厳選! 京急沿線の+αが楽しめる絵本専門店
子供の頃の思い出のひとつに「絵本と過ごした時間」はありませんか。そして、大人になってから、ふと、絵本を手に取りたいなと思ったことはありませんか。京急沿線には、子どもだけでなく、大人も絵本の時間を楽しめるスポットがあるのです。
絵本専門店なのに、カフェでホッと一息ついたり、作家さんの世界が覗けたり…。絵本を購入するという目的でなくてもフラッと立ち寄り、どこか懐かしさを感じながら、+αで楽しめる2軒のお店を紹介します。久しぶりにのんびりとした絵本の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
地元愛にあふれています「うみべのえほんやツバメ号」
津久井浜駅から海に向かって徒歩1分のところにある「うみべのえほんやツバメ号」。店の名前は店主お気に入りのイギリスの児童小説『 ツバメ号とアマゾン号』からとったそうです。「ツバメ号はヨットの名前でね。昔、夫とヨットに乗った思い出や津久井浜のまちの様子とも重なったので…」と少し照れながら話す店主。学生の頃から絵本が好きで、いつか絵本屋を開きたいという思いを持ち続けていたそう。2013年に念願の絵本専門店を開くことができ、今では老若男女から愛されるお店になりました。

店内は、1階が絵本の販売とカフェ、2階は2カ月ごとに作家を入れ替えて原画展を行っています。古民家を改造して作られた店内は秘密基地のようで、童心に帰った気分になります。



図書館や学校での読み聞かせ、読み聞かせボランティアさんへの講習会、絵本の配達、と全て店主ひとりでこなしているというからビックリです。お店が休みの日も忙しくて大変そうですが、「絵本と関わることが楽しいし、学校に行けば逆に子どもたちから興味のあることを教えてもらう機会もあるんですよ」と笑顔で話していくれました。絵本が大好きな店主に選ばれた店内の本たちは心なしか嬉しそうに見えます。

うみべのえほんや ツバメ号
住所 神奈川県横須賀市津久井1-24-21
電話番号 046-884-8661
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜日、木曜日
アクセス 京浜急行電鉄「津久井浜駅」徒歩1分
うみべのえほんやツバメ号 – 海の近くの絵本専門店 カフェ&ギャラリー
絵本作家と読者をつなげるのが最大の使命!「子どもの本& クーベルチップ」
弘明寺駅徒歩5分。弘明寺商店街の中ほどを一歩入った大岡川沿いに建つ絵本専門店「子どもの本& クーベルチップ」。店名の「&」の後にはスペースがあって、それが重要なのだそう。子どもの本と大人、子どもの本と作家、子どもの本と出版社…。子どもの本と何かをつないだものがクーベルチップであるという想いが込められています。ちなみに「クーベルチップ」は「PICTURE BOOK(絵本)」を逆さから読んだ遊び心たっぷりの名前です。


店内では、月ごとに異なる絵本作家さんの原画展を開催しています。この原画展とセットで行うのが、絵本作家さんのトークイベントです。絵本ができるまでのお話を聞いたり、絵本の中の絵の仕掛けや伏線、苦労などについて知ったりすることで、その絵本の世界にもっと入り込めるのだそうです。絵本の秘密を覗いているみたいでワクワクしますね。


お店を開いてから、「つながり」を大切に今日まで続けてきたそうです。いい本は「読んでもらって面白い」「自分で読んで面白い」「親として読んで面白い」三度楽しめると話す店主。そんないい本を探し、いい本の宝箱のようなお店で、これからもいろいろな人が集まり、つながりの輪は広がり続けていくと思います。
子どもの本& クーベルチップ
住所 横浜市南区大岡2-1-17 セレサ弘明寺102
電話番号 045-334-8702
営業時間 木曜~土曜 12:00~18:00 日曜・祝日 12:00~17:00(不定休ありお問い合わせください)
アクセス 京浜急行電鉄「弘明寺駅」徒歩5分
今回、2軒の本屋で時間を過ごしてみて、絵本について誰かとどっぷりじっくりお話することなんて人生で滅多になかったかも、と感じました。子どもの絵本選びはもちろん、大人のみなさんもお気に入りの一冊が見つかるかもしれません。みなさんも絵本屋さんで、ほんの少しの時間だけ絵本の世界に入ってみませんか。
★こちらの記事は、京急沿線の子育てに関する情報を一般募集する『あなたのまちの子育て応援スポット』に寄せられたスポットの中から、選りすぐりの場所を取材・執筆したものです。