
家事と仕事、そして子育て。気づけば一日中パソコンの前に座りっぱなし、なんて日も少なくありません。
「リフレッシュしたーい!」
そんな気持ちで今回訪れたのは、京浜急行久里浜線 三浦海岸駅出口から歩いて約15分にあるFlat Flato(フラットフラット)です。
ここは、森歩きのガイドツアーやシーカヤックを通して、三浦の自然を五感で楽しむ体験ができます。
今回は忙しい現代人にこそ体験してほしい「森のプログラム」に参加してきました。
笑顔あふれるガイド、
クスノキキョウコさん
「こんにちは!」と溢れんばかりの笑顔で迎えてくれたのは、ガイドのクスノキキョウコさん。
「樹木のような人になりたいんです」
そう話す彼女は、穏やかで優しい雰囲気の中に、くすっと笑わせてくれる“面白い人”。
一緒にいると自然と優しい気持ちになれる、不思議な魅力をもつ女性です。

彼女のキャリアは、ずっと「森」と共にあります。
大学で林学を学び、林業技術職の公務員、アロマやハーブを扱う民間企業を経て、「自分が本当にやりたいこと」を探し続けてきました。
その情熱で難関資格である「樹木医」の資格も取得しています。
「樹木医」ってどんなお仕事?
「樹木医」はどんな資格かご存じでしょうか。
一言で言えば、「木の健康を守るお医者さん」です。
病気になった樹木を診断・治療したり、巨樹や古木を守ったり、公園や街路樹の管理を行ったりと、樹木の健康を支える専門職です。

樹木医になるには、7年以上の実務経験を積み、厳しい筆記試験や研修、適性試験を突破しなければなりません。
まさに、知識と経験、そして木への深い愛がなければ辿り着けない専門職なのです。

一本の木との出会い
クスノキさんが森に惹かれた原点は、17歳の頃に出会った“一本の木”だったといいます。
その木はニセアカシア。
空き地に立つ高さ8メートルほどの木で、初夏の光を浴びながら、枝いっぱいに白い花を咲かせ、その姿はひときわ美しく目に映ったそうです。
ニセアカシアの花は甘い香りを放つことでも知られています。
人間関係や生き方に悩んでいた当時の彼女にとって、その木は優しい香りとともに、心の曇りを晴らし、大きく救ってくれたそうです。
今でもそのことは鮮明に覚えていて、それからはずっと樹木のために自分ができることを、真摯に向き合い続けています。

三浦半島の森へ
今回案内してもらった森は、フラットフラットの事務所から車で約10分の三浦半島の森。

三浦というと海の印象が強いですが、豊かな森なども点在しています。
クスノキさんと一緒だと、そんな森を案内してもらえます。
「この植物は茎の所から黄色い液体が出るんですよ」

「オオシマザクラは、さくらの原種で香りがとても強いんです」
植物をまるで友人を紹介するように解説してくれます。一つ一つの植物に目を凝らし、香りをかいだりさわってみたり。
そして爽やかな森の空気を吸い込み深呼吸していると、タスクまみれで黒い渦を巻いている脳みそがサーとスッキリしてくるのを感じます。
「五感で楽しむ」とはこういうことなのだと実感します。
森の中で味わう、嬉しい休憩時間
森のプログラムのお楽しみの一つが、休憩タイム。
クスノキさんおススメの地元のパンと、特製ブレンドティーをいただきます。

パンは数種類あって、一口サイズにカットしてあるので、ついつい食が進みます。
ブレンドティーは、ルイボスティーをベースにハーブを合わせたもの。
Flat Flatoの森歩きは、本来なら1時間ほどで歩ける距離を2〜3時間かけてゆっくり巡ります。
運動不足の人や、森歩き初心者でも無理なく楽しめるペースなので、どんな人でも気軽に参加できます。

草木染で知る、
植物のもう一つの表情
Flat Flatoでは、森歩き以外にもさまざまなプログラムを開催しています。
中でも人気なのが毎月開催される草木染まつり。

葉っぱを茎から引き抜き、小さく砕いて…。
もわっとした植物の香りを感じながら無心に作業を進めていく時間は、全身のアロマテラピーのよう。
いつの間にか、心が整っていきます。

工程を繰り返す度に変化していく色に感動して、「植物の中に、こんな色が隠されていたんだ!」とびっくり。


なみに開花前のサクラの幹で草木染をすると、桜色に染め上がるそうです。
クスノキさんいわく、「その“命の色”を布に移していく時間」だそうです。
植物の新たな魅力を知ることができる草木染は、親子参加もOK。親御さん同伴なら、3~4才から。お子さん一人で参加するなら、10才ぐらいからだそうです。
手ぶらで参加できるワークショップなので、気軽にふらっと参加できますよ。
五感をひらく、森の時間
「疲れている人が本当に多いんです。だからまずは、森歩きを楽しんでほしい」そう話すクスノキさん。

現代人は、日々の忙しさの中で、知らず知らずのうちに“五感を閉じてしまっている”といいます。だからこそ、森の中で風を感じ、葉の感触に触れる時間が大切なのだと。
Flat Flatoの森歩きは、単なるアウトドア体験ではなく、“私”を取り戻す時間なのかもしれません。
忙しい毎日の中で、少し疲れてしまった時は三浦の森で深呼吸してみませんか。
取材日 2026/04/09
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。
スポット情報
Flat Flato(フラットフラット)
■住所: 〒238-0102 神奈川県三浦市南下浦町菊名17A
■電話番号:090-5591-0833
■営業時間:9:00-17:00
■アクセス: 京浜急行久里浜線 三浦海岸駅徒歩約15分
■WEB URL:フラットフラット 海の上の歩き方 シーカヤックに乗ってみよう。
■Instagram:https://www.instagram.com/miura.nature.life/
■YouTube:https://www.youtube.com/@%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E6%B5%B7%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%AE%E6%AD%A9%E3%81%8D%E6%96%B9
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