【子安】可憐に咲くは花とおしゃべり「Patisserie Richroma」
2026.08.18
横浜

【子安】可憐に咲くは花とおしゃべり「Patisserie Richroma」

松井 美智子

ライター

松井 美智子

  • #カフェ
  • #グルメ

「この花は食べていいのかな」
レストランで料理に添えられた花を見て、ふと考えることはありませんか?

京急本線「子安駅」から徒歩5分のところにあるのは、食べられるお花を使った洋菓子店「Patisserie Richroma(パティスリーリクロマ)」。味だけでなく、見た目の美しさも楽しめる洋菓子が揃っています。

花で彩られたスイーツと、誰でも気軽に立ち寄れる店の空気に触れてきました。

花で彩り 心も彩る

リクロマで使っている花は「エディブルフラワー」と呼ばれる食用の花。野菜や果物と同じように、農家さんが作っています。食用として栽培された、エディブルフラワーは農薬不使用なのだとか。

1年間に使っている花は全部で20種類ほど。想像以上の数の多さに驚きました。

中には、バラやパンジーなど、なじみのある花もあります。母の日にはカーネーションをのせたケーキの販売もしているのだそう。身近な花も食べられると知って、エディブルフラワーがより身近に感じます。

夏限定のレモンケーキ
(店内:税込704円/持ち帰り:税込691円)
※2026年8月末までの販売予定です

いただいたレモンケーキには、マリーゴールドの花びらが散りばめられています。色味で選んだものはもちろん、酸味の効いたレモンに負けないアクセントとして選んだのだとか。マリーゴールドは花の味がしっかりめ。

ケーキによって味の濃い花にするか、香りの強い花にするか、花の特徴を考えながら果物と組み合わせているそうです。

ガツンと来る酸味で生レモンを食べているようなレモンカード(ペースト状のレモン)に、ほのかな甘みと苦味を感じるマリーゴールドを奥で感じる爽やかなケーキでした。

店内にはゆっくり過ごせるイートインスペースも
(テーブル席8席)

リクロマでは、夏限定でかき氷を販売しています。かき氷と言っても氷を削るのではありません。

なんと、ベース部分はミルクアイスを削っているのだそう。「苺ミルク」は、削ったミルクアイスの上に、ホイップクリームにいちごピューレを練りこんだもの、苺の果肉を使ったゼリーやソースがのっています。

ミルクアイスを削っているところ

これだけ手をかけながらも、注文しやすい価格にしている理由を聞いてみると「できるだけ気軽に休憩できるところでありたい」と話す店主。

材料や仕入れを工夫して値段を抑えながら「食べたいと思ったときに食べられる価格」を大切にしているそうです。

夏限定のかき氷。苺ミルク
(店内:税込935円/持ち帰り:税込918円)

かき氷の販売は9月末まで(予定)。苺ミルクの他に、自家製マーマレードを使った「レモンミルク」や黒蜜とキャラメルを使った「ほうじ茶ミルク」もあります。

花のケーキは 街の日常とともに

 店名の「Richroma(リクロマ)」は、店主によると、三原色の意味で使われる「richromatic(リクロマティック)」という言葉からとったものなのだそう。

三原色の組み合わせでさまざまな色ができるように、「素材」「色」「香り」の3つを組み合わせて、さまざまなスイーツを生み出したいとの思いで付けた名前です。

店内にはお客さんから贈られたお花が飾られています

一方、商品の名前はすごくシンプル。ショーケースには「ショートケーキ」「モンブラン」「プリン」といった小さいお子さんから年配の方まで、誰もが理解しやすい名前ばかりが並んでいます。
ケーキを注文する時のハードルをなくしたいと思い、あえて難しい名前を使わないようにしているのだそう。

店舗外観

その中に1つだけ「クラフティ」という名前のケーキがありました。これも店主が意図的に入れているものなのだとか。聞きなれない名前が一つあることで「クラフティってなんですか?」とお客さんとの会話のきっかけになりやすいと言います。

「年配の方がクラフティについて話していたら粋ですよね!」

「クラフティを知っている人がたくさんいる、活気ある街になったら」という思いも込めているそうです。

おしゃべりにも 花が咲きます

リクロマでは、毎週のように新しいケーキが登場します。そこには、いつ来ても新しい楽しみがあり、何度でも立ち寄ってほしいという店主の思いがあるそうです。

取材時に来店していたのは、ほぼ毎日来ているという年配の方でした。親戚のようにいつでも温かく迎えてくれるリクロマがお気に入りなのだとか。

「お久しぶりです」「赤ちゃん生まれたんですね」「お子さん大きくなりましたね」「今日も暑いですね」などと、次々にやって来るお客さんに声をかける店主の妻。ここには、自分のことを気にかけてくれる人がいる。そう思うと、つい立ち寄りたくなります。

私が出会ったお客さんたち以外にも、きっとこの街にはリクロマのファンがたくさんいるのだろうと感じるお店でした。

スポット情報

Patisserie Richroma(パティスリーリクロマ)

■住所:〒221-0002 神奈川県横浜市神奈川区大口通2−3 ウロニアバレーテイク12 1F
■電話番号:045-717-8517
■営業時間:10:00~19:00
■定休日:水曜日・木曜日
■アクセス:京急本線 「子安駅」 徒歩5分
■WEBサイトURL:Patisserie Richroma | 日常に“彩り”あるお菓子を 
■Instagram:Instagram 

取材日 2026/07/14

※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

この記事を書いた人

松井 美智子

ライター

松井 美智子

モノの裏には想いがある。想いがあるからモノが生まれる。人間関係が希薄になりがちな今、人間らしさをお届けします。

私が大好きな場所や人を通して「京急沿線っていいな」「行ってみたいな」そんな思いが広がりますように…。

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