newcalファミリーインタビュー vol.9
一色outdoors 齋藤淳太さん
newcalファミリーは、京急沿線を盛り上げる事業者や自治体、NPOなどからなるコミュニティです。本企画では、newcalファミリーのメンバーを順番にご紹介していきます!
今回ご紹介するのは、海や葉山を愛する人たちに“基地(ベース)”としての拠点やサービスを提供する、一色outdoors。ファウンダーの齋藤淳太さんにお話をお聞きしました。
―一色outdoorsの事業内容をお聞かせください。
ボート、釣り、SUP、カヤック、サーフィン、シュノーケリングといったマリンアクティビティのレンタルやガイド、ワークショップなどをする「一色BOAT」の運営、そうした海好きや葉山好きのための拠点となる飲食休憩ラウンジ「一色BASE」の運営が、事業の二本柱です。一色BOATは葉山御用邸前の海岸にレンタルハウスがあり、一色BASEはそこから徒歩5分ほどのところにあります。
一色BASEの1階ではシェフによる本格的なメニューやお酒、スイーツが楽しめて、地元の方にはレストランやカフェとしてご利用いただくことが多いですね。Wi-Fiも完備しているので、ワークプレイスとしてもご利用いただけます。2階は休憩所として利用できるラウンジになっていて、会員の方は自由にご利用いただけますし、一般の方も1時間1,000円(1日3,800円〜)で利用可能です。シャワーもあるので、マリンアクティビティを楽しんだ後にゆっくり休んでいただけます。
―どのような経緯で、ここで事業を始められたのですか?
僕も妻も葉山の出身で、親戚のおじさんが貸ボート業をやっていたんです。誰も事業を継ぐ人がいないという話になって、じゃあ僕がやりますと……それが3年ほど前です。当時は都内で会社勤めをしていたのですが、徐々に葉山に生活の軸足を移していきました。僕自身、サーフィンやスノボをはじめアウトドアスポーツが大好きで、いざ事業をやるとなったら、貸ボートだけじゃ面白くいないなと思って。自分自身の趣味とビジネスを掛け合わせて何かやりたいなと、マリンアクティビティ全般へと事業の幅を広げていきました。
海や葉山が好きで週末ごとに葉山に通ってくるような人が、葉山の拠点、遊びの拠点として使えるローカルな“基地”みたいな場所を作りたいという思いがあり、場所を探していたところ、よく通っていた中華の定食屋さんが店舗を移転するということで、そこを借りることにしました。大規模改修してできたのが、ここ、「一色BASE」です。駐車場だったスペースはテラス風にリノベーションして、そこでBBQや焚き火をしたり、釣った魚を捌いたりもできるようになっています。
当初は簡単な料理とドリンクが出せたらいいかなと思っていたのですが、幸いにもいい料理人の方との出会いがあり、今ではしっかりしたレストランとして地元の方にもご利用いただいています。シェフのメニューは和食も洋食も美味しくて、お寿司も握れちゃうんですよ。お正月にはお汁粉を振る舞ったりして、地元の方もたくさん来てくださいました。
―三浦半島や葉山エリアの観光について課題に感じていることはありますか?
なんといっても、冬場にお客さんが来ない…ということですね。夏場は賑わいますが、冬の葉山は閑散としていますから。会社員としてビジネスの現場を経験してきた僕の感覚では、このままではまずいぞと…。人を呼ぶために、例えばお寿司のイベントをしたり、葉山牛の限定メニューを提供したりといろいろと企画していますが、継続性のある集客を考える必要がありますよね。葉山という土地柄、完全予約制でコース料理を提供するようなプランなど、単価を上げて質の高いサービスを提供するようなビジネスモデルもありかな…などと考えています。
―三浦newcalと一緒にやりたいことはありますか?
京急さんに対しては以前は硬いイメージがあったんですが、いい意味で予想外にアグレッシブにアプローチしてくれて、僕はすごくいいなと感じています。僕自身はグイグイ攻めていくタイプですが、葉山の人たちは概して穏やかで保守的ですから、いい意味で刺激になっていると思います。これからも一緒に盛り上げていきたいですよね。ローカリズムが強すぎると排他的になりがちで、そういうのは僕は嫌なんです。みんなで盛り上げてみんなで楽しんだら、みんながハッピーになれますから。
※このインタビューは2022年2月に行われたものです。
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