【逗子】太打ちをたっぷりのおろしつゆで味わう「越前そば」の名店
2026.04.01
三浦

【逗子】太打ちをたっぷりのおろしつゆで味わう「越前そば」の名店

坂井あやの

ライター

坂井あやの

  • #グルメ

駅から近い田越川沿いに立つ一軒家のそば処「そば席御清水庵あん彦」。こちらでは、県内でも珍しい、福井の越前そばを味わうことができます。

店主の森本雅之さんは、生まれは福井で育ちは逗子。祖父母が越前で旅館を営んでおり、4歳まで福井で育った森本さんは子どもの頃から越前そばを食べて育ったそう。越前そばの本場である越前市武生の「御清水庵」で修行し、その後日本橋にある兄弟子の店を経て、2005年に地元の逗子で独立しました。

「越前そばの特徴は“おろしそば”。太めの蕎麦を大根おろしがたっぷり入ったそばつゆでいただくのが越前そばの基本です。濃いめのつゆに大根おろしを絡めてズルズルッと豪快に召し上がってください」(森本さん)

一番人気は「天ぷらおろしそば」1,690円。越前そばに海老や季節の野菜の天ぷらがセットになっています。

使用するそば粉はもちろん福井県産。国内にいくつかあるそばの産地の中でも、豊かな香りで風味がよくコシがあるのが特徴だとか。「あん彦」では定番の“二八”ではなく、そば粉と小麦粉10:2の割合の“外二”で、毎朝店内でそば打ちしています。

そばつゆはカツオ、サバ、昆布でとった出汁に大根おろしと絞り汁をたっぷりと。森本さんに教わったように勢いよく啜ると、蕎麦の香りが鼻に抜け、同時に大根おろしのさっぱりとした甘みが広がります。

更科のように喉越しを楽しむというより、太めの蕎麦をよく噛んで食べるのが越前そばの楽しみ方。噛むほどに風味の良さを感じられて蕎麦の滋味を堪能できます。

「大根おろしがたっぷり入った越前そばは消化がよく、お腹の調子がよくない時や二日酔いの時でも食べやすくておすすめです。ちなみに、大根は1〜3月は甘く、6・7・10月は辛く、7・8月は激辛に。時期によって大根の辛みや甘さが違うので、年間通して味わいの変化を楽しんでほしいですね」

2018年に移転リニューアルした店内は、祖父母の旅館に飾ってあった欄間が飾られていたり、ダイニングテーブルを支えていた石は手水鉢にカスタマイズされていたりと、歴史を受け継いでいます。

心落ち着く空間で本格的な越前そばを味わいに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

取材日 2025/12/1

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

JR、京急どちらの駅からも近い川沿いに立つ一軒家のお蕎麦屋さん。ご近所の人たちでにぎわい、夜はお酒とともに酒肴と越前そばを楽しめます。
スタッフTシャツのバックプリントには、「あん彦」のモチーフがにぎやかに描かれています。
使用するそば粉は福井県産100%。香りが強く、甘みとコクが特徴で、こだわりのそば打ちで程よいコシを引き出しています。
20年もののぬか床で漬け込む「ぬか漬け」は、知る人ぞ知る「あん彦」の名物。お酒のアテにもぴったり。
スポット情報

そば席御清水庵あん彦


■住所:神奈川県逗子市逗子 5-14-7
■電話番号:046-845-7770
■営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~21:30(L.O.21:00)
■定休日: 火曜・第4水曜
■アクセス:JR逗子駅から徒歩5分、京急逗子葉山駅から徒歩3分
■HP:https://www.zushi-anhiko.com

この記事を書いた人

坂井あやの

ライター

坂井あやの

雑誌やweb媒体で食・酒・旅にまつわる記事を執筆。町場の酒場から星付きレストランまで、おいしい料理とお酒があると聞きつければフットワーク軽く全国へ足を延ばす。ナチュラルワインとサウナと野球が、日々の癒し&楽しみ。

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