【三崎】「クレープ木の花」で、もちもち生地のクレープと家族と木の温もりに触れる
2026.04.10
三浦

【三崎】「クレープ木の花」で、もちもち生地のクレープと家族と木の温もりに触れる

小林有希

ライター

小林有希

  • #カフェ
  • #グルメ

小網代にある隠れ家のような喫茶店「クレープ木の花」。2006年に開業してからもう20年近く、地元の方や観光客に愛されてきました。

昼どきは軽食目当てのお客さまで賑わいますが、口コミの話題はもっぱら、もちもち生地のクレープです。フォーク&ナイフで提供される大皿のクレープへのこだわりなど、オーナーの石川香代子さんに伺いました。

人気No.1「クレープ 生クリームバナナチョコ」

クレープといえば、まず「バナナチョコ」が思い浮かぶ人は多いはず。「クレープ 木の花」でも人気の「クレープ 生クリームバナナチョコ」(800円・税込)は、チョコがなんと3種類も入った豪華な仕上がりなので、ぜひ食べてみてください。

「チョコレートソース、ホワイトとミルクの削りチョコレート、そしてビターな味わいのチョコレートパウダーと食感や味わいが異なる3種類のチョコを使っています。さっぱりとした植物性クリームとの味のバランスもよく、ご好評いただいています」

バナナ、チョコ、クリームが三位一体となると、絶妙な甘さが口の中でとろけ、自然と笑みがこぼれるほど。さらにクレープ生地のもちもち感と、端っこの羽部分のパリパリ感を両方味わえて、幸せを噛みしめました。

「生地には一番こだわりましたし、理想のものに仕上がるまで苦労しました。開業まで飲食業をしたことがなかったので、まずそもそも生地を均一に焼けませんでした(笑)。 小麦粉もいくつも試食して、他のクレープ専門店を視察して……最後は食感を重視して、粒度の細かく均一な上質な粉を選びました」

父の思い出が残る建物で開業

小腹が満たされてふと店内を見渡すと、小さな瓦屋根や飛び出た木材、壁に埋まった壺たち、そしてアイアンアートなど個性的なインテリアが点在していることに気づきました。石川さんに尋ねてみると、すべて60年以上前に石川さんのお父様がつくったものだそうです。

「ジュークボックスがある時代に、父が『壺』という名前の喫茶店を開いていました。今窓があるところには大きなカウンターがあって、お酒も出していましたね。父が辞めた後は何十年も人に貸していましたが、2006年頃に空いたのでどうしようかって」

石川さんがクレープ屋の開業を決めると、多才なご家族の協力によって店内を改築していったそうです。

「床は小網代湾で使っていた木を分けていただいて……元々ジュークボックスがあったところに息子が小上がりをつくってくれました。窓際のカウンターも、ほとんど叔父や息子の手づくりですよ」

お父様だけでなく、ご家族との思い出が詰まった建物には、大きな窓から日光がそそぎ込み、気持ちの良い風が通り抜けます。ぜひ「クレープ 木の花」で、木と家族の温かさに包まれてみてください。

取材日 2025/6/5

開業前、店名に迷っていたところ、ラジオで、「きのはな」という
名前の喫茶店にジョン・レノンとオノ・ヨーコが立ち寄ったという
ニュースを聞き、響きが気に入って店名にそのままつけたそう。
クレープの焼き台。
最初は鉄板の上で生地を伸ばそうとしても「クレープ
トンボが全然回らなかった」ようで、苦労したそう。
石川さんのお父様のセンスを感じられる、手づくりの照明。
お父様が壁に埋め込んだという壺たち。
元の店名「壺」はこの壺のウォールアートと、
地名の「油壷」にちなんだものだそうです。
壁に下げられたアイアン・アートは、石川さんのお姉さんを
モデルにしてお父様がつくったもの。元々は自動車関係の仕事を
していたので、溶接などもできたそう。
スポット情報

クレープ木の花

■住所:〒238-0225  神奈川県三浦市三崎町小網代1369-2
■電話番号:046-882-2321
■営業時間:11:00〜17:00(金~日)
■定休日:月~木曜日
■アクセス:京浜急行バス「シーボニア入口」徒歩1分
■WEBサイトURL:https://www.instagram.com/crepe_kinohana/?hl=ja

この記事を書いた人

小林有希

ライター

小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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