大森町駅から歩いて3分、住宅街にたたずむ日本茶専門店「旅する茶屋」。日本茶ソムリエとして活動し、日本茶インストラクターの資格をもつ店主・津田さんが厳選したお茶を味わいながら、ゆったりとくつろげるカフェを紹介します。
日本茶を飲みながら
身も心もほっと落ち着ける場所
「日本茶を飲みながら、リラックスしてほしい」という想いが込められたこちらのお店。航空関係の仕事をしながら日本茶インストラクターの資格を取得した、“旅とお茶”が大好きな店主が、全国各地のおいしい日本茶をセレクトしています。

お店のあるこの一角は、「大森ロッヂ」という昭和の木造住宅をリノベーションしたエリア。店内は一部のスペースがもともと温室だったそうで、リネンのカーテン越しにやさしい陽の光が差し込みます。

好みの一杯に出合う
2種の飲み比べ
抹茶ラテや甘酒などのメニューもありますが、全国各地の日本茶8種から好きなお茶を選べる、「2種の飲みくらべセット」が人気とのこと。緑茶、和紅茶、ほうじ茶など、さまざまな風味・色のお茶がそろっています。

中でも「大森町ブレンド」は、大森町に長く暮らす津田さんだからこそ作れる、街をイメージしたオリジナルブレンド。

「この街の方々にたくさんお世話になっていますが、常連さんも含め、皆さん親切でさっぱりとした雰囲気の方が多いんです。その雰囲気をお茶に見立て、『大森町ブレンド』が生まれました。飲んだ瞬間はやわらかな甘みが引き立ち、後味はさっぱり。どなたでも飲みやすい味わいになっています」と教えてくれました。
1煎目はスタッフが淹れたものを味わい、2煎目は自分で淹れることもできます。

「淹れる人によって、お茶の味が変化するんですよ。技術の差ではなく、淹れ方は同じでもその人らしさが風味に出てくる。そうした揺らぎや変化も楽しんでもらえたら」と津田さん。
それぞれの個性やそのときの気分に寄り添いながら、余白を楽しむスタイルは、店内のゆったりとした心地良さにもつながっていると感じました。
旅先の味を詰め込んだ
「かえる最中」
そして、もうひとつの楽しみが「旅する茶屋」オリジナルのスイーツ「かえる最中」。あんこと一緒に、津田さんやスタッフが旅先で出合ったジャムを詰めた一口サイズのスイーツです。そのため、1週間ほどで中身の味が替わることもしばしば。訪れる度に新たな味と出合えるのも魅力のひとつ。
訪れた日はみかんジャム(山口県)で、果肉を感じるジューシーな味わいでした。

旅を通じて
日本茶の魅力を世界に届けたい
店主の津田さんは、長年、航空関係のお仕事をしていましたが、その当時から仕事で疲れている同僚などにお茶を出す機会があったそう。
「実家には茶器がそろっていて、お茶は幼い頃から身近な存在でした。私自身もお茶を飲んでホッとするので、周りの人にもお茶を飲みながらゆったりと休んでほしくて。お仕事をされている方や、子育て中の親御さんも、ここでは日常の疲れや緊張をゆるめて、ほっと一息ついてもらえたらうれしいです」と津田さん。



また、日本茶の魅力を広めるべく、「旅する茶屋」でお茶を提供する傍ら、定休日には全国各地で企業向けのお茶講座や、小学生向けのサマースクールなども開催しているそう。2025年2月にスペイン・バルセロナで抹茶イベントを開催し、2027年春には、フランスでの開催を予定しているのだとか。
「海外でも日本茶を知っている方が多くてびっくりしました。当日は予想以上に人が集まり、急きょ場所を移動することになって大変でしたが、念願の夢がかなってうれしかったです」と当時の様子を語ってくれました。

さまざまな日本茶を味わえる「旅する茶屋」では、通っているうちに日本茶の魅力にハマる方も多く、最近は小学生のお客さんも日本茶ファンになったのだとか。
店主の心遣いとやわらかな日差しがあたたかい店内で、お茶を味わいながら心地よい時間を過ごしてみては。

スポット情報
旅する茶屋
■住所:〒143-0015 東京都大田区大森西3-21-15
■営業時間:13:30-19:30(L.O.19:00)
■定休日:月火
■アクセス:京急本線「大森町駅」徒歩3分
■公式サイト:https://tabisuru-chaya.com/
■Instagram:https://www.instagram.com/tabisuru_chaya/
取材日 2026/07/22
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。