逗子・葉山駅より京急バス「葉山大道」下車徒歩4分。ゆったりとした時が流れる街の一角に2025年12月、小さな書店「Little Summer Books」がオープンしました。ここには、オーナーであるKinariさんによって丁寧に選び抜かれた本が並び、心をくすぐる出会いを待ちわびています。
今やってみたい!
“考えるより行動”でOPEN

「小さい頃からとにかく本が好き。気づけばいつも本がそばにありました」と話すのは店主のKinariさん。これまでは、本業と並行しながらキッチンカーによるイベント出店も経験。さまざまな現場に立つ中で「本屋さんって意外とできるかも?」と感じるようになったそう。
2025年、本業を離れるタイミングとも重なり、「やるなら今しかない」と小さい頃からの憧れである本屋のオープンを決意。地元という慣れ親しんだ場所で、自分だからできる形で本と人をつなぎたい。そんな想いから新たな1歩を踏み出しました。
ふと手に取りたくなる本たち

並べられているものの多くは、思わず手に取りたくなるような見た目の楽しさと、昔から愛されてきた名作たち。英語の本は日本語版も出版されている作品を選ぶなど、読みやすさにも一工夫。英語の本の読み聞かせをしたいけれど、ちょっと自信がないというママも、自分自身が慣れ親しんだストーリーの英語版であれば思い切ってチャレンジしやすいのではないでしょうか。また、「より気軽に本に触れてもらえるように」と、古本を中心に取り扱われているのも嬉しいポイントです。

私が思わず釘付けになったのは、世界で活躍した人物の幼少期にフォーカスした『Little People,BIG DREAMS』。小さい子どもが夢を掴むまでのストーリーが書かれているこのシリーズは、多くの人が知っているストーリーのため、英文へのハードルが下がり学習書としても大人気なのだとか。「こういう“自分の好きな本”をチョイスして置けるのも個人書店の魅力です」と笑顔のKinariさん。

名前を隠して選ぶ本

『Little People,BIG DREAMS』のように、表紙に惹かれて手に取る「ジャケ買い」と対極にあるのが、「Blind Date with a Book」。名前の見えない本を選んで購入する選び方です。Kinariさんは以前に訪れた海外の本屋で見つけ、いつか自分のお店でもと想い続けていたのだそう。ついに実現した時はわくわくで胸がいっぱいになったと話してくれました。
ラッピングの色で選ぼうか、それとも大きさで選ぼうか......。
表紙も内容も分からない本選びは、とにかく冒険で未知なる領域。
ハラハラどきどきしながら眺めていると、Kinariさんが添えたメッセージが目に入り、なんだか今の自分に問いかけられているような感覚になりました。
私が選んだのは「あなたは“普通”ですか?」。特に明確な理由はないのですが、どうにもこうにもこの本に直感的に惹かれました。中身は購入者のみぞ知る、です。
色褪せない記憶

「たまに何気なく来店されたご年配の方が『これ好きだった本だ』と、当時を思い出しながら涙ぐんでいらっしゃる時があって。その瞬間は、私まで泣きそうになっちゃいます」とKinariさん。瞳には涙がうっすら浮かんでいました。「お母さんに読んでもらった」「子どもに読み聞かせた」など幸せな記憶が多いけれど、時が経つにつれて忘れがちな絵本の思い出。ページをめくると戻れる“あの頃”がここにはあるのかもしれません。
「本を読んでいる人、素敵!」
ってなったらいいな

「ある程度大人になると本を読んでいる人がかっこよく見えたりしますが、若い世代の方でも『本を読んでいる人、素敵!』となる文化を目指しています」と話すKinariさん。
オンライン販売、イベント出店やSNS、グッズ販売など様々な企画を計画中とのことで、これからのLittle Summer Booksから目が離せません。
取材日 2026年4月22日
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。
スポット情報
Little Summer Books
■住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1462-1
■営業時間:10~17時
■定休日:金・第2、4木曜日
■URL:https://www.instagram.com/littlesummerbooks/