中華街出身の店主・禅さんが腕を振るう中華料理店「ブラボーキッチン禅」。うまみ調味料を使用しない、食材本来の味を生かした繊細で自然な味つけの中華料理が評判の一軒です。

禅さんが得意とする四川料理をはじめ、フカヒレの姿煮から中華風ポテサラまでバラエティ豊かなメニューで楽しませてくれます。名物の麻婆豆腐にも使っている葉山牛をブラボー風にアレンジした料理も評判で、「水煮牛肉(スイジュウニュウロウ)」(牛肉の山椒辛子煮込み)1,280円もそのひとつ。

「水煮牛肉(スイジュウニュウロウ)」は四川省の代表的な伝統料理で、牛肉を唐辛子や花椒を効かせた激辛のスープで煮込んだ辛くて深い旨みを楽しめます。
「ベースのタレは自家製の四川豆板醤に豆板老油でコクを加え、仕上げに花椒の粉をふりかけ香りを立たせます。牛肉は葉山牛のサーロインを使用。半レア状態の牛肉の上に熱々の唐辛子の油をかけて仕上げました」

食べる前から鼻腔をつく辛い湯気に圧倒されつつ、熱々の料理をいただくと「辛い!でも美味い!」が交互に押し寄せ、唐辛子と花椒の絶妙な絡み合いが後を引きます。
そこにサーロインのやわらかい肉と甘い脂が重なり、辛さの中に品のいい旨みが重なり高級な味わいに。牛肉の下にはキャベツやもやし、エノキなどの野菜が隠れていて、シャキシャキとした食感も加わります。野菜は季節ごとに旬のものに変わります。

禅さんの料理はメニューによってラー油や醬の種類や合わせ方を変えるため、同じ四川料理でも辛さや香りの立たせ方が一つひとつ異なり単調になりません。鶏がらスープは使用せず鶏節で出汁を取るなど、そうした手間ひまをかけたおいしさがどの料理にも表れています。
実は独立前に、逗子の「和酒ビストロKoya」を間借りしてお粥屋を開いていた禅さん。その当時に提供していた中華粥を「ブラボーキッチン禅」でも味わえます。


お酒は紹興酒が人気で、定番系から変わり種系まで幅広くラインナップ。冷え冷えの竹の徳利で提供してくれるのですが、中華街の店を辞めた後にお世話になった渋谷の和食酒場「なるきよ」のスタイルを踏襲しているそう。逗子に店を構えたのも、渋谷時代の常連さんとのご縁がきっかけだったとか。

EMECOチェアとステンレスのダイニングテーブルを配した空間は、気取らず寛げておしゃれな雰囲気。奥には半個室風に使えるテーブル席もあり、グループで集まりたい時にも重宝します。
「中華は重くて脂っこい」という概念が覆される、ナチュラルなおいしさの中華料理に胃袋が掴まれます。
取材日 2025/11/10
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。




スポット情報
ブラボーキッチン禅
■住所:神奈川県逗子市逗子7-1-51 ナニワビル 1F
■電話番号:080-4343-3900
■営業時間:11:30〜14:30、17:30〜21:30
■定休日:不定休
■アクセス:JR逗子駅から徒歩7分
■Instagram:@bravokitchen_zen