本記事は、横浜市立大学の公認団体『三浦半島研究会』による全3回の連載企画『三浦半島 没入の旅』の第2回です。

学生の視点で'’その場に入った瞬間、時間がゆっくりと流れ出すような空間'’を実際に訪れ、感じたことを記事にしました。
元耳鼻科としての面影を残した店舗から漂うコーヒーの香り。初めて訪れたのは昨年の夏合宿でした。逗子の路地をあてもなく歩いていた時に深い赤煉瓦が目に入り、レトロな雰囲気に惹かれ扉を開けると、そこには土曜日の朝のような優しい光の入る穏やかな空間がありました。
andsaturday coffee&cakesは、「誰もが土曜日のようなゆったりした時間を過ごせる場所」をコンセプトとしたお店です。
ここでは店主のこだわりが詰め込まれたオリジナルの食器でこだわりのコーヒーやケーキがいただけます。

今回いただいたのはアンドサタデーブレンド(600円)とサタデーシトロン(450円)。
2017年から提供し続けているオリジナルブレンドのコーヒーは土曜日の朝から少し落ち着くような味をイメージした配合でスッキリとした飲み心地が特徴。苦味と酸味のバランスがちょうど良く、毎週飲みたいと思えるコーヒーでした。
レモンの香るケーキは「週末に食べる特別なお菓子」という意味もあるように、バターの風味とレモンの酸味にピスタチオが食感のアクセントとなった贅沢な味わいです。パウンドケーキ型を使うのが主流ですが、ここでは1つ1つ作られていて、コロンとしたフォルムが印象的でした。

カフェラテ(650円)とバスクチーズケーキタルト(650円)。
他にも季節に合わせたケーキなど常時8種類ほどあるスイーツは選ぶワクワクを与えてくれます。
自分たちの大切な土曜日の時間を
街に開いてみる

「土曜日」それはお店を始める前から庄司夫妻が大切にしてきた時間でした。
2017年に逗子の街に移住したことをきっかけにお店を開いたのも、「土曜日に家でゆっくりとコーヒーを淹れる時間を街に開いてみるとどうなるかな」という思いから。
平日は会社員として働きつつ、「土曜日だけのコーヒー店」としてandsaturday coffee&cakesをスタートさせました。

2024年に現在の店舗へ移転、それに伴って営業日も増えました。
「土曜日の場所を誰でも入れる形で開く」ことはそのままに、さらに多くの人と時間の共有ができる空間がそこにはあります。
築40年を超える建物にはあまり手を入れず、古くから親しまれてきた景色と自分たちの好きなものが喧嘩せず融合することを意識したと2人は話します。
店内はアンティークの家具や逗子海岸の桜貝やサンゴを入れ込んだカウンターなど人の手のぬくもりの残るインテリアでまとめられていて、どこか懐かしさを覚える安心感を与えてくれます。
コーヒーを通して街の魅力を伝えたい

ポップアップなどの企画が毎月開催されているのもお店の魅力の一つ。
特に海街珈琲祭は自分達が伝えたい魅力のあるお店(店主)に自ら声をかけて開催している店舗を飛び出したイベントです。「逗子、三浦半島、湘南のそれぞれの街の魅力をすでにいる町の人達にも、イベントをきっかけに外の人にも知ってほしい。」そんな思いから2019年に始まったこの企画は、続く2021年、23年に逗子葉山海街珈琲祭、4回目に当たる2024年は湘南海街珈琲祭としてコーヒー店や雑貨屋を集めて開催されました。街を歩いて散策するように、コーヒー、そしてそこにいる人をめぐることができる。それが海街珈琲祭です。日常のお気に入りや新たな出会いを見つけられる旅がそこでは待っています。
「コーヒーを通して街と人を繋ぐ」その根底にあるのはカフェと同じ思いです。
「カフェも企画もどちらも本業」そう2人が話すように、毎日の温かな空間と時々の特別感やワクワク、その両方を大切にしたお店がandsaturday coffee&cakesです。せわしなく過ぎる日々の中で、ふっと心が落ち着く空間と出会える。そんな体験が、きっとあなたに大切な土曜日を届けてくれます。
撮影 奥田咲萌、菊地飛悠雅
取材日 2025/02/19
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
スポット情報
andsaturday coffee&cakes
■住所:神奈川県逗子市逗子7丁目1-51 中尾ビル1F
■営業時間などの情報:毎週水曜~土曜 10:00-17:00(L.O. 16:30)
■定休日:日、月、火曜日
■アクセス:JR逗子駅より徒歩5分
■Instagram:https://www.instagram.com/andsaturday/
■スポット情報:https://newcal.jp/spot/A000161