4月29日は「ナポリタンの日」。ケチャップの香りと、どこか懐かしい味わいで、日本の喫茶店文化を象徴する一皿です。今回は、京急本線「南太田駅」徒歩2分の場所にある「珈琲ぱあら~泉」にて、昔ながらの味わいを大切にした名物ナポリタンと、2代目オーナーである八亀淳也さんに純喫茶への想いを伺いました。
ナポリタンの日とは?
ナポリタンの日とは、ナポリタンの魅力を広めるため、食品メーカーのカゴメ株式会社が制定した記念日です。日付は、ナポリタンが昭和時代に広まった洋食であることから、昭和の日である4月29日に合わせて定められました。
創業60年。街の景色として
ありつづける一軒

1967(昭和42)年の創業からおよそ60年にわたり、横浜南区を代表する喫茶店として人々に愛され続けてきた一軒です。変わらぬ味と空間が、訪れる人に懐かしくも心落ち着く時間をもたらしてくれます。

早速入店。思わずほっとする“あの頃通った喫茶店”の雰囲気に包まれる店内。珈琲の香りとアンティーク調の照明、そしてふかふかの椅子。この空間そのものに、心が躍りました。

普段案内されるのは1階席ですが、実は2階にも客席があります。こちらは比較的大人数での利用が可能なつくりとなっており、照明も明るく元気な雰囲気。小さな子どもがいても、わいわい食事が楽しめそうです。

看板メニュー「ポラタ」
珈琲ぱあら~泉といえば「ポラタ」。ポラタとはいわゆるナポリタンのことで、デミグラスソースの中にソーセージやベーコンが入った「シポラタソース」が名前の由来。厳密には、シポラタソースが使用されているのではなく、ソーセージやベーコンが具材として入っているという共通項から名付けたそうです。
「ポラタって何? という質問を多くいただくので、最近はちょっと捻って『諸説あり』と答えたりしています」とユーモア溢れる八亀さん。本取材時も同じ回答をされていましたが、この日は偶然にも日本ナポリタン学会の会長である田中健介さんが店内にいらっしゃり、「マスター、情報量が少なすぎるよ」と笑いながらポラタの由来を教えてくださいました。


いざ実食。ケチャップでべしゃべしゃにならないようにと、しっかり炒められたポラタ。席に運ばれてきた瞬間、湯気とともに香ばしい香りが広がりました。

麺はもちもち、大きなソーセージやベーコンがごろごろ入っていて、とても食べ応えのある一品。そしてブラックペッパーの力強いアクセントが効き、手が止まりませんでした。ランチもいいですが、ワインと合わせて大人のポラタも楽しんでみたい、そんなことを思いながらの完食。食べ終わることがなんだか名残惜しくもなりました。

ここで過ごす時間を楽しんで

「毎朝コーヒーを飲んでから出勤する人、昔から通い続けてくれている人、最近知ってくれた人。過ごし方はお客様の数だけありますが、僕としてはこの場所ではスマホやPCに没頭するのではなく、食事そのものであったり、人との会話であったり、この空間でしか味わえない時間を楽しんでほしいなと思っています」と八亀さん。時代が進むにつれ忘れかけているものをここでは見つけられるかもしれません。
取材日 2026/03/02
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。
スポット情報
ぱあら~泉 南太田本店
■住所:〒232-0006
神奈川県横浜市南区南太田1-27-10
■電話番号:045-713-7722
■営業時間:8:00~17:00
■定休日:第2、4金曜日
■アクセス:京急本線「南太田駅」徒歩2分
■X:ぱあらー泉(@parlorizumi) / X