【横須賀】食のプロ絶賛!職人技で甘みを引き出した「丸良水産」の走水海苔
2026.04.20
三浦

【横須賀】食のプロ絶賛!職人技で甘みを引き出した「丸良水産」の走水海苔

小林有希

ライター

小林有希

  • #お土産

かながわ名産100選に選ばれている「走水海苔」は、うま味成分の多い濃厚な味わいを楽しめると評判です。焼き海苔は観光のお土産やお中元・お歳暮にもぴったり。生海苔などは、実は三浦半島界隈のレストランでも多く使われています。

今回は「横須賀中華 KOMINE」さんのご紹介で、走水海苔の養殖、生産、加工(乾燥)そして販売を行っている「丸良水産」の長塚良治さん・由美さんご夫妻に「走水海苔」の魅力を伺いました。

職人の技で甘みが増した
「丸良水産」の海苔

海水温が下がる秋になると走水の沖合には、海苔の種をつけた網が張られます。海苔養殖において味を左右するのは「干出」という、海苔網を海面に出して乾燥させる作業です。

「丸良水産」では良治さんの絶妙な“職人の感覚”を頼りに干出を行っているので「より甘みが増す」のだと、由美さんは話します。

「お客さんからも『これは味付け海苔?』と聞かれるほど、味と香りがガツンとくるような“男前”な海苔です。さらに、うちはこだわって、焼き海苔も味付け海苔もすべて、やわらかい新芽しか使っていないので、肉厚なのにくちどけが良いのも特徴です」

「ごま油塩海苔」

人気商品は「焼き海苔」(全型8枚入り788円・税込)や「生のり」(648円・税込)。このほかにも、おやつやおつまみにぴったりな、横須賀カレー本舗からの長年の要望に応えて生まれた「咖喱海苔(カレー風味海苔)」(788円・税込)や、海苔本来の塩気と風味を生かしてごま油と藻塩にこだわった「ごま油塩海苔」(948円・税込)があります。

厳しい時代に決断した世代交代

長塚家は江戸時代から続く漁師の家系で、60年ほど前に海苔養殖を始めたそうです。45年前は「これで食っていける」と考えていた良治さんでしたが、地球温暖化が災いして走水の漁師は1/6、海苔漁師も1/10まで減り、「厳しい仕事になった」と話しています。

近年も、暖流である黒潮の大蛇行が影響して「海苔の収穫期が遅れた」と由美さんが教えてくれました。

「私がお嫁にきた頃は、文化の日を境に収穫期に入っていましたが、去年の初摘みが12月23日。しかも初摘みのものは赤茶けて、口の中でもたつくような…、ふがっとしていて美味しくなかったの。お歳暮には間に合わないし、長年の顧客様も離れてしまうかも…と焦りました。でも皆さん、美味しい海苔が獲れた年明けまで海苔を待ってくださった。こんなにありがたいことはありません」(由美さん)

昨今の厳しい状況から自分たちの代で店を畳もうと決めていた良治さん。しかし、次女・明加里さんご夫妻から「引き継ぎたい」と言われ、考えを改めたそうです。

左から長塚良治さん、由美さん、お孫さん、次女・明加里さん、光さん

「昔、漁師は8つの道具を持っていないとやっていけないと教えられました。今も昔と同じ漁法を続けて、ましてや漁師一本では食っていけない。でも二人はそれをわかったうえで新たに海ブドウ養殖を提案してきて、新しい漁業の在り方を模索しようとする気構えがあったので、やっていけそうだなと思いました」(良治さん)

良治さんは若い漁師二人に「無理せず、厳しくなったら諦めたって構わない」と声を掛けながらも、海苔養殖の技術を伝え、海ブドウの養殖にも力を貸しています。「二人が安心して食べて行けるように、私たちが働かされているんですよ」と笑いながら、海ブドウを優しい眼差しで見つめていました。

取材日 2025/6/26

肉眼では見えない海苔の種は、天日に焼かれすぎても、風で乾きすぎてもダメになるので、干出のタイミングは熟練漁師の感覚が頼り。
「海苔は毎日、天候によっても、味が変わる。だから私たちは試食して、美味しい海苔しか出さないようにしています」と由美さん。海苔漁師としての矜持を教えてくれました。
「咖喱海苔(カレー風味海苔)」は個包装になっているので、お土産にもぴったり。
取材日には「ひじき」を煮出していました。海苔以外にも、てんぐさや昆布なども収穫し、加工、販売しています。
スポット情報

丸良水産

■住所:神奈川県横須賀市走水1-4地先
■電話番号:046-843-3165
■営業時間などの情報:9:00〜17:00
■定休日:火曜日
■アクセス:京浜急行線「馬堀海岸駅」より京急バス「伊勢町」にて下車。徒歩3分。
■URL:https://maruryo-suisan.com/

この記事を書いた人

小林有希

ライター

小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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