冬の寒さから暖かさが恋しくなるこの時期。温かい食事をいただいたりゆっくりと温泉につかりに行きたくなりませんか?

遠くへ温泉旅行に出かけるのもよいけれど、手軽に非日常を味わえるようなお気に入りの銭湯があったらいいな……。

そんな思いを抱いていたときに見つけたのが、デジタルスタンプラリー「ラブ湯~オンリー」というイベントでした。これは、大田区と川崎市の銭湯を巡ってスタンプを集めるとオリジナルグッズと交換できるというもの。

スタンプを集めながら大田・川崎エリアの銭湯を巡った私が、地元にいながら非日常を味わえるイチオシの2軒をご紹介します。

レトロな雰囲気で旅情たっぷり「はすぬま温泉」

1軒目は、大田区から。レトロな雰囲気で非日常感を味わえる「はすぬま温泉」です。

1944年に創業し、80年以上にわたって地域の人に愛されている銭湯です。

ロビーに入ると、ステンドグラスの窓と木製の椅子が、ノスタルジーな雰囲気で出迎えてくれます。

浴室内も特徴的で、真ん中に浴槽があり周りに洗い場があります。

これは道後温泉に代表される関西の銭湯スタイルをもとにしたもので、

関東では珍しいスタイル。

蒲田近辺は黒湯が多いのですが、はすぬま温泉は淡黄色褐色のお湯。黒湯は色がタイルやタオルに色がつきやすいことから、この黄金のような薄茶色のお湯にしたのだそう。黒湯よりも深く掘ったところでできた源泉を使用しています。

また、温泉の温度としてはぬるめの39〜40度ほど。一方で、水風呂は源泉掛け流しのため、一般的な水風呂よりもぬるめの約24度になっています。細部までこだわり抜かれ、タイムスリップしたような時間を過ごせる銭湯です。

はすぬま温泉

住所 〒144-0051 東京都大田区西蒲田6ー16−11

電話番号 03−3734−0081

営業時間 午後3時〜午前0時

定休日 火曜日

ホームページ https://www.hasunuma-onsen.com/

半露天のシルク湯で心ゆくまでリラックス「寿恵弘湯(すえひろ湯)」

2軒目は、川崎大師のお膝元である京急大師駅から徒歩3分の銭湯「寿恵弘湯(すえひろ湯)」。1960年の創業以来、地域で愛され続けている銭湯です。

この銭湯の魅力の一つは、半露天のようになっていて、白濁したお湯の「シルク湯」。独立している浴槽は個室感もあり、昼間は光が差し込み特別な雰囲気を楽しめます。温度がぬるめに設定されているため、ゆっくりと浸かることができ、リラックス効果も抜群です。

また、ジャグジー付きの浴槽、サウナ、そして日替わり湯など、さまざまな種類のお風呂が揃っており、季節を通じて楽しむことができます。日替わり湯は、曜日ごとに内容が変わり、冬には柚子湯、夏には桃の葉湯など季節感を感じられる工夫も魅力です。

さらに、保護者同伴の小学生以下の子どもが無料で入れる「親子ふれあい入浴」の日があったり、65歳以上の人が健康福寿手帳を持参すると半額になる「敬老半額デー」があったりと、お得に利用できる機会も。

寿恵弘湯(すえひろ湯)

住所 〒210-0802 神奈川県川崎市川崎区大師駅前1丁目6−20

電話番号 044‐266‐6231

営業時間 午後3時~午前0時(最終受付:午後11時30分)

定休日 不定休 ※休業日はホームページに掲載

ホームページ

http://www.suehiroyu.co.jp/

今回は大田区と川崎市から、それぞれ選りすぐりの2軒を紹介しましたが、大田区には31軒、川崎市には29軒の銭湯があり、ここでは紹介しきれなかった魅力的な銭湯がたくさんあります。

デジタルスタンプラリー「ラブ湯~オンリー」は2024年12月14日〜2025年2月16日の期間に開催されているので、あなたもこの機会に銭湯を巡って、自分だけのお気に入りの銭湯を見つけてみてはいかがでしょう?