
本記事は、横浜市立大学の公認団体『三浦半島研究会』による全3回の連載企画『カレーを食べに逗子へ行く』の第3回です。学生の視点で“逗子へ足を運びたくなる個性派カレー店'’を実際に訪れ、感じたことを記事にしました。
逗子市久木の静かな住宅街に、明るい温もりを感じられるお店があります。それがハーブとスパイスのお店「the 3 HERBS&SPICES」です。ここは、イタリアンの経験を持つ夫・聞蔵さんと、妻・道子さんが、自宅を自ら改装して営む特別な空間。漆喰の壁、葉山の中古屋さんで見つけた扉、夫婦で修理したデッキ。すべてが二人の手で丁寧に作られています。2025年2月にプレオープン、3月に正式オープンを果たしました。


太陽のような明るさを込めた店名
店名の「the 3」は、太陽を意味する「Sun(サン)」と数字の「3」をかけた造語です。「太陽のように明るいお店にしたい」という想いと、「3に行こうよ」と気軽に覚えてもらえるようにという願いが込められています。

イタリアンの手法が生む
唯一無二のスパイスカレー
the 3のスパイスカレーが他店と一線を画すのは、聞蔵さんのイタリアンの技術が活かされている点です。横浜のスパイスカレー店で店長を務める友人のカレーに感動し、独自のスタイルを確立しました。
特にシーフードカレーは、エビ、アサリ、魚をそれぞれ丁寧に焼き、ハーブをふんだんに使います。ソースは玉ねぎ、セロリ、人参などを時間をかけて煮詰め、シーフードの出汁で深みを出す本格派。「南インドのスパイスカレーのレシピに、イタリアンの基礎ソースの作り方を合わせているんです」と道子さん。


人気メニュー「the 3ご褒美プレート」(2300円)は、3種のカレーに加えて、ホタテのアチャール、自家製サラダ、ハーブ漬けピクルス、バジルと塩をのせたゆで卵が美しく盛り付けられています。「目で見ても楽しめるようにしたかった」という想いが形になった一皿です。
副菜やドレッシングは毎日自家製で作り、新鮮なハーブはこだわりのハーブ農園から直接仕入れています。「原価よりも美味しいものを食べてもらいたい」という聞蔵さんの想いが、一皿一皿に込められています。利益追求よりも、本当に美味しいものを届けたいという姿勢が、リピーターを増やしています。


地域とともに育つお店
開業当初は知り合いだけだったお客様も、Googleマップを見て訪れる方や、近隣からのリピーターが増えてきました。地域との関わりも大切にしており、定期的にガレージセールを開催。その日限定でビリヤニを提供するなど、様々な楽しみ方を提案しています。「お店を始めなければ出会えなかった方々とのつながりに、毎日感謝しています」と道子さん。
店には2匹の看板犬も。大きなドーベルマンの「えのしまくん」と、プードルの「ショコラちゃん」。2匹に会いに訪れるお客様も多いそうです。

現在はランチタイムのみの営業ですが、夜のバータイムも構想中。スパイスカレーと相性抜群のクラフトビールや、自家製ハーブを使ったモヒートなど、すでにランチタイムで提供しているドリンクは、一度飲んだらまた飲みたくなるとお客様からも好評です。

住宅街にひっそりとあるお店は、地域とのつながりを感じられる温かな場所でした。夫婦が丁寧に作り上げた空間で、ハーブとスパイスの香りに包まれながら、特別な一皿を味わう贅沢な時間を、ぜひthe 3で過ごしてみてください。
鈴木香凜・濱口博嗣
取材日 2025/09/22
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。



スポット情報
the 3
■住所:神奈川県逗子市久木8-11-61
■営業時間などの情報:11:30-15:00 (LO 14:00) Instagramをご確認ください
■定休日:火曜、日曜
■アクセス:京急バス「坂上」徒歩5分
■URL: https://www.instagram.com/the3_herbs_spices/