【葉山】有形文化財の空間で味わう葉山名物。創業300年「日影茶屋」の鯛茶漬け
2026.04.01
三浦

【葉山】有形文化財の空間で味わう葉山名物。創業300年「日影茶屋」の鯛茶漬け

坂井あやの

ライター

坂井あやの

  • #グルメ

鐙摺葉山港の信号近くに建つ、貫禄漂う大きなお屋敷。歴史を感じる外観に目を奪われる「葉山 日影茶屋」は、逗子・葉山エリアを代表する老舗の日本料理店です。

創業三百余年の歴史を持つ「葉山 日影茶屋」ですが、そもそもは葉山の地で峠の茶屋として創業しました。

峠の茶屋から旅籠、そして日本料理屋へと変遷

「店の前を通る道は鎌倉と三浦半島を結ぶ重要な街道であったことや、鐙摺港が江戸へ食糧を運ぶ役割を担っていたことから、人々の往来が多くあったといいます。そこで、街道を通る旅人たちにお茶や軽食をふるまっていたそうです」と教えてくれたのは、女将の木村仁子さん。

明治に入り料理旅館を開始し、昭和後期に日本料理屋へと変遷をたどり、その歴史の中で生まれたのが日影茶屋の名物「鯛茶漬け」です。

濃厚な胡麻だれを絡めた、
極上の鯛茶漬け

使用する鯛は鮮度を保つために手早く神経締めをして、背中の身と腹の身を合わせてバランスのよい食感に仕上げます。その鯛の身に絡める胡麻だれが、おいしさの肝。

「胡麻を香ばしく炒ってすり鉢でペーストにして、そこに卵黄と土佐醤油を合わせたものに鯛を絡ませます。そうすることで味がなじみ、濃厚でうまみの深い鯛茶漬けに仕上がります」(料理長・森秀明さん)

さっと食べられる手軽な食事を、手間暇かけて締めのごちそうに昇華させた「日影茶屋」の鯛茶漬け。森さんにおすすめの食べ方を教えていただきました。

「まずは鯛の胡麻和えをそのまま味わってみてください。次に白いごはんに乗っけていただき、最後はほうじ茶をかけてお茶漬けとして味わう。ぜひ三段階のおいしさを楽しんでください」

胡麻の香りと濃厚なうまみが白いごはんによく合い、あられの食感も楽しく、ほうじ茶をかけるとさらっと上品な味わいに変化。昼夜ともに「鯛茶膳」(昼5,500円、夜7,150円)の一品として味わうことができます。

趣あふれる空間で美味に浸る、
特別な時間を体験

「鯛茶膳」は鯛茶漬けの前後に登場する料理も逸品ぞろい。地元の魚介や三浦野菜を使った旬の料理を、季節に合わせた器で提供。目と舌で四季を楽しむ、伝統の日本料理を堪能できます。

「奇をてらわずに、基礎を中心に伝統の味を守ることを大切にしています」と料理のモットーを語る森さん。有形文化財に指定された趣あふれる空間で、四季折々の美味と名物の鯛茶漬けを堪能する特別な時間を体験できます。

取材日 2025/9/8

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

創業三百余年の老舗の風格が漂う「日影茶屋」の正面入口。
ランチタイム限定の「ひかげ弁当」。お造りや焼き物、出汁がしみた煮物や季節のごはんなど、美味が詰まった人気のお膳です。
メインの客席からは美しい日本庭園を眺めながら食事を楽しめます。個室は6部屋あり、大切な人たちとの集まりに重宝されています。
お庭は自由に散策が可能で、四季折々の葉山の自然を愛でることができます。秋はお庭でおでんをいただけたり、冬は餅つきを行ったりと年間行事を楽しみにする客も多いそう。
スポット情報

葉山 日影茶屋


■住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内16
■電話番号:046-875-0014(予約)
■営業時間:11:30〜15:30(14:00L.O)、17:30〜21:00(料理19:00L.O)
■定休日:火・水曜(祝日の場合は翌平日)
■URL:https://hikage.chaya.co.jp
■Instagram:https://www.instagram.com/hikage_chaya/

この記事を書いた人

坂井あやの

ライター

坂井あやの

雑誌やweb媒体で食・酒・旅にまつわる記事を執筆。町場の酒場から星付きレストランまで、おいしい料理とお酒があると聞きつければフットワーク軽く全国へ足を延ばす。ナチュラルワインとサウナと野球が、日々の癒し&楽しみ。

この記事をシェアする!