舟盛り皿に乗って“出航”
「みさきまぐろバーガー」

「どんぶらこ〜どんぶらこ〜♪ まぐろバーガー出航でーす」
陽気な声に振り向くと、オーナーの山田紗由美さんが舟盛り皿に載った大ぶりなバーガーを両手に持ってやってきました。運ばれてきたのは看板メニューの「みさきまぐろバーガー」(1,114円)です。
「ダイニング&カフェ ココナツ」はまぐろ漁で栄えた小さな港町・三崎町(みさきまち)にあります。三崎銀座商店街に入ってすぐの右手にある賑やかなお店です。
店内には有名人の色紙がびっしり。聞けばテレビ取材も多いとのこと。

お魚なのにお肉っぽい。
秘密は中華の技法

カリッと焼かれたバンズに挟まれているのは、丸々としたまぐろパテ。三崎港で卸してきたメバチマグロの中トロ、赤身、そして尾の肉を使っているそうです。
「ポイントは尾の肉です。海の中で泳ぎ続けているまぐろは尾っぽが特に筋肉質。火を入れてもくたることがなく、ねばりがでるんです」と、オーナーの山田紗由美さんがおしえてくれました。
普通に考えたらこのまま焼くとぽそぽそになってしまうか、カチカチにかたくなってしまうのでは?と思いますが、続けて聞くと、
「このメニューは横浜の有名ホテルで中華のシェフをしてる息子の脩斗が仕込んでいるのですが、実は中華の技法を使って肉汁を閉じ込めています」とのこと。
論より証拠。さっそく実食させていただくと、パテのかたさはまったく感じません。表面をカリッと焼いたふわふわのバンズがへたれてしまわないくらい、柔らかな口当たりのまぐろパテです。

アボカドわさび醤油のソースがあっさりとしたパテの味わいに深みを与えます。香ばしいタマネギが甘い。そして紫蘇のさわやかさがまぐろの香りによく合います。
パテの断面に見えるのはまぐろの血合い。これがパテのお肉らしさを醸し出すのに一役買っているとのこと。食べてみると脩斗さんの技がつまったハンバーガーだなと実感しました。

接客モットーは「笑いは心のケア」

オーナーの山田紗由美さんはいつでも笑顔で元気いっぱい。
その理由を聞いてみたところ、
「福祉の仕事を長くやってきたのですが、そのときに実感したのは笑いは大事だってこと。誰かとお話しをして明るい気持ちになれたら、それだけで自然と元気になれるでしょ。だから、観光で来られたおひとりさまの方にも、いやでなければお声かけしています。ここで楽しくお話ししていってください」と語ってくれました。
「息子が勤めているホテルが全面リニューアルのために2〜3年は休業になるんです。だからその間お店に入ってくれることになっていて。そうしたら、新メニューを発表する予定なんですよ。肉まんの皮に包まれた“まぐろドック”はどうかなって」
笑顔になるために、そして新メニューを味わうためにも、近々「ダイニング&カフェ ココナツ」へ訪れる必要がありそうです。
取材日 2025/03/03
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。



スポット情報
ダイニング&カフェ ココナツ
■住所:神奈川県三浦市三崎3-3-2
■電話番号:046-845-6665
■営業時間などの情報:
火〜金 11:00〜19:00
土日 10:00〜19:00
■定休日:月曜
■アクセス:京浜急行バス「三崎港」徒歩1分
■URL:https://www.instagram.com/coconatu10/