七五三、お宮参り。「出張撮影」で何年後も見返したくなる“家族写真”を残そう

子どもが生まれて3カ月。お宮参りは私にとって産後初の一大イベントでした。記念写真をしっかり残したいと思い、私が選んだのは「出張撮影」。希望のロケーションを指定し、移動中もカメラマンが同行しながら撮影してくれる自由度の高い撮影スタイルです。遠方から来る両親に負担が少ないこと、当日の様子をすべて想い出として残せることが魅力だと思いました。

この記事では、実際に体験してみてわかった、出張撮影のあれこれをお伝えします。

Instagramの家族写真に一目惚れして依頼

今回撮影をお願いしたカメラマンは、飯村みほさん。結婚式場のウェディングフォトグラファーを務め、現在は2人のお子さんを育てながらフリーカメラマンとして10年ほど活躍されています。

飯村さんのInstagramには、家族の温かみを感じられる写真が多くあがっており、自分もこんな写真を残したいと思い依頼しました。

「毎日撮っていると、わざわざ撮らなかった子どもの泣き顔や怒った表情など、なんでもない日常を撮る機会が増えてきて。たった半年でも変化が大きいんですよね。子どもの成長はもちろん、成長に合わせて家具の配置もどんどん変わっていきますし。記念写真もよいですが、見返してみるとそういった何気ない日常が愛おしくて」

写真日記をつけているそうで、日頃から自分の子どものささいな行動や成長に意識を向けていることが、飯村さんの“家族写真”の作風にも生きています。

カメラマンの飯村みほさん
写真日記の一部

オンラインの打ち合わせで、細かいオーダーも

まずはオンラインでの事前打合せ。一般的に、事前確認はメールやチャットベースが多いのですが、飯村さんは「撮影で大事にしたいこと」、「家族に負担の少ないスケジュール」を確認すべく、事前にビデオ通話で当日の流れを決めていくスタイルをとっています。

私は初めての育児に必死でニューボーンフォトもろくに撮れなかったため、「家族写真も大事だけれど、子ども単体の写真もしっかり残したい」という要望をリクエスト。すると、自宅であればリラックスした状態でご機嫌な表情を撮れる可能性が高いということで、自宅撮影を提案してくれました。
雑談も交えながらお話できるため、ちょっと気になることや細かいオーダーも伝えやすく、撮影を迎えるにあたって安心感を抱くことができました。

手際の良い指示で、撮影がスムーズに進む

事前の打合せ通り、朝9時から自宅での撮影がスタート。リクエストした子ども単体の写真は、さまざまなアングルを提案いただき、その場で相談しながら撮影してもらいました。

撮影と並行して着物の着付けや授乳などの身支度を整え、60分間の自宅撮影はあっという間に終了。そのあとは飯村さんと一緒に京急沿線の川崎大師へ移動しました。

この日は午前から30度超えの暑さ。子どもは終始ぐずりがちでしたが、飯村さんが撮影スポットやポージングをテキパキと指示してくれることで、12時には無事撮影を終えることができました。

想い出をカタチで残す

撮影から約1カ月後、オンライン上で飯村さんと一緒に写真を確認しながら、購入する写真を決めていきます。

飯村さんは「想い出をカタチで残すこと」にもこだわっており、どのプランにもアルバムやプリントがセットになっています。なにかと忙しい子育て中はどうしても“データのまま”になりがちですが、撮って終わりではなく、カタチにするところまで伴走してくれるのはありがたいですね。

アルバムは、表紙の素材やカラーを幅広くそろえています。わたしはコットン素材のローズ色、リネン素材のダスティーピンク色を選びました。自分だけのオリジナルアルバムを作成できるので、出来上がったアイテムには自然と愛着が湧いてきます。

飯村さんの一押し商品は、「手ちぎりプリント」。枠をあえてラフにすることで、温かみのある写真に仕上がります。

“主役になることのない日常”こそが宝物

実際に写真を眺めていると、カメラ目線でしっかりきめた写真ももちろん良かったのですが、子どもをあやしている瞬間や、家族との何気ないひとときを捉えた写真もすてきでした。

まるで、そのときに交わした会話がすぐ傍で聞こえてきそう。当時の記憶がぶわっとよみがえってきます。

そして、数ある写真の中で私が視線を奪われたのは、
・冷蔵庫の扉の写真(旅行先のマグネットが無造作に貼られている)
・次の週末に作ろうと思って開きっぱなしのレシピ本
・マンションの玄関入り口

これらは、自分ではわざわざ撮ることのない“日常”です。

「いずれ引っ越したり、環境が変化したりすることもあると思い、こういった情景も思い出になるかと……」と飯村さん。その気遣いに感動するとともに、いま目の前に広がる景色はずっと続くものではないということを改めて認識し、胸がじんわり熱くなりました。

数年度、数十年後に見返すときは、意外となんでもない日常が自分を懐かしい記憶へと運んでくれるのではないでしょうか。写真を通して、“日常こそが宝物”という大切なメッセージを受け取った気がしました。

こんな方こそ、出張撮影にチャレンジ!

「自分の子どもは落ち着きがないからスタジオ写真はムリ」「家から出ることがストレスで」「高齢だから……」などの理由で、“そもそも撮影はできない”と諦めてしまっている人もいると思います。でも、そんな方にもぜひ出張撮影を利用してほしいと飯村さんは言います。出張撮影は自由度が高いからこそ、家族の悩みに寄り添いながら、自分たちらしい写真を残すことができるからです。
家の中は散らかっているから申し訳ない、という方も大丈夫!飯村さんが、自分では気づけない価値をたくさん見つけてくれます。

また、少し先になりますが、春シーズンにおすすめの京急沿線スポットは東品川海上公園(最寄り駅:新馬場駅)、多摩川の河川敷(最寄り駅:六郷土手駅)とのこと。
東品川海上公園は、通称“ミッフィー公園”とも呼ばれ、かわいらしいミッフィー型の植栽や、春にはチューリップ花壇、桜並木が映えます。この時期は多摩川の土手沿いも桜が咲き誇り、お花見をしながら撮影できるのはすてきですね。

実際に体験してみて、「出張撮影」は特別な瞬間だけでなく“自然体”を上手に捉えてくれることが最大の魅力だと感じました。
七五三、誕生日、発表会など、子どものイベントはめじろ押しですが、ぜひ一度「出張撮影」を検討してみてはいかがでしょうか。きっと“日常”の愛おしさを感じられるすてきな写真をあなたの元に届けてくれるはずです。

Miho Iimura Photography

■問い合わせフォーム:https://mihoiimura.jp/contact-ja
■公式サイト:https://mihoiimura.jp/
■Instagram:https://www.instagram.com/photo.mihoiimura.jp/

■スポット情報:https://newcal.jp/spot/SNA000007

※上記以外のエリアもご相談ください。
※撮影は事前打ち合わせ後になるので、スケジュールに余裕をもって問い合わせるのがおすすめです。

Weavee地域ライター/多和田夏織