【北品川】ドアを開けたらイタリア到着?!「ファブリカ・エッフェ」
2026.06.14
品川

【北品川】ドアを開けたらイタリア到着?!「ファブリカ・エッフェ」

松井 美智子

ライター

松井 美智子

  • #グルメ

京急本線「北品川駅」から歩いて5分。旧東海道にあるのは、大阪・関西万博のイタリアパビリオンでジェラートを提供していたという本格ジェラート店「FABBRICA  f '(ファブリカ・エッフェ)」。

北品川の街なかにある3畳ほどの小さな店ですが、あなどるなかれ。店内にはイタリアの旗が飾られていて、「イタリアに旅行に来たのでは?」と錯覚するほどです。京急沿線にあるイタリアに小旅行してきました。

3色ジェラートのオブジェが目印の店舗外観

イタリア文化にふれる時間

イタリアンジェラートといえば、三角形のようなあの形。スパチュラを使って、スッと盛り付ける手際のよさについ見入ってしまいます。

ファブリカ・エッフェの店主によると、あの盛り付けは作ったままの味を変えずに提供するためのものなのだとか。アイスクリームは作るときに60〜100%の空気を含むのに対し、ジェラートは20〜40%で、さっぱりしつつも濃厚で、なめらかな舌触り。

素材の味を感じられるように材料を混ぜ合わせるのはジェラート職人の腕の見せ所です。 温度や湿度によって材料の配合を調整して作った味をそのままお客様に届けるため、できるだけ触れずに盛り付けようとした結果が、あの三角形なのです。

ファブリカ・エッフェができたのは、2023年。イタリアンバルを経営するFORTUNA(フォルトゥーナ)のファブリカ(=工場)としてオープンしました。

店主を任されたのは、福田さん。「f(エッフェ)」は経営する会社フォルトゥーナの頭文字だったはずが、偶然にも店主も同じ頭文字。「私のことじゃないんですよ」と少し照れながら話してくれました。

ファブリカ・エッフェで食べられるジェラートは10種類。定番はラッテ(ミルク)とピスタチオで、あとは全て期間限定です。

商品札を見ると、「フラゴラ(いちご)」「アマレーナチェリー」「ストラッチャテッラ(チョコチップ)」と聞きなれないイタリア語が並びます。

私が注文したのは、万博で人気だったという「アマレーナチェリー」と「屋久島たんかん(柑橘類の一種)」。

大阪・関西万博の開催中は、この店で作ったジェラートを毎日トラックで運んでいたのだそう。

店舗2階のフリースペース。ここでの飲食が可能です

たんかんのジェラートは、取材時は乳成分が入っていてクリーミーでしたが、暑くなるにつれて乳成分をなくし、さっぱりとしたシャーベットのような味わいにするのだそう。

果物と乳成分の絶妙な配合は、ジェラート職人歴20年以上の福田さんのセンスと熟練の技がなせる味なのです。

他にも施設内の冷凍庫の温度を全て同じに保って、移動による味の劣化がないように気を配っているのだとか。閉店後は、ショーケースから奥の冷凍庫に移動しているというジェラートですが、作りたてのような果物の風味を感じました。

イタリアンジェラートに
日本人の心をミックス

たんかんのジェラートをよく見ると、所々に濃いオレンジ色のものが。

このオレンジ色の正体は、たんかんの皮。

たんかんを余すところなく味わえるようにと、皮を刻んでジェラートに練り込んだのだそう。素材を丸ごと活かそうとする、日本らしい「もったいない」精神を感じます。

刻んだ皮はマーマレードのような味がして、果汁の甘みにほんのり苦味をプラスした、味の変化が楽しいジェラートでした。

ジェラートシングル500円/ダブル600円

「もったいない精神」はファブリカ・エッフェの仕入れにも。ジェラートにする上で重要なのは味で、形が整っている必要はありません。
そのため、規格外とされてしまった果物や野菜を積極的に仕入れるようにしているのだとか。

仕入れられるときに仕入れられる量だけ。だから、ファブリカ・エッフェのジェラートの多くは材料限りで、なくなり次第終了となります。

まだまだあります
ファブリカ・エッフェのイタリア

店内には、イタリアらしいところがたくさん!

ジェラートと一緒にいただいたのは、イタリア製のエスプレッソマシンで淹れたエスプレッソ。1杯250円という価格は、エスプレッソ初心者でも試しやすい価格です。

注文を受けてから豆を挽いて淹れるエスプレッソ

「イタリアでは砂糖をたくさん入れて、それで完成。底に残っている砂糖をスイーツのように食べるんですよ」とイタリア流の食べ方を教えてもらい、さっそく実践。

イタリア製のエスプレッソマシンで圧力をかけて凝縮されたコーヒーは、苦いけれど濃い旨味と香り。スティック2本の砂糖を入れれば、初めて出合うデザートコーヒーになりました。

カントゥチーニはカフェオレに浸しながら食べます

カントゥチーニはイタリア伝統のお菓子。2度焼きして作られたカントゥチーニは、歯が折れそうなほど硬いお菓子です。

そのままでも食べられますが、コーヒーに浸して食べるのがイタリア流なのだとか。ソフトクッキーのようなパウンドケーキのような味わいになって、オレンジピールと大粒のアーモンドがいいアクセントです。

旧東海道にある
街なかのイタリアへ

旧東海道にあるファブリカ・エッフェ。一歩店に入ると、イタリア語やイタリアの食べ物がいっぱいで、イタリアに旅行に行ったような感覚になります。

京急沿線にあるイタリアで、ジェラートを食べながらイタリア文化に触れてみる時間はいかがでしょうか。

取材日 2026/05/21

 ※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

スポット情報

FABBRICA f’(ファブリカ・エッフェ)

■住所:〒140-0001 東京都品川区北品川1丁目28−9 北品川YTビル 1F
■電話番号:03-6277-7580
■営業時間:11:00~18:00
■定休日:毎週月曜日(月曜祝日の際は火曜日振替休日)
     ※水曜日も営業しています。
■アクセス:京急本線 「北品川駅」 徒歩5分
■WEBサイトURL:ファブリカ・エッフェ店舗 | FORTUNA

この記事を書いた人

松井 美智子

ライター

松井 美智子

モノの裏には想いがある。想いがあるからモノが生まれる。人間関係が希薄になりがちな今、人間らしさをお届けします。

私が大好きな場所や人を通して「京急沿線っていいな」「行ってみたいな」そんな思いが広がりますように…。

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