ベーカリー「はせがわ」は、2026年3月に店舗をリニューアル。新しい店にはカフェを併設しており、食ぱんを使ったモーニングを食べることができます。
ちなみに、このお店では食パンのことを“食ぱん”と書きます。あえて“ぱん”とひらがなを使うのは、西洋から入ってきたパンですが、日本の食文化との高さと誠実さを”ぱん”で表現したいという強い思いをもっているからです。

残して統合した現店舗
食ぱんにはオリジナルの小麦粉を使っているだけでなく、混ぜ込んでいるクリームや水など全ての素材にこだわりをもって作られています。
お店を経営する長谷川姉妹が「毎日食べたくなるおいしさに仕上げました!」と太鼓判を押す“食ぱん”を取材してきました。
こだわりの食ぱんを使った
モーニングを味わう
店に入ると、パンを焼く小麦のイイ香り。2026年3月のリニューアルオープンにあたり、離れた場所にあった「はせがわ」とベーカリーカフェ「pain du boo(パンデュブー)」をひとつにまとめました。
どちらも姉妹が経営していた店ですが、ほんの少しの距離でも行き来するのが大変だったのだそう。時間や手間を省いて、もっと効率的に、もっとおいしいパンを届けたい。そう思った姉妹は「はせがわ」と「pain du boo」は移転統合したのです。

リニューアルオープンしたお店はオープンキッチンを備えており、食ぱんを使ったモーニングを味わうことができます。
店内で食べられる食ぱんを使ったモーニングセットは、トーストセット(1,210円)とフレンチトーストセット(1,380円)の2種類(その他に2種類のモーニングセットがあります)。どちらも添えられているサラダや目玉焼き、ウインナーは同じです。

ナッツがアクセントのレタスサラダに、ほんのり甘いキャロットラペ。半熟タマゴがとろり。幸せを感じる朝食メニューでした。
シンプルに焼いたトーストセットも良いですが、オススメはフレンチトースト。接客担当の真子さんが「このフレンチトーストが大好きなんです!」と満面の笑みを浮かべる一品です。

店舗奥がイートインスペース(写真左)
同じ卵液に漬けても、できてから時間が経った食ぱんで作ると硬くなりがちなのだとか。はせがわでは、できたての食ぱんをすぐに卵液に浸して12時間以上。
中心まで卵液が沁みたフレンチトーストは、周りがカリッと、中は豆腐のような柔らかさでした。
研究の先にたどりついた
オリジナルの小麦粉
はせがわを始めた姉の文菜さんは研究者気質。納得できる味にたどり着くまでには、さまざまな試行錯誤があったと言います。
開業前には単身で名古屋へ。名古屋に滞在している間に、パン作りの技術について勉強しました。
その他にも、製粉会社から小麦について教わるなど、分からないことはその道のプロに聞く姿勢を大切に、自分たちが目指すパンを目指して学び続けました。

授業の合間にお店を手伝っていた。
今は何でも相談し合える存在に
現在、「はせがわ」で使っているのは、研究に研究を重ねて作られたオリジナルの小麦粉です。通常の小麦粉を作るときよりも多めに外側を削り、柔らかい芯の部分だけを使っているのだとか。中心の部分だけを使って製粉したオリジナルの小麦粉はきめが細かく、口どけがよいのだそう。
オリジナルの小麦粉に、生クリームやはちみつ、練りこむ水にまで徹底してこだわった素材で作り上げた食ぱんは「欣幸(きんこう)」と名づけられました。

(0.5斤338円/1斤675円)
日々の暮らしに「欣幸」を
「欣幸」とは、「心から喜びを感じる」という意味です。食べた人が幸せを感じられるように、シンプルだけれど毎日食べたくなる食ぱんを目指して作られているので、お店で食べるだけでなく、日々の暮らしの中で味わうのもおすすめ。
私が購入したものは0.5斤サイズで、一辺が8cmほど。トーストセットで使われている2斤サイズは一辺が10.5cmほどなので、それよりも少し小さめです。
(※2斤サイズは完全予約制)

持ち帰った「欣幸」はシンプルにトースト。オススメされた厚さ3cmにカットして焼いてから、バターをのせます。
厚切りにすることで、周りはサクッと、中はフワッと。食感の違いを楽しみながら口いっぱいに小麦の香りを感じました。
大切な人と
「おいしい」を分かち合う幸せ
長谷川家みんなで作る「はせがわ」と「pain du boo(パンデュブー)」。音がかわいくて名づけたという「boo」は「大切な人」という意味なのだそう。
愛情たっぷりのパンを味わい、そのおいしさを大切な人と分かち合いたいと思える場所でした。

スポット情報
取材日 2026/05/08
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。