いっぱいのお茶で人々をつなぐ「南品川 茶箱」

ほっと一息つきたいとき、あなたは何を飲みますか?
今回ご紹介するお店は新馬場駅から歩いて5分の場所にある「南品川 茶箱」。
明治時代にタイムスリップしたような入り口をくぐると、人々の談笑と、柔らかな湯気の立つお茶が迎えてくれます。

出会いから生まれた「深蒸し茶」
お店の一番人気は、静岡県掛川市の「深蒸し茶」。
店主が出会った一杯のお茶が、このお店を開くきっかけになったのだそうです。
お茶に顔を近づけると澄んだ香りがふわり。口に含めば柔らかな甘みが広がります。
一煎目を飲み終えると、店主が二煎目を入れてくれるのも嬉しいポイント。
お茶に寄り添う薬膳和菓子
お茶と一緒にいただきたいのは、自然由来の甘味を大切にした薬膳和菓子。
なかでも人気なのが「レモン大福」。
爽やかな国産レモンの餡子とクリームチーズが求肥に包まれ、お茶との相性も抜群です。
さらに毎週変わる「気まぐれおやつ」も見逃せません。
お店の和菓子職人が季節に合わせて作るので、訪れるたびに新しい味と出会えます。
夏はかき氷、冬は白いおしることいった季節限定メニューも登場します。


レトロな空間が魅力
店内に目を向けると、どこか懐かしいレトロな雰囲気。
建物は大正3年に建てられた理髪店を改装したもので、壁の大きな鏡や、扉の上のスリガラスなど、当時のまま残された調度品が今も息づいています。
物があふれる時代にあって、長く大切に使い続けることの意味を感じさせてくれる空間です。

壁には地域の方の絵画が飾られ、ギャラリーとしても活用されており、地域交流の場にもなっています。

二階でゆったり
当時を感じさせる木造の階段を上ると、二階には畳敷きのスペースに小ぶりのチャブ台が。
小さなお子さん連れなら、お座敷でゆっくりお茶を楽しむのもおすすめです。

レンタルスペースとしても
この建物はレンタルも可能で、イベントや集まりの場としても利用されています。
取材時には、ちょうど店主とレンタルについて相談するお客様の姿もありました。
趣ある空間に集まる人々は、どこかウキウキとした様子です。
気軽に立ち寄れる場所
店主からは「気軽にぷらっと立ち寄ってください」とのひとこと。
お茶と「気まぐれおやつ」を目当てに、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。
南品川茶箱
■住所:〒140-0004 東京都品川区南品川2丁目11-5
■営業時間:
木曜日 11:00 - 18:00
金曜日 11:00 - 18:00
土曜日 11:00 - 18:00
日曜日 11:00 - 18:00
■定休日:月曜~水曜
■アクセス:京急本線「新馬場駅」 南口 徒歩5分
■インスタグラム:https://www.instagram.com/ cha8ko
Weavee地域ライター/七里直子