【三浦】漁港のレストラン金田 亡きご主人の遺志を継ぐ岩野光子さんの「おまかせB定食」
2026.04.05
三浦

【三浦】漁港のレストラン金田 亡きご主人の遺志を継ぐ岩野光子さんの「おまかせB定食」

田辺 紫

ライター

田辺 紫

  • #グルメ

どれにしようか悩んだら
「おまかせB定食」(1,980円)
に決まり

丸々と太った猫が闊歩するのどかな金田漁港。毎週日曜日に金田湾の朝市が開かれる建物の2階に「レストラン金田」はあります。

一番人気はランチタイムの「おまかせB定食」(1,980円)。金田湾の魚介類を使っており、刺身、煮魚or焼き魚、揚げ物、その他一品がセットになっています。どれにしようか悩んだら、これに決まりです。

内容はネーミングの通り「おまかせ」です。

この日は、お刺身がアジ、イナダ、マグロ。タチウオの焼き魚、野菜のかき揚げ、そして同店の名物である生ワカメのしゃぶしゃぶでした。生ワカメのしゃぶしゃぶは冬季限定メニューです。

アジのお刺身は新鮮でコリコリ。野菜のかき揚げは、オーダーが入ってから揚げるのでホクホクです。かき揚げの具材も「おまかせ」で、この日ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、エノキ、明日葉。

絶品なのが、タチウオの焼き魚。身がふっくらとしています。塩がきいていて白身の旨味を引き立てます。

「タチウオは1本釣りなので傷が入ってないの。キラキラしてるでしょ? 上のほうを焼き魚、下はお刺身にして。魚が嫌いなひ孫も『ばぁばのタチウオはおいしいね』ってよく食べるのよ」と、店主の岩野光子さんは目を細めます。

一から魚のおろし方を覚えて切り盛り

レストラン金田がオープンしたのは1991年。地元生まれの岩野一男さんが料理人を務めていました。

しかし、2019年に病気が発覚。4カ月間の闘病の末、天寿を全うされました。一男さんが病床に伏している間、お店を守ったのが妻の光子さんでした。

「私は他の飲食店をやっていたけど、このお店には出ていなかったの。魚のおろし方も何もわからなくて。従業員に聞きながら『お父さんが好きなお店を守りたい』という一心でした。今思えば、よくやったわよね」と、光子さんは笑います。

「お父さんが好きなお店を守りたい」との一心で

御年79歳の光子さん。孫が15人、ひ孫が11人いらっしゃいます。平日は従業員と2、3名体制で、週末は調理師免許を持つ息子さんや栄養士のお孫さん、娘さんらが手伝いに来てくれます。

「『ばぁば、働かなくなったらダメになっちゃう』って、子どもも孫も、やめろとは言わないです。働いていると楽しくて。常連さんもいてくださって。身体が動くうちは細々とでも続けます」。

光子さんの手によって食べられる金田漁港の恵み。ご夫婦の思いが定食に詰まっていました。

取材日 2025/1/17

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

揚げ立てで提供する「地魚フライ定食」(1,320円〜 ※時価)もおすすめ。
目の前の金田漁港で上がった魚。この日はメジナ、スズキ、サバ、アジ。
お座敷席からは春になるとソメイヨシノが咲き誇るようすが見られるそう。
1月~3月ごろまで楽しめる生ワカメのしゃぶしゃぶは大人気です。
建物前の駐車場は無料。バスは1時間に2本程度。三浦海岸駅から約15分、京急バス「岩浦(いわぶ)」下車すぐ。日曜日は朝市の時間にも営業します。
スポット情報

レストラン金田

■住所:神奈川県三浦市南下浦町金田2020-5
金田漁港内海業センター2階
■電話番号:046-886-1721
■営業時間などの情報:
木~土曜 11:30~14:30ごろ
日曜 6:00~8:00、11:30~14:30ごろ
■定休日:月~水曜 ※臨時休業あり
■アクセス:
京浜急行バス「岩浦(いわぶ)」徒歩1分
■URL:https://www.instagram.com/kaneresu_1219/

この記事を書いた人

田辺 紫

ライター

田辺 紫

神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドをつとめる。「横浜ウォッチャー」として、見て、聞いて、撮って、食べて、実際に体験した横浜情報を発信。

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