納涼をもとめて川崎大師風鈴市へ
今年30回目を迎えた「川崎大師風鈴市」。全国から集まる風鈴を一目見ようと、連日多くの人で賑わいました。涼やかな音が響きたわる境内の様子をお届けします。

風情ある仲見世通りがお出迎え

開催期間中は大本堂へとつづく仲見世通りも風鈴一色となり、川崎大師名物「とんとこ飴」の職人が奏でるリズミカルな包丁の音と風鈴の音色が重なって、とても賑やかな印象です。
思わず撮りたくなる、風鈴絶景スポット

正門(大山門)を抜けると、大本堂前には風鈴の櫓が組まれており、絶好の撮影スポットになっています。この日は青空と大本堂をバックにダイナミックな写真が撮れました。中をくぐるもよし、外から眺めるだけでも涼を感じられます。
顔出しパネルのほか、会場の奥へ進むと「鶴の池」に木組みのフォトスポットも用意されているので、記念写真にもおすすめ。


全国各地の風鈴がなびく納涼の地

この日は風もある晴天で、まさに風鈴日和。境内左手にはテントが連なり、全国の個性豊かな風鈴が並んでいました。中でも人気のコーナーが、川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」。全12色のだるまが賑やかに揺れてなんともかわいらしい光景です。

テント内には、手前側に東北エリアの風鈴があり、奥に進むにつれて関東、中部、関西……と南下していきます。800種類を超える風鈴の中には、岩手県の南部鉄器、佐賀県の有田焼など、各地の特色を生かした工芸ガラス、陶器、錫(スズ)などがずらり。風に振られ、カラフルな音色を奏でています。素材による音の高低差や余韻のわずかな違いをすぐ横で比較できるのは、風鈴市ならではの醍醐味ですね。


自宅の風鈴は、捨てずに納め所へ
会場の一角には「風鈴納め所」が設置されています。今まで涼しさと癒しをくれた風鈴を納めることで、気持ちよく新しい風鈴を迎えられますね。

最後に
富士山、ヨーヨーなどをモチーフにしたかわいらしい風鈴や、細かな伝統工芸を感じられる江戸切子風鈴など、子どもから大人まで楽しめるイベントでした。ついつい夢中になって会場を見て回り、途中で火照ってしまう場面も。猛暑が続きますので、暑さ対策を万全にして夏のイベントを楽しみましょう!
Weavee地域ライター/多和田 夏織