1904年創業の若林洋食器店は、横浜の老舗食器販売店です。ホテルやレストランなど、プロの現場に食器やグラスを提案してきた同店。本社があるビルの2階には、プロ専用のショールームがあります。
ショールームを利用できるのは、現在店舗を営業している方、もしくは1年以内に開業予定の方ですが、1階にある小売店は誰でも利用できるのだとか。
若林洋食器店が長年培った食器選びの確かな目を体感し、プロにも選ばれる良質な食器で、いつものお料理をより魅力的に彩ってみませんか?

器は料理のきものです
若林洋食器店は、創業当時は今でいう”リユースショップ”のような店だったのだそう。 野毛にやってくる外国人は生活用品のひとつとして自国から食器を持ってきました。
しかし、帰国するときは荷物になるからと、置いて帰ることもあったといいます。それを買い取って近くのホテルなどに販売したのが若林洋食器店の始まりです。

現代の電動自転車並みの重さ
「食器は料理のきもの」とは、芸術家であり料理人としても知られる北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の考え方。4代目の社長である若林嘉一郎(わかばやし かいちろう)さんが大切にしている言葉でもあります。
食器には料理の魅力を引き出す役目があるという考えなのだとか。スーパーで買ってきた総菜をパックのまま食卓に出すのと、ちょっとイイお皿で出すのとでは感じ方が違うと言われ、納得!

オススメの小判型の皿(1,540円)に盛り付けた総菜
同じ肉料理でも、肉汁が出ても目立たない黒い皿と素材が際立つ白い皿を使い分けることで、お料理がより魅力的に見えるのだそう。
自宅でも飲食店のように、料理ごとに皿を変えることができたら理想的です。しかし、私は日々の生活の中でそこまでこだわるのは難しいと感じたので「ひとつ買うとしたらどれですか?」と相談をしました。
嘉一郎さんのイチオシは小判型の皿。
小判型の皿はどんな料理にも合いやすく、盛り付けた料理を美しく見せることができるのだとか。若林洋食器店では、家庭でのちょっとしたテーブルウェアの悩みも相談できます。

(左470ml:1,980円/右340ml:1,925円)
お酒好きだという嘉一郎さん。若林洋食器店では、グラスの品ぞろえにも自信ありです。同じビールでもワイングラスとタンブラー(いわゆるコップ)で飲む場合では、最初に舌のどの部分に当たるかが違うため、味が違って感じるのだとか。
「グラスは飲む人にとっては異物なんです」
グラスから感じられる香りを大事にするか、飲んだ時の異物感が少ないものにするか、飲む人の好みを聞きながら種類豊富なグラスの中から提案してもらえます。グラスを購入すると、保管やお手入れ方法を書いたパンフレットがもらえるので家に帰っても安心です。

オーストラリアで知った
食を囲む時間の力
嘉一郎さんは初め、家業を継ぐつもりは全くなかったと言います。その考えが変わったきっかけは、学生時代にオーストラリアに留学をした時のことでした

天井が高く開放的
さまざまな国の人と食事をする中で、見た目だけでは分からない相手の考え方や、その国の文化に触れた嘉一郎さん。現地の寿司店でアルバイトをした際には、日本で見たことのない巻き寿司に出合い、日本の食文化が海外で独自に変化していることにも面白さを感じたそうです。

現地では学業の合間を縫って、寿司屋でアルバイトをしました。寿司屋には日本で見たことのない巻き寿司があり、日本の文化がオーストラリアの地で独自に進化していたことに面白さを感じたそうです。
こうしたオーストラリアでの経験から、食文化に関わる仕事がしたいと考えるようになったそうです。
私だけの「ステキ!」に出合える店
嘉一郎さんは、定期的に街の雑貨屋さんや量販店でテーブルウェアを見て回るのだとか。忙しい合間を縫って店舗巡りをするのは、新鮮な出合いあふれる店にするためです。
ここに来ればちょっと変わった、ちょっとステキなものがあると思ってもらえることが何より嬉しいと話します。
自分の出身地の土で作られた皿を選んだり、食材と皿の産地を合わせたり。こだわりのテーブルウェアで、毎日の料理に着物を着せてみませんか。
スポット情報
取材日 2026/07/06
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。