【逗子】葉っぱがおいしさの決め手。ベジ中華の名店で味わう地元野菜の「セロリ炒飯」
2026.04.01
三浦

【逗子】葉っぱがおいしさの決め手。ベジ中華の名店で味わう地元野菜の「セロリ炒飯」

坂井あやの

ライター

坂井あやの

  • #グルメ

なぎさ通り沿いに佇む「Vegetable Chinese せろりや」は、その名の通り、地元野菜をふんだんに使った中華料理を味わえる一軒です。

そうと聞くと、ヘルシーで女性向けの味を想像するかもしれませんが、お肉やお魚もしっかり味わえるオリジナリティあふれる本格的な中華料理が自慢。食材の合わせや味の組み立てが独創的で、地元はもとより県外の食通たちも足を運ぶ美食店として知られています。

フードロスの観点から生まれた名物「セロリ炒飯」

数あるメニューの中でお店を象徴するのが、「セロリ炒飯」1,550円です。普段あまり料理の主役になることの少ないセロリ。特に葉の部分は余りがちですが、フードロスが嫌いな店主の芹澤卓司さんが、「無駄なくおいしく食べたい」という思いからレシピが生まれたのだそう。

葉っぱは細かく刻んで紹興酒や山椒油、ごま油などを合わせて作った特製の佃煮に。それを鍋に入れて油に香りを移してから、ごはんを炒めます。そこへフレッシュなセロリの茎を合わせて完成します。

茎のシャキシャキの食感に風味豊かなセロリの香りが重なり、シンプルなのにあとを引く味わい。油加減や香りの引き立て方が巧妙で、一通り食べた後の〆に頼んでも別腹で入っていくおいしさ。葉を佃煮にしていることで独特の香りが調味料とうまく調和しているため、セロリが苦手なお子さんからも「おいしい!」と評判なのだとか。

地産のおいしい野菜を使った
“ベジタブル中華”を提案

店名にも付けるほどセロリが好物なのかと思いきや、「中国でセロリは“芹菜”と呼ばれているんです。僕の名前が芹澤なので『芹澤の料理』という意味を込めて『せろりや』と付けました」と、命名の由来を教えてくれました。

芹澤さんは18歳から料理の世界に飛び込み、都内や横浜の中華の名店で修行を積んで独立し、2014年11月に同店をオープン。独立前から逗子出身の奥様の実家に住んでいて、以前から「お店を持つなら逗子で」と考えていたそう。

「もともと野菜が好きだったんです。逗子、葉山、横須賀、三浦など、このエリアは市場に行くと野菜が豊富でおいしいのが魅力。それなら地産の野菜を全面に打ち出した中華料理の店を作ろうと思ったのが出発点です」

「食材の仕入れはなるべく、
自分の目と足で探す」

市場で手に取った野菜からインスピレーションで料理が浮かび、その繰り返しでメニューの数が膨大に。通年のグランドメニューとは別に、その日のおすすめメニューには食指が動く料理の数々がびっしり。あれもこれも食べたくなってワクワクします。

野菜だけでなく、神経締めのプロ「さかな人」から仕入れる地魚や野草も扱い、夫婦で山に山菜を摘みに行くことも。最近は中国・雲南省へキノコの仕入れに足を運ぶなど、「食材はできるだけ、自ら見て買いたい」とこだわりぬきます。

料理は芹澤さんがひとりで心を込めて作るため、少々時間がかかりますがそれをご承知おきの上で来店を。待った時間も吹き飛ぶような、よそでは味わえない絶品中華を堪能できます。

取材日 2025/9/8

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

「セロリ炒飯」に使う具材。左手前がセロリの葉っぱで作った佃煮。これが炒飯の味の要になります。

店主の芹澤さんは「大のきのこ好き」だそうで、店内に目を凝らすとさまざまなきのこグッズが見つかります。秋はきのこを使った絶品メニューも登場。

なぎさ通り沿いに立つ2階建ての一軒家。赤い看板を目印に訪れて。

一人サイズのかわいい蒸篭に10種以上の野菜が盛られた「野菜の蒸籠蒸し」はお店の隠れた名物。2つのディップソースにもこだわりが凝縮しています。
スポット情報

Vegetable Chinese せろりや


■住所:神奈川県逗子市逗子1-11-6
■電話番号:046-854-7372
■営業時間:11:30~14:30(14:00LO)、17:30~21:30(21:00LO)
■定休日:木曜(+毎週平日1日の不定休)
■アクセス:JR横須賀線逗子駅から徒歩3分
■URL:https://www.seloriya.com
■Instagram:https://www.instagram.com/explore/locations/601788309/bejitaburuchainizu-seroriya/

この記事を書いた人

坂井あやの

ライター

坂井あやの

雑誌やweb媒体で食・酒・旅にまつわる記事を執筆。町場の酒場から星付きレストランまで、おいしい料理とお酒があると聞きつければフットワーク軽く全国へ足を延ばす。ナチュラルワインとサウナと野球が、日々の癒し&楽しみ。

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