【三崎口】地域の人々の昼食を支える「わくや」涌井さんの日替わり弁当
2026.04.16
三浦

【三崎口】地域の人々の昼食を支える「わくや」涌井さんの日替わり弁当

小林有希

ライター

小林有希

地域住民の昼食を支える「わくや」のお弁当

涌井孝一さんご夫妻が切り盛りするお弁当屋「わくや」では、人気のローストビーフ丼のほか、鶏肉、豚肉、魚(鮭)、ミックスの4種類の日替わり弁当をつくっています。主菜から副菜、漬物まですべて手づくりとあって、地域の人々にも評判です。

すべて手づくりの日替わり弁当

一番人気が、主菜を2品選ぶことができる「ミックス弁当」(680円・税込)。取材当日のおかずは、豚肉と大根の炒め煮、鶏肉とかぼちゃの照り焼き、もやしのナムル、三崎豆腐のおから煮、そして漬物でした。

わくやのお弁当の特徴は「揚げものなし」のおかず。オープン当初のメニューには唐揚げや揚げ物もありましたが、コロナ禍をきっかけにやめたところ、お客さまから「揚げ物がないからうれしい」という声もいただくようになったそうです。

おかずはすべて涌井さんのオリジナル&手づくり。しかし唯一、お漬物は「わくや」の前身であるお弁当屋「もぐもぐ」の店主から受け継いだレシピで、涌井さんの奥さんがつくっています。

「前店主のおばあちゃんが旬の野菜でつくれるお漬物のレシピを教えてくれました。中でも、三浦半島で冬時期に獲れる大根を使った『大根の甘酢漬け』は、単品で売ってほしいと言われるくらい人気です」(涌井さん、以下同)

三浦の人々との関係を深めるために
「わくや」開店

2018年に三浦市に移住した涌井さんは、当初から地元の人々の関係づくりを模索。しかし、ある日行きつけの「パンのきたがわ」から、「もぐもぐ」の閉店を知らされ、引き継がないか提案されたそうです。

「高齢者や単身世帯が多く、困る人が多いと聞いて……正直、飲食業の大変さは知っているので躊躇しました。けど、移住してきた自分が店舗を継ぐことで、地域の人たちと関係を深めるきっかけになるかもしれない、と覚悟を決めました」

その後、開店準備をしていると、通りすがりの人が声をかけてくれたり、引退された左官屋の親方がセメントの塗り方を手ほどきしてくれたり、近所の人々の交流が増えていったそうです。

「料理は言葉を介さずとも気持ちを共有し合える、最高のコミュニケーション方法だと考えていました。『わくや』という店ができて、お弁当を通じて三浦の人々と関係を築いていく中で、さらにその実感が湧きましたね」

涌井さんはこれからも地域の人々が期待するような、「美味しくて値ごろ感があり、毎日食べられるお弁当を提供していきたい」と語っていました。

取材日 2025/3/27

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

調理学校時代からの相棒。「わくやを始めるので引っ張り出してきました」
コロナの緊急事態宣言中、居酒屋がお弁当を始めて揚げ物弁当が世に増えたことをきっかけに、揚げ物メニューをすべてなくしたという
「わくや」のお弁当に欠かせないのが、冷めてもモチモチ食感と評判のお米「ゆうだい21」。ときには学童からお弁当の大量注文を受けることも
近所には民泊「わく家」もあり、国内外からお客さまが宿泊しに来られるのだとか
近隣の農家さんからカリフラワーのプレゼント!
スポット情報

手造り日替り弁当&ローストビーフ わくや


■住所:神奈川県三浦市三崎町諸磯1180
■電話番号:070-4208-1657
■営業時間などの情報:平日 10:00~14:00(なくなり次第終了)
■定休日:土日・祝日
■アクセス:京浜急行バス「天神町」徒歩7分
■Instagram:https://www.instagram.com/wakuya15/

この記事を書いた人

小林有希

ライター

小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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