見て!知って!味わって!子どもから大人まで楽しめるキリンビール横浜工場

キリンビール横浜工場の入り口。写真奥の横広な建物が工場

京浜急行電鉄「生麦駅」から商店街や住宅街を進むこと約10分。三角屋根のキリンビール横浜工場が見えてきます。キリンビールの工場は全国に9つありますが、南関東ではココだけ。いつも飲んでいるビールがどんな風に作られているのか、さっそくビールの秘密を探りに行ってきました。

90分でビール博士に。明日から飲むビールの味が変わるかも?

キリンビール横浜工場は、山手にあった初代工場が関東大震災で焼失したのをきっかけに、生麦に移転して2026年で100年を迎えます。敷地内では工場見学のほか、2つのレストランで新鮮なビールを味わうことができます。

三角屋根の建物の中央が工場見学の入口です。見学ツアーには20歳以上限定のものと、20歳未満も同伴できるものがありますが、内容はどちらも同じです。

受付でビールを試飲する上での注意事項を確認し、グループの代表者が署名をします。安全に楽しく、また真摯にビールと向き合うキリンビールの強い意志を感じました。

工場見学前の待合スペース。空調の効いた快適な空間で、工場見学の予習ができます

受付を済ませたあとは、待合スペースで過ごします。ここでは、ビールだけでなく、さまざまなキリン製品について知ることができます。

展示を見ながら、ココをもっと知りたいなぁ、コレって何だろう…と考えながら見ていると、なんだか子どもの頃の社会科見学を思い出して楽しい気分に。

自分の顔写真を入れたミニカートン(カートン:缶ビール用の段ボール箱)を作ることができます

作ったミニカートンには見学の日付が入るので思い出になります。また、組み立てた箱の上部には穴が開いていて、貯金箱になるという嬉しいしかけが。実用性があるのは嬉しいポイントです。

工場見学の料金は1人500円。待合室で時間を過ごしているうちに見学へのワクワク感が高まります。

今回、工場見学をサポートしてくださったガイドの方

工場見学では、映像を見たり、説明を聞いたり…。工場内を歩きながらのツアーは全部で90分。ガイドの方が終始笑顔で「キリンビール」の魅力を語るので、どんどん引き込まれ、あっという間に時間が経ちました。

麦芽(ばくが)の試食

工場見学の最大の魅力は、バラエティに富んだ体験。麦芽を食べたり、ホップのにおいを嗅いだり…。中でも私が一番印象に残ったのは、一番搾り麦汁(ばくじゅう)と二番搾り麦汁を味見したことです。こちらはアルコール分がないので、お子さんやアルコールが苦手な方でも体験することができます。未体験の味や香りにびっくり。気になる味は、お出かけしてのお楽しみ。

工場見学の最後には、お待ちかね!できたてビールの試飲があります。

キリンビールいち押しの「一番搾り」のほか、こだわりの厳選ホップで作られたギフト専用の「一番搾りプレミアム」、色の濃い麦芽を使っている「黒生」の3種類。それぞれの色や味の違いを楽しみながら25分ほどの試飲タイムで、工場見学はおしまいです。

ビールの他にも、キリンの人気商品である「午後の紅茶」や「生茶」をはじめフルーツジュースなども用意されているので、アルコールが苦手な方も大丈夫。

試飲会場の横には、お土産ショップがあります。工場見学で楽しんだビールやおつまみを購入し、家でも見学の余韻に浸ることができます。

工場見学だけじゃない!「キリンビール横浜工場」の魅力

工場見学をしておなかが空いたら、レストランへ。

キリンビール横浜工場の敷地内には、「キリン横浜ビアホール」と「ビアポート」の2つのレストランがあります。どちらも地元食材を使ったレストランだそうですが、今回はレンガ造りの建物に惹かれ、「キリン横浜ビアホール」にお邪魔しました。

「キリン横浜ビアホール」外観。店内の他に、緑に囲まれたテラス席もあります

「キリン横浜ビアホール」は、かつての醸造所を彷彿(ほうふつ)させるレンガ造り。店内には2つの大きなビールタンクがあり、工場内でランチをするような不思議な感覚になります。昼までもほんのり薄暗く、オレンジ色の照明が落ち着いた空間を演出しています。

平日のお昼時に来店しましたが、12時になると店内はほぼ満席に。工場見学が終わってそのままレストランでランチをする人も多くいるようです。

平日10食限定の「LUNCHペアリングプレート8種盛」1980円と「キリン一番搾り」750円

ビールに合うお料理を8種のせたペアリングプレート。マヨネーズの中の刻んだガリがアクセントのポテトサラダは「黒生」、一番搾りで漬けた季節野菜のピクルスは「ブラウマイスター」…とそれぞれの料理がビールとのペアリングを意識して作られています。

あまりお酒に強くない私がどのビールを注文しようかと悩んでいると「やっぱり何にでも合うのが『一番搾り』ですよ」と店員さんにアドバイスいただき、一番搾りを注文することに。

敷地内の工場で造りたてということもあり、普段口にするものより苦みも渋みも少なく、新鮮さをのどで感じました。

※プレートのメニューは変更になることがあります。

工場棟の裏にある原っぱ。ここでの食事は禁止ですが、のびのび遊べそう

おなかがいっぱいになった後は、時間を忘れて工場棟の裏にある原っぱで少し休憩。 平日は近所の保育園児たち、土日は工場見学に来た家族連れを中心ににぎやかな声があふれる場所だそう。地面はふかふかな天然芝生なので、風を感じながらごろんとするのも気持ちよさそうです。

キリンビール横浜工場のビオトープを紹介する看板
季節を通して、工場地帯では貴重な昆虫のすみかになっているビオトープ

芝生の原っぱをはじめ、工場敷地内には緑がたくさん。原っぱとビオトープをつなぐ道は、森の中を探検しているかのようで、工場地帯のど真ん中にいることを忘れてしまいそうでした。さまざまな高低木がぎっしり。訪れたのが秋だったため、どこからともなく虫の鳴く声がしていました。

工場とレストラン、原っぱなどをつなぐ道。途中のベンチ(写真左)で休憩できるのも嬉しい

秋になると年に一度のビールのお祭り「オクトーバーフェスト」が各地で開催されます。ビールやお祭りに興味はあるけど、イベントに出向くのはちょっと苦手という方、イベント以外の日もフェス気分を味わいたい方もいるのではないでしょうか。キリンビール横浜工場では、季節を問わず、ビールにあう地元食材の料理と共に新鮮なビールが味わえます。

混雑とは無縁のキリンビール横浜工場で、自分だけのちょっと特別なビール体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

キリンビール横浜工場

 住所 〒230-8628 神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

休館日 月曜日(祝日の場合は営業、翌平日休み)

    年末年始、その他臨時休館あり

アクセス 京浜急行電鉄「生麦駅」徒歩10分

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※見学予約はホームページから行います。予約およびキャンセルはご希望のツアー開始時間の30分前まで

キリン横浜ビアホール

電話番号 045-506-3019(電話受付10:00~21:00)

     予約専用ダイヤル050-3177-2651(24時間自動音声対応)

     ※予約は3日前まで

営業時間 11:00~22:00(ラストオーダー21:00)

ビアポート

電話番号 045-506-3014(電話受付10:00~21:00)

     予約専用ダイヤル050-1726-1510(24時間自動音声対応)

     ※予約は5日前まで

営業時間 11:00~22:00(ラストオーダー21:00)

Weaveeライター/松井 美智子