。気に入った本をレンタルしたり、購入したりすることも可能で、図書館と書店の中間のような“憩いの場所”です。今回は店主の鍛治(かじ)さんにお話を伺いました。

返却期限を気にせず、
本を手に取れる

約40年にわたって、図書に関わる仕事に携わってきたという鍛治さん。「子どもから大人まで、本に触れる機会を作りたい」という思いから、このお店をオープンしました。

店内の一部

ここでは気になる本を借りることができますが、公立図書館のような返却期限は設けられていません。そのため、自分のペースで読み進めることができます。気に入った本は、購入することも可能とのこと。

また、小さな子ども連れの人や、本にあまりなじみがない人にも気軽に立ち寄ってもらえるよう、店内はゆったりとくつろげる空間が広がっています。

机と椅子のセットが数台あるので、読書やかるた遊び、勉強もできます

店主のお気に入りを厳選
児童書から大人が読む本までそろう

店内には絵本だけでなく、小説や社会派の本も多くそろえています。そのほとんどは、実際に鍛治さんが読んで、良いと思ったものをセレクトしているそう。また、かるたやすごろくなどのボードゲームもあり、借りることはもちろん、店内で遊ぶこともできます。

「たべものかるた」「ピーマン村すごろく」贈答品用に注文も可能です

「自分も絵本が大好きなので、ここには置ききれないほど、家にもたくさんあります。絵本は大人が読んでも面白いですよ」と鍛治さん。

本棚からおすすめの絵本を取り出し、その場で読み聞かせてくれました。昔から長く読み継がれている絵本や、海外作家のカラフルな絵本、めずらしい仕掛け絵本も並んでおり、見ているだけでも楽しめます。

「季節のコーナー」鍛治さんが季節や時事に合わせた本をセレクト
本屋大賞を受賞した、話題の本も多く並んでいます
子どもも大人も楽しめる、図鑑のような本も
私の1歳の娘におすすめの絵本をいくつかピックアップしてくれました。「ぽたぽたとぷん」は水を表現する擬音のみで描かれた絵本で、昔から人気が高いのだそう

店内ではコーヒーもしくは紅茶を一杯200円で注文できます。飲み物を片手に、気になる本を手に取ってみたり、鍛治さんとお話したり。思い思いの時間を過ごせるぜいたくな空間です。

注文後、カウンター越しにコーヒーの香りがふわっとただよってきました

40年以上、
本と向き合ってきた店主

これまで本の問屋や公立図書館、学校図書館の司書など、図書に関わる仕事に約40年携わってきた鍛治さん。本に気軽に出合えるという私設図書館ならではの魅力にひかれ、日本各地のいわゆる“街の本屋さん”を見つけては訪れていたそう。

また、東日本大震災のときには、地震や津波で被災した図書館を訪問し、数カ月にわたって図書整理などを手伝っていたそうで、現地で使っていたチラシやポスターを手に取りながら当時の様子を語ってくれました。

その後も、被災地に毎年足を運び、ボランティア活動をしているそう
インド出版社が発行した、インド洋の大津波の被害を描いている本「つなみ」。その他にも震災や津波に関する本を多く置いています

そうしてたくさんの人や本と触れ合い、ついに憧れていた私設図書館を開くことに。2016年から羽田・萩中エリア内でスタートし、拠点を変えながら開いていました。その後、一時休業を経て、本業の学校司書をリタイアされた2026年に、心機一転して今の場所で再スタートしたのだといいます。

「子どもたちとわいわいする時間があったり、たまたま立ち寄ったお客様と世間話をしたり。だれにとっても居心地の良い空間でありたいと思っています。ふらっと立ち寄って、気軽に本を手に取ってもらえたらうれしいですね」と鍛治さん。

店内の壁一面には、店主のお気に入り絵本が並びます

気軽に立ち寄れる
居心地の良い“街の図書館”

鍛治さんが作りあげた「ひらけごま文庫」は、まるで実家のようなあたたかみのある場所でした。気になる本を店内で読むもよし、借りてみるもよし。本を読まなきゃと気負わずに、身近な本の扉をそっと開けてみては。

スポット情報

ひらけごま文庫

■住所:144-0044 東京都西糀谷4-23-9
■営業時間:水曜14:30-17:00 
第1・4土曜10:00-11:30 14:30-17:00
日曜14:30-17:00
■電話番号:080-6560-2423
■アクセス:京急空港線「糀谷駅」徒歩5分
■公式サイト:https://hirakegomabunko.jimdofree.com/
■Instagram:https://www.instagram.com/hirakegomabunko/

取材日 2026/07/08

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

この記事を書いた人

なつの かおり

ライター

なつの かおり

子育てをする中で、地域の方々のつながり・やさしさを日々感じます。食や文化を通じ、そこに関わる“人”に光をあてながら「地元の魅力」を届けていきたいです。

趣味は、カフェめぐりとミステリー小説を読むこと。カフェでは、コーヒーと一緒についつい甘いお菓子も注文してしまいます。

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