【葉山】チョコバナナの概念が変わる。世界に一つの表情が生まれる「コニーのチョコバナナ」
2026.04.01
三浦

【葉山】チョコバナナの概念が変わる。世界に一つの表情が生まれる「コニーのチョコバナナ」

うみのとなり

ライター

うみのとなり

子どもたちの瞳を一瞬で輝かせ、大人の胸の奥に、懐かしくて温かい記憶を呼び起こしてくれるーー「コニーのチョコバナナ」には、そんな不思議な力があります。

「食べる」だけじゃない、心が躍るエンターテインメント

コニーさんのチョコバナナを手に取ると、まず目を奪われるのは、つややかに輝くチョコレートです。驚くほどなめらかなコーティングからは、カカオの甘く濃い香りがふわりと立ち上がります。ひと口かじると、パリッとした食感のあとに、コクのあるチョコレートが広がり、バナナのやさしい甘さを包み込みます。

そして、思わず頬がゆるんでしまう理由が、その表情。つぶらな瞳にはボーロ、口や鼻にはポテコの装飾が、一つひとつに個性を与えています。食べる前にしばらく眺めてしまうのも、無理はありません。葉山での販売では、子どもたちがお小遣いで購入できるようにローカルプライス1本300円(税込)。イベント時はデザインにより価格が異なります。

秒単位の勝負、その一瞬にすべてを込めて

「簡単そうに見えるでしょ。でも、実は時間との戦いなんです」キッチンカーの中で、コニーさんの手元は一瞬も止まりません。バナナをチョコレートにくぐらせた瞬間から、カウントダウンが始まります。チョコレートが固まるまでの猶予は、わずか30〜40秒。その間に、ボーロの目、ポテコの口、チョコパーツを一気に配置していきます。迷いは許されない、まさに一瞬の集中です。

完成したチョコバナナは、有孔ボードを使った特製ディスプレイへ。「どれにしよう?」と選ぶ時間まで含めて、コニーさんのチョコバナナは、ワクワクする体験になっています。

みんな大好き、コニーのチョコバナナ

このユニークなチョコバナナを作っているのが、コニーさんです。チョコバナナ作りを始めたのは2022年。自作の屋台からスタートし、地域や各地のイベントに出店してきました。当時、PTA会長として子どもたちを見守っていたコニーさん。運動会や修学旅行、文化祭など、当たり前だった学校行事が、コロナ禍で次々と中止になっていく現実を目の当たりにします。

「子どもたちの楽しい思い出が、一気になくなってしまった」その悔しさが、心に深く残りました。給食や遠足、駄菓子屋を楽しみに育った世代だからこそ、子どもたちの喪失感が、他人事とは思えなかったのです。「だったら、自分が楽しい場所を作ればいい」その想いが、行動の原点でした。

もっと楽しんでもらいたい、という一心で

実は最初から、チョコバナナを作ろうと決めていたわけではありません。「子どもが本当に喜ぶものは何だろう」と考える中で、偶然目にしたのが“顔のついたチョコバナナ”でした。昔ながらのチョコバナナもいいけれど、顔があったら、きっと笑ってくれる。その瞬間、「駄菓子屋への憧れ」と「子どもたちへの想い」が、重なりました。こうして、コニーさんのチョコバナナは生まれました。

60歳からは自分の好きなことを

「60歳を過ぎたら、仕事のためじゃなく、自分の好きなことをして生きたい」
子どもたちへの想いと、自身の人生の節目が重なり、大きな決断を下します。雑誌で見かけた一台のトレーラーハウス。「この形、いいな」その直感を信じ購入しました。これまでは自作で台を作って販売していました。しかし、どうしても外気にさらされ、衛生面が気になるもの。キッチンカーを選んだ理由も、子どもたちと親への配慮からでした。キッチンカーで作ることで、「ここなら安心」と思ってもらえる環境を整えました。「親御さんが安心して買えることも、大事です」その言葉どおり、コニーのチョコバナナは“安心して買える手作りおやつ”として、地域で大人気です。

チョコバナナが地域の交流の場に

現在、葉山の静かな住宅街で、毎週水曜日に「チョコバナナウェンズデー」として営業しながら、各地のイベントにも出店しています。学校帰り、部活帰りの子どもたちが、「コニーさーん!」と手を振りながら集まってくる光景は、すっかりこの街の日常になりました。

「水曜日になれば、コニーさんに会える」そんな安心感と楽しみが、子どもたちの一週間にそっと組み込まれています。特別な日でなくても、何もない一日でも、少しだけ心が弾む。その小さな積み重ねが、日常を豊かにしていくのかもしれません。チョコバナナを通して、子どもたちの笑顔を守り、地域のつながりを温め続けています。今日もまた、水曜日の街角で、甘い香りと優しい時間が流れています。
出店予定については、Instagramでご確認ください。楽しくて愛が溢れる「コニーのチョコバナナ」を手に取ってみてください。

取材日 2025/11/26
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

ギャラリー 


持ち帰り用のラッピングには、袋には紐を通して、子どもでも持ちやすく。下のカップは、バナナを落とさないためのさりげない配慮です。
ウェディングや誕生日会、ホームパーティーには、専用のケータリングボックスで登場。
特別な一日に、かわいくて甘いサプライズを届けてくれます。
オリジナルのロゴも、思わず目を引くかわいさ。チョコバナナの世界観を引き立てています。
スポット情報

◾️店舗名:チョコとバナナの店 「コニーのチョコバナナ」
◾️住所:神奈川県葉山町一色1437-3
◾️営業時間:14:00〜18:30
◾️定休日:月曜・火曜・木曜〜日曜
◾️アクセス:京急線逗子・葉山駅からバスに乗り、「葉山小学校」下車徒歩数分
◾️URL: https://www.instagram.com/koni_chocobanana/

この記事を書いた人

うみのとなり

ライター

うみのとなり

横須賀在住取材ライター。マーケティング視点を強みに、「読まれる記事」「届く発信」で、地域の魅力と価値を発信中。Yahoo!ニュースでは月間MVAを4度受賞、実績に裏付けられた発信力あり。日本テレビ、大手・地域メディアで多数執筆し、約1000件以上の実績あり。農業・グルメ・観光・イベントまで幅広い分野を網羅、行政や企業とのタイアップ実績も多数。

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