【能見台】街と季節を感じる洋菓子店「パティスリーサリュ
2026.05.26
かなざわ

【能見台駅】街と季節を感じる洋菓子店「パティスリーサリュ」

松井 美智子

ライター

松井 美智子

  • #お土産
  • #グルメ

能見台駅を降りて駅前のバス通りを西へ進むと、閑静な住宅街。イチョウ並木が広がる通りに洋菓子店「パティスリーサリュ」があります。木のぬくもりを感じる店内は、四季を感じるケーキや焼き菓子でいっぱいです。

装飾にもこだわっていて、取材をした4月には店内でキレイな桜を見ることができ、全身で春を感じました。

修業時代が今につながる

パティスリーサリュでオーナーシェフを務めるのは、塚本さん。今のお店をオープンするまでには10年以上に及ぶ修業の日々がありました。

ひとつめの修業先は平塚の洋菓子店「葦(あし)」。ここで7年勤務し、焼き菓子について学びました。葦で働きながらジャパンケーキショーに何度もチャレンジし、2007年には焼き菓子部門で銅賞に。今でも焼き菓子を作るのが一番好きだと話します。

オーナーシェフの塚本さん

塚本さんが「葦」で学んだお菓子のひとつにチーズパイがあります。「葦」の看板商品である「湘南チーズパイ」は、連日売り切れになるほどの大人気商品です。

そのチーズパイを継承するかのように、今、塚本さんが自分のお店で作っているのが「横浜チーズパイ」。「葦」で出合った湘南チーズパイを塚本さんなりにアレンジした一品です。「葦」での思い出を大切に、初心を忘れないように、と思いを込めて作り続けています。

箱の中には、長さ10cmの棒状のチーズパイが16本(※内容量は目安)。皿に出すとフワッとチーズが香ります。パイのようでも、クッキーのようでもありサクサクとした食感。さっぱりとしたチーズ味で飽きずにどんどん食べてしまいました。

「葦」での勤務を経て、ふたつめの修業先となったのが戸塚の果物洋菓子店「T-berry(ティーベリー)」です。ここでは果物を使った季節感のあるケーキ作りを学びました。

5年半におよぶ修業の日々の中で「少し色や形が悪いために売りに出せない果物をもらってケーキ作りの練習をしたのが思い出」なのだとか。

当時つながりができた横浜市南部市場の店から、果物を仕入れているのだそう。現在、パティスリーサリュの店頭には新鮮な果物を使った季節限定のケーキが常時10種類ほど並びます。

季節限定の「いちごとミルク」550円(写真左)
定番商品の「モンブラン」650円(写真右)

季節限定に加えて、常時販売しているものが10種類ほどあり、毎日20種類以上のケーキを作っている塚本さん。

なかなか大変なので、数を減らすことを考えることもあるのだとか。しかし「このケーキはあの人が好きだったなぁとお客さんの顔が浮かぶと減らせなくて」と、はにかんだ笑顔を見せます。

たとえ大変でも、お客さんのために毎日お菓子を作り続けている塚本さんの根本にあるのは、「洋菓子を身近に感じて、楽しんでほしい」という思いです。

その思いから生まれたサリュ名物のエクレアは、長さ20cm!しかも、驚きの150円という赤字覚悟の価格。毎日数量限定で販売しています。

このエクレアは瞬く間にサリュの名物になり、今では地元の人だけでなく、遠方から車で買いに来る人もいるのだとか。みんなで手軽に美味しさをシェアできるのも、塚本さんの熱い思いのおかげです。

見て!食べて!感じる地元金沢

洋菓子への愛はもちろん、地元金沢への愛も感じられるのが、焼き菓子コーナーで目をひくマカロンです。
金沢動物園のコアラと、八景島シーパラダイスのシロクマを模しています。

コアラのマカロンで「コアロン」。生チョコレートをはさんだコアロンは、洋酒が効いてカカオの苦味を感じます。
一方、シロクマをかたどった「クマロン」の中身は、優しい味のバニラクリーム。どちらも歯切れのよいマカロン生地で、見た目に負けず食感も楽しい一品です。

「コアロン」と「クマロン」は常温で持ち歩けるタイプもあります。外側は冷蔵商品と同じマカロン生地ですが、中はどちらもチョコクリームになっており、手土産におすすめです。

また、2026年3月には、地元の西富岡小学校とコラボ。
小学生から「児童会のキャラクターである『にしふわちゃん』のケーキを作りたい」という申し出を受け、塚本さんは学校での打ち合わせに出向きました。量産する上での課題を伝えるなど、プロとしてアドバイス。一緒に開発する相手が子どもでも妥協はしません。

何度も話し合いを重ねて、ついに販売にこぎつけると、店内には親子の会話や笑顔があふれました。アイデアを出した子どもたちも作った塚本さんも嬉しい瞬間だったといいます。

また来てくれる喜びを感じて

「サリュ」とは、フランス語で「またね」という意味。パティスリーサリュで購入したケーキをまた食べたいと感じて買いに来る。今度は誰と食べようかとワクワクしながら買いに来る。今度はどれを食べようかとウキウキしながらケーキを選ぶ。塚本さんは、そんなお客さんを見るのが好きだと話します。

パティスリーサリュのスイーツには、塚本さんの街や人に対する思いが詰まっているからこそ、また行きたいと思えるのかもしれません。塚本さんは、今日も心を込めて作った洋菓子と共にお店で待っています。

取材日 2026/04/10
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

スポット情報

パティスリーサリュ

■住所:〒236-0053 神奈川県横浜市金沢区能見台通33-20 柏ビル1階
■電話番号:045-370-8730
■営業時間:10:00~20:00(日曜日10:00~19:00)
■定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)、第二火曜日
■アクセス:京急本線 「能見台駅」 徒歩10分
■WEBサイトURL:パティスリーサリュ|横浜市金沢区にあるケーキ屋さん
■Instagram:Instagram

この記事を書いた人

松井 美智子

ライター

松井 美智子

モノの裏には想いがある。想いがあるからモノが生まれる。人間関係が希薄になりがちな今、人間らしさをお届けします。

私が大好きな場所や人を通して「京急沿線っていいな」「行ってみたいな」そんな思いが広がりますように…。

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